魚屋×ソーシャルデザイン!?海の課題にデザインの力で向き合う2泊3日の「海のデザインスクール」千葉県いすみ市で10月開講!
「サカナヤマルカマ」と「issue+design」による異色のコラボレーション!学生は参加費無料!
「一般社団法人 鎌倉さかなの協同販売所」(本拠地:神奈川県鎌倉市、代表:田島 幸子)は、issue+design(特定非営利活動法人イシュープラスデザイン:東京都文京区)と協業し、「海のデザインスクール2024 〜 身体とシステミックデザインで考える海と私たちの未来〜」を共催します。
千葉県いすみ市をフィールドに、アクティビティを通じて海とのつながりを全身で感じ、未来を思考する2泊3日のプログラム。「システミックデザイン」という考え方を用いて海をめぐる課題を整理し、地球において人間とはどういう存在なのか。私たち人間が目指すべき未来はどのようなものなのか。深く思考していきます。海の変化に寄り添いながら豊かな魚食のあり方を提案する魚屋「サカナヤマルカマ」と、多様な社会課題にデザインの力で向き合う「issue+design」のコラボレーションによる、唯一無二のプログラムです
海と魚の分野の案内人として、サカナヤマルカマのアドバイザーであり、元水産庁職員で元漁師である上田勝彦氏が、デザイン分野の案内人として、長年ソーシャルデザインの分野で活躍してきたissuedesignの代表・筧裕介がキャンプに参加します。
海洋生態系の変容は何が要因か?
気候変動や海の酸性化、海洋汚染といった海の変化は、人間の営みに関わる重大な問題であると同時に、人間の抑制なき自由競争の結果として引き起こされた問題でもあります。経済の発展によって、私たちは取り巻く環境を意識しないままに、働き、必要なものを手に入れ、暮らすことができるようになりましたが、特に都市部で暮らしていると、環境すなわち自然界とのつながりを感じることが希薄になりがちです。issue+designと共に海をめぐる課題の構造を整理する中で、私たちは、海洋生態系の変容を引き起こしている要因は、人間の自然体験の減少と自然観察力の低下にあるのではないか?という問いに辿りつきました。そこで「身体性」にこだわったプログラムを企画しました。
海をめぐる課題を整理をするために、issue+designが大切にしている「システミックデザイン」という考え方を学びます。システミックデザインとは、個々の問題を孤立させず、関連するすべての要素やシステムを包括的に理解し、網羅的な解決策を提供するための方法論です。本プログラムでは、システミックデザインのアプローチを用いることで、海の本質的な課題を見極め、海と私たちを取り巻くシステム自体の変容に挑戦します。
未来を担う若者たちに、課題の構造を頭で理解するだけなく、身体で海とのつながりを感じて深く思考してほしいから、学生は参加費無料!もちろん、社会人の参加も大歓迎です。海の課題に本質的に向き合いたい方のご応募をお待ちしています!
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プログラム概要
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※キャンプの前に、事前講義や学習が必要です
①オンライン事前講義 「課題を意識するための足掛かりとなる海と魚の基礎知識」
講師:上田勝彦
日時:2024年9月2日(月)18:30-20:00(1.5h)@オンライン(ZOOMでの配信を予定)
応募検討中の方もこちらから視聴申込いただけます。(デザインスクールへの申込完了者は別途手続き不要)
②VTRによる事前学習 「システミックデザインの理論的背景と論点」
講師:筧裕介・水内智英(デザイン研究者)
※事前講義終了後、録画動画(1.5h)のリンクを共有します。
③千葉県いすみ市にて2泊3日のキャンプ
日時:2024年10月12日(土)〜14日(祝月)
開催場所:千葉県いすみ市内
定 員:15名程度。応募多数の場合、選考となります
対 象:年齢不問。高校生以上の学生歓迎
参加費:一般 50,000円(税込) ※ 学生は参加費無料
(期間中の食事、宿泊、アクティビティ、保険などにかかる費用を含む)
※ 現地までの交通費は別途、自己負担となります
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キャンプスケジュール(予定)
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10月12日(土)12:00 JR外房線「上総一ノ宮駅」集合
午後「里山と川のつながりを感じ、干潟の役割を学ぶ」(SUP、散策予定)
10月13日(日)午前「海の豊かさと厳しさを感じる」(船釣り予定)
午後「魚をおいしく食べる知識と技術、いすみ市の水産業が抱える課題について知る」(魚さばき、トークセッション)
「海をとりまく課題を整理する」(個別ワーク予定)
10月14日(祝月)午前「望ましい未来をデザインする」(グループワーク予定)
16:00 JR外房線「上総一ノ宮駅」にて解散
※最終日は、プレゼンテーションがあります。詳細はプログラムの中でお伝えします。
※スケジュールは現時点での予定です。天候などの影響で変更になる可能性もございます。
応募要件:
・①~③すべてのプログラムに参加できること
・海や魚の問題に関心があること
・社会課題の解決に関心があること
・他者と協働しながら、前向きに課題に取り組めること
応募方法:
キャンプの申し込みは、こちらのフォームから【9/4水】までに必要事項を記入し、お申込みください。選考結果を9月中旬頃にご連絡させていただきます
注意事項:
・デザインや水産の専門知識は不要です。
・屋外体験を含むため、天候次第でプログラム内容を変更する可能性があります。
・本イベントでは、広報や記録を目的とした写真・動画の撮影を行います。SNSやWEBサイト、メディアなどで使用されることをご了承ください。
・高校生は保護者の同意が必須です
講 師:
上田勝彦/ウエカツ水産 代表取締役
東京海洋大学客員教授。長崎大学水産学部在学中から漁師として働き、魚の研究を続ける。その後、水産庁勤務を経て、2015年より現職。 「生産」「流通」「小売」「飲食」「家庭の食卓」と、あらゆる分野で料理講習や講演、テレビ・雑誌などのメディアを通じて、魚を食べることの意味を発信し続けている。「サカナヤマルカマ」のアドバイザー。主な著書に『ウエカツの目からウロコの魚料理』(東京書籍)、『ウエカツさん直伝!子どもが食いつく魚レシピとヒミツ』(メイト)など。
筧 裕介/issue+design 代表
一橋大学社会学部卒業。 東京大学大学院工学系研究科修了(工学博士)。 慶應義塾大学大学院特任教授。 2008年ソーシャルデザインプロジェクトissue+ design を設立。以降、社会課題解決のためのデザイン領域の研究、 実践に取り組む。カンヌライオンズ(仏)、D&AD(英)、グッドデザイン賞BEST100他、国内外の受賞多数著書に『地域を変えるデザイン』、『 ソーシャルデザイン実践ガイド』、『人口減少×デザイン』、『 持続可能な地域のつくりかた』『認知症世界の歩き方』など。
水内智英/京都工芸繊維大学准教授
武蔵野美術大学基礎デザイン学科で基礎デザイン学を、ロンドン大学ゴールドスミスカレッジ大学院 MA Design Futuresでメタデザインを学ぶ。京都工芸繊維大学で博士号を取得。英日のクリエイティブエージェンシー勤務、名古屋芸術大学准教授などを経て現職。デザインの在り方それ自体を問いなおすための研究に取り組み、とりわけソーシャルイノベーションや幅広い主体との協働デザインに関する研究活動、実践的プロジェクトを行う。NPO法人 issue+design クリエイティブディレクター/理事、基礎デザイン学会理事。
地域がつながる魚の協同販売所「サカナヤマルカマ」
2023年4月、鎌倉市の商店街にオープン。”地域がつながるさかなの協同販売所”をコンセプトに、日常的においしい魚を食べたい鎌倉の住民と、後継者不足など多くの課題を抱える鹿児島県阿久根市の水産業者らが、それぞれの地域課題を持ち寄り、互いの境遇を改善していく新しいスタイルの魚屋。海で獲れる魚を分け隔てなくおいしく食べる提案をしており、開業以来取り扱った天然魚は180種以上。
豊かな魚食のあり方を考えるサカナの部活動「マルカマクラブ」を運営し、魚をおいしく食べる技術や知識を伝えながら魚食を通じて地域や世代を超えた人がつながり、日常がより豊かになることを目指している。
sakanayamarukama.com
issue+design
「社会の課題に、市民の創造力を。」を合言葉に、2008年から始まったソーシャルデザインプロジェクト。市民・行政・企業が参加し、地域・日本・世界が抱える社会課題に対して、デザインの持つ美と共感の力で挑む。東日本大震災のボランティアを支援する「できますゼッケン」、妊娠・出産・育児を支える「親子健康手帳」、人との出会いを楽しむ旅のガイドブック「Community Travel Guide」、300人の住民とともに地域の未来を描く「高知県佐川町 みんなでつくる総合計画」、認知症の方が生きる世界を見える化する「認知症世界の歩き方」他、行政や企業とともに多様なアプローチで地域が抱える課題解決に挑むデザインプロジェクトを多数実施中。
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