PRP事業におけるコージンバイオとAdipoSeedsの業務提携の実施について
独自性の高いPRP治療の提供に向けた新規サービスをコージンバイオとAdipoSeedsの共同事業としての開始を計画
コージンバイオ株式会社(本社:埼玉県坂戸市、代表取締役社長:中村雄一、以下コージンバイオ)と株式会社AdipoSeeds(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:不破淳二、以下AdipoSeeds)との間で、医療機関が導入するPRP(多血小板血漿、Platelet-Rich Plasma)治療向けに、PRPの加工受託を行う事業を共同で推進するための業務提携契約を締結いたしました。
コージンバイオは、細胞培養用培地の研究開発力および再生医療向け原材料・製造支援を主軸とし、再生医療分野の研究・開発から製造フェーズを支える事業基盤を構築してまいりました。
AdipoSeedsは、血小板関連の再生医療の事業化を目指す慶應大学発ベンチャー企業であり、卓越した血小板研究成果の一環として、独自のPRP調製・評価・保存技術を有しております。
両社で目指すPRP治療向けのグランドデザイン
近年、PRP療法は、膝や肘など関節の軟骨や腱の損傷、歯周組織再生、皮膚再生などの治療で広く用いられております。患者様ご自身の血液から、血小板を濃縮したPRPを調製し、それを患部投与する治療であるため、安全性が高いうえに、手術が必要なく、体へのダメージが少ないという特徴があります。さらに、血小板に含まれる豊富な膜受容体や成長因子・サイトカインが組織や細胞を刺激し、コラーゲンの生成や毛細血管の新生、組織の修復を促すなど、体が本来持っている“治る力(自然治癒力)”を引き出すことから、有効性が高い治療として注目がなされています。
一方で、血小板の質や量に個人間のバラつきがあることに加え、年齢や体調によって同じ人の血小板の質にもバラつきが生じること、医療機関ごとに調製の手順が標準化されていないことなどが課題となっていました。
こうした課題を踏まえて、コージンバイオでは、AdipoSeedsと提携し、以下の独自性の高い特徴を持つ、PRP治療を提供いたします。

① “血小板の機能が維持されたPRP”を提供します
PRPが患部に投与されると、PRPの中に含まれる血小板が膜受容体を介して、組織のコラーゲンとの接着などの「刺激」を受けて「活性化」します。活性化された血小板の内部からは、組織再生の鍵となる成長因子・サイトカインが放出されます。PRPに含まれる血小板が、患部への投与後に活性化することで、高い治療効果を期待できます。このため、PRPが高い治療効果を発揮するには、PRPに含まれる血小板が、患部に投与した後に、創傷部位に接着し、その膜受容体を介した刺激を受けて、「活性化」する機能を維持していることが重要となります。このため、本事業においては、“血小板の機能が維持されたPRP”を提供いたします。
② 標準化された調製手順によるPRPを提供します
AdipoSeedsの血小板に対する基盤技術を利用し、コージンバイオの細胞加工施設で加工受託することにより、標準化されたPRPを医療機関に提供いたします。
③ 安全性の高いPRPを提供します
コージンバイオが長年培ってまいりました、再生医療の細胞製造および品質管理技術をもとにPRP調製を行うとともに、出荷前に無菌試験等の安全性検査を実施することにより、安全性の高いPRPを提供いたします。
④ 少ない採血量で調製することができます
血液からPRPを調製する際の回収率が高いため、少ない採血量で調製が可能であり、患者様の体への負担を抑えられます。
⑤ 血小板以外の成分の混入が少ない “Super Pure PRP”が提供できます
PRPに含まれる白血球の混入が少ないほど治療効果が高いとの臨床実績の報告が多くなっています。また、赤血球の混入は、PRPの治療効果にはマイナスであることが知られています。AdipoSeedsの技術を活用することで、白血球や赤血球の混入が少ないPRPを調製することが可能となります。
⑥ 調製後のPRPの品質の“見える化”によるエビデンスの蓄積ができます
AdipoSeedsの独自技術を活用することで、従来のPRP中に含まれる成長因子・サイトカインの量を測定するだけではなく、PRP内に含まれる血小板が成長因子・サイトカインを放出する機能を保持していることの有無を評価することができ、治療効果との紐づけが可能となります。
⑦ 数週間の保存後も血小板の機能が維持されています
従来のPRPは保存が困難であるため、調製後の即時投与が原則でしたが、AdipoSeedsの技術を用いることで、数週間までの保存が可能となります。この技術をもとに、コージンバイオの細胞培養加工施設でPRPの加工を行い、医療機関に提供します。これにより医療機関側では、投与量や投与回数などの治療計画を柔軟に立てることが可能となります。
コージンバイオについて
コージンバイオ株式会社は、1981年4月に設立し、細胞培養用培地や体外診断用医薬品、細菌検査用培地の製造販売、細胞加工の受託を中心に事業展開を行っております。近年ではグローバルで再生医療の市場が急速に拡大しており、細胞の培養に使用される培養液の研究開発に注力するとともに、国内外で再生医療分野でのさらなる事業拡大に取り組んでおります。
株式会社AdipoSeedsについて
株式会社AdipoSeedsは、2016年7月に設立し、脂肪組織由来の多機能血小板であるASCL-PLCの再生医療等製品など(難治性皮膚潰瘍治療製剤、輸血用血小板製剤等)の開発、PRP(Platelet-Rich Plasma、多血小板血漿)療法向け事業を中心に事業展開を行っております。
<お問合せ先>
・コージンバイオ株式会社
TEL:049-284-3781
取締役 研究統括 對比地 久義
E-mail :tsuihiji@kohjin-bio.co.jp
・株式会社AdipoSeeds
TEL :03-6822-0329
代表取締役社長 不破 淳二
Email : fuwa@adiposeeds.co.jp
すべての画像
