口腔細菌検出装置orcoaが、ついに歯周病に関連性が高いRed Complex３菌種の測定がチェアサイドで実現!!

～最も悪さをすると言われている歯周病菌の測定がたった45分、院内で測定可能な口腔細菌検出装置orcoaの新規キット発売へ～

株式会社オルコア

2023年12月1日 12時00分

株式会社オルコア(所在地：大阪府八尾市、代表取締役社長：糸山秀史)は、口腔内の細菌を測定・検出する「口腔細菌検出装置orcoa」を製造・販売する会社です。この度、口腔内の歯周病原因細菌(以下、歯周病菌)の中で高い病原性を有する細菌 Porphyromonas gingivalis(以下、P.g.菌)を検出するキット「orcoa口腔細菌検出キットPG-1000」に加え、Treponema denticola(以下、T.d.菌),Tannerella forsythia(以下、T.f.菌)をそれぞれ検出するキット「orcoa口腔細菌検出キットTD-1000」及び「orcoa口腔細菌検出キットTF-1000」を2023年10月より新しく販売いたしました。

「口腔細菌検出装置orcoa」とは？

「口腔細菌検出装置orcoa(以下、orcoa)」は、口腔内のプラークを採取することでプラーク(歯垢)中に存在する特定の細菌のDNAを検出して測定することで歯周病菌の有無を精確に知ることが可能です。

従来の測定項目であるP.g.菌に加え、歯周病に関連性が高いT.d.菌・T.f.菌を検出するキット(検出キット)を使用することで、歯科医院内で歯周病菌3菌種を各45分で測定・検出することが実現いたしました。

そもそも歯周病とは？

歯周病とは、日本人の大半が罹患している国民病であり、プラークの付着を原因としない炎症を除き、歯周病菌と呼ばれる細菌によって引き起こされる細菌感染症です。症状が悪化するまで自覚されることが少ない病気で、歯ぐき(歯肉)の腫れや出血、ひどい場合は、歯ぐきや歯を支えている骨が溶けてしまい、最悪抜歯になりうる可能性があります。

歯周病菌はプラーク中に潜み。中でも最も病原性の高い(悪さをする)といわれる細菌がレッドコンプレックス(Red Complex)と呼ばれるP.g.菌・T.d.菌・T.f.菌の3菌種です。

歯周病と全身疾患の関連性

歯周病と様々な全身疾患との関連性は、昨今の研究で明らかになってきています。

感染した歯周病菌やその毒素が血管を通って全身に運ばれます。また増殖した歯周病菌が唾液や食物などと一緒に誤嚥することで、気管支や消化器官など全身の健康に悪影響を及ぼすと考えられています。

orcoaの特長

このように非常に恐ろしい歯周病ではありますが、歯周病菌は目に見えないほど小さいため、一般的な歯科検診だけでは見つけることができません。

orcoaは、細菌の遺伝子を増幅して検出するPCR(Polymerase Chain Reaction)を原理としています。患者さんのプラークを採取し、専用の検出キットにセットした後、orcoaで測定することで、目的の細菌が少しでも含まれていればDNAを増幅させて精確に検出・数値化することができます。

orcoaでは、測定結果が数値で表示されます。数値化することで、歯周病菌を減らすという新しい指標になりうるとして、全国の歯科医院様でご導入・活躍しています。

歯周病治療で重要なこと

歯科医院へ3カ月に1回の頻度で通院した際は、年4回となります。1年365日のうち、残りの361日の約99％は患者さんが自身の歯をケアしなければなりません。

そのため歯周病治療において、歯科医院での治療(プロフェッショナルケア)ではなく、患者さん自身が行う日々のホームケアが必要不可欠となってきます。

従来の歯周病の検診項目は、PD(ポケットの深さ)・BOP(出血の有無)・PCR(プラークコントロールレコード)などがあり、患者さんにとって、あまり馴染みがありませんでしたが、検査項目の新たな指標として、「orcoa」を加えていただくことで、「歯周病菌」を減らす必要性からホームケアでのモチベーションになり「患者さん参加型治療」の実現につながると考えています。