AC Biodeとサレジオ高専、電池を交流で使い昇圧回路と合わせ、従来のシステムより約15%高い容量を得て、電動バイクにて10km超の試験走行
2022年3月30日
AC Biode株式会社
サレジオ工業高等専門学校
AC Biodeとサレジオ高専、電池を交流で使い昇圧回路と合わせ、従来のシステムより約15%高い容量を得て、電動バイクにて10km超の試験走行
・実験背景、目的:
車両の電動化、蓄電等リチウムイオン電池の安全性、容量増加が求められている一方、新しい材料やリチウムイオン電池以外の電池を開発するには、5年以上の期間、非常に多くの資金が必要となります。我々は、既存の材料、製造工程を活用して、電池を交流に使用することで、これらを達成する為の開発を行っています。
・実験の結果:
AC Biode株式会社(エーシーバイオード、京都市、代表取締役社長:久保直嗣。以下“AC Biode”)、サレジオ工業高等専門学校(東京都町田市、校長:小島知博。以下“サレジオ高専”)は、この度、既存の電池を交流として使い、昇圧回路と合わせ、同条件下の従来のシステムより約15%高い容量(Ah)を得、ロスも軽減でき、電動バイクにて10km超の試験走行を致しました。(AC Biodeにて特許を取得済) 容量の違いは主に、電池を直列に並べた際に生じる充電電圧のばらつき低減、および電池の内部抵抗を低い状態で使用することに起因します。
また、本件に関わる研究発表をサレジオ高専米盛研究室が行い、第15回パワエレフォーラム「優秀発表賞」、第39回電気設備学会全国大会「優秀発表賞」等、2021年度内に6件の賞を受賞致しました。
(同フォーラム受賞式)
・両性電極”Biode”について:
AC Biodeは、Biode(バイオード)と名付けた両性電極を活用し、電池単体において交流で充放電する技術を開発しており、パワーエレクトロニクスが専門のサレジオ高専 機械電子工学科 米盛弘信 准教授とともに開発を実施しているものです。Biodeを電池に入れることで、電極間の電位を下げ、安全性を高め、寿命を延ばし、また使用する半導体スイッチの数を従来の半分にします。
・今後の展望:
電圧、電流、静電容量、周波数等により諸条件が変わり得る為、今後アプリケーションに合わせて最適値を追求します。頻繁に稼働と停止を繰り返す無人搬送車(AGV)、自律走行搬送ロボット(AMR)、電動車椅子、電動バイク等を最初のターゲットとし、実証実験を重ね商業化を目指して参ります。長期的にはEVや蓄電、バックアップ電源等を狙って引き続き開発していきます。
(写真の上から順に)三電極交流電池、実験の様子:
AC Biode株式会社:
材料科学、化学、エレクトロニクスをベースにしたクリーンテックのスタートアップ(京都市)で、京都けいはんなプラザラボに研究所を構え、ルクセンブルク、英国にも展開しています。本交流電池・回路開発以外にも、廃プラの解重合触媒等も開発、また発電所等からの灰を吸着材や抗菌材にリサイクルする技術CircuLite(サーキュライト)を志恩社と商業化し、国内外に展開しています。欧州連合EU傘下のベンチャーキャピタル:EIT InnoEnergy等から出資を受け、多数の国内外のスタートアップピッチコンテストで優勝した実績があります。
ホームページ:www.acbiode.com
お問い合わせ先: Tadashi.kubo@acbiode.com
Facebook, Twitter, LinkedIn, Instagram: ”@AC Biode”または”@ACBiode”
サレジオ工業高等専門学校:
全国にある国公私立57校の高専の中で唯一のカトリックミッション系の私立高専であり、世界中に約2350校の姉妹校があります。本科には、デザイン学科、電気工学科、機械電子工学科、情報工学科の4学科があり、5年間の一貫教育を通して、社会で活躍できるデザイナーやエンジニアを育成しています。また、電気系3学科卒業後に進学できる2年間の専攻科が設置されており、国内外で研究等の活動を行います。モノづくりを基本とした実験・実習が数多く配置されており、さらに高専ロボコンや各種レースなどのモノづくり系課外活動が活発です。近年では、従来からの活動に加えて、産学連携・産官学連携など通じて社会実装教育を推進しています。
ホームページ:http://www.salesio-sp.ac.jp/index.html
以上
AC Biode株式会社
サレジオ工業高等専門学校
AC Biodeとサレジオ高専、電池を交流で使い昇圧回路と合わせ、従来のシステムより約15%高い容量を得て、電動バイクにて10km超の試験走行
(上から順に:実際に走行させた電動バイク
・実験背景、目的:
車両の電動化、蓄電等リチウムイオン電池の安全性、容量増加が求められている一方、新しい材料やリチウムイオン電池以外の電池を開発するには、5年以上の期間、非常に多くの資金が必要となります。我々は、既存の材料、製造工程を活用して、電池を交流に使用することで、これらを達成する為の開発を行っています。
・実験の結果:
AC Biode株式会社(エーシーバイオード、京都市、代表取締役社長:久保直嗣。以下“AC Biode”)、サレジオ工業高等専門学校(東京都町田市、校長:小島知博。以下“サレジオ高専”)は、この度、既存の電池を交流として使い、昇圧回路と合わせ、同条件下の従来のシステムより約15%高い容量(Ah)を得、ロスも軽減でき、電動バイクにて10km超の試験走行を致しました。(AC Biodeにて特許を取得済) 容量の違いは主に、電池を直列に並べた際に生じる充電電圧のばらつき低減、および電池の内部抵抗を低い状態で使用することに起因します。
また、本件に関わる研究発表をサレジオ高専米盛研究室が行い、第15回パワエレフォーラム「優秀発表賞」、第39回電気設備学会全国大会「優秀発表賞」等、2021年度内に6件の賞を受賞致しました。
(同フォーラム受賞式)
・両性電極”Biode”について:
AC Biodeは、Biode(バイオード)と名付けた両性電極を活用し、電池単体において交流で充放電する技術を開発しており、パワーエレクトロニクスが専門のサレジオ高専 機械電子工学科 米盛弘信 准教授とともに開発を実施しているものです。Biodeを電池に入れることで、電極間の電位を下げ、安全性を高め、寿命を延ばし、また使用する半導体スイッチの数を従来の半分にします。
・今後の展望:
電圧、電流、静電容量、周波数等により諸条件が変わり得る為、今後アプリケーションに合わせて最適値を追求します。頻繁に稼働と停止を繰り返す無人搬送車(AGV)、自律走行搬送ロボット(AMR)、電動車椅子、電動バイク等を最初のターゲットとし、実証実験を重ね商業化を目指して参ります。長期的にはEVや蓄電、バックアップ電源等を狙って引き続き開発していきます。
(写真の上から順に)三電極交流電池、実験の様子:
AC Biode株式会社:
材料科学、化学、エレクトロニクスをベースにしたクリーンテックのスタートアップ(京都市)で、京都けいはんなプラザラボに研究所を構え、ルクセンブルク、英国にも展開しています。本交流電池・回路開発以外にも、廃プラの解重合触媒等も開発、また発電所等からの灰を吸着材や抗菌材にリサイクルする技術CircuLite(サーキュライト)を志恩社と商業化し、国内外に展開しています。欧州連合EU傘下のベンチャーキャピタル:EIT InnoEnergy等から出資を受け、多数の国内外のスタートアップピッチコンテストで優勝した実績があります。
ホームページ:www.acbiode.com
お問い合わせ先: Tadashi.kubo@acbiode.com
Facebook, Twitter, LinkedIn, Instagram: ”@AC Biode”または”@ACBiode”
サレジオ工業高等専門学校:
全国にある国公私立57校の高専の中で唯一のカトリックミッション系の私立高専であり、世界中に約2350校の姉妹校があります。本科には、デザイン学科、電気工学科、機械電子工学科、情報工学科の4学科があり、5年間の一貫教育を通して、社会で活躍できるデザイナーやエンジニアを育成しています。また、電気系3学科卒業後に進学できる2年間の専攻科が設置されており、国内外で研究等の活動を行います。モノづくりを基本とした実験・実習が数多く配置されており、さらに高専ロボコンや各種レースなどのモノづくり系課外活動が活発です。近年では、従来からの活動に加えて、産学連携・産官学連携など通じて社会実装教育を推進しています。
ホームページ:http://www.salesio-sp.ac.jp/index.html
以上
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