【世界初※1】レーザー顕微鏡およびデジタルマイクロスコープによる寸法測定でISO/IEC 17025の校正機関認定を取得

株式会社エビデント

2023年5月11日 10時33分

株式会社エビデント（本社：東京都新宿区、社長：齋藤吉毅）は、世界初※1のレーザー顕微鏡およびデジタルマイクロスコープによる寸法測定において、公益財団法人日本適合性認定協会（JAB）から試験や校正の技術的能力があると国際的に認められた施設に与えられるISO/IEC 17025の認定を2023年4月4日付けで取得しました。これにより、自社において国際規格に基づいた校正業務が行えるようになります。

ISO/IEC 17025「試験所及び校正機関の能力に関する一般要求事項」とは、品質システムISO 9001※2が要求する品質マネジメントシステムの運用・管理上の要求事項に加え、試験所・校正機関としての技術的な適格性と能力を証明するものです。認定された校正の結果は、国際的に受け入れられます。

今回ISO/IEC 17025認定を取得したのは、自動車部品や電子部品、医療機器部品などの寸法測定に使用される３D測定レーザー顕微鏡LEXT OLS5100およびデジタルマイクロスコープDSX1000による、寸法測定の校正機関としての認定です。これにより、エビデントがJABより認定された範囲で校正を行ったときは、国家計量標準にトレーサブルであることを意味する認定シンボル付き校正証明書を発行することができるようになります。

※１　2023年4月時点、当社調べによる。

※２　品質マネジメントシステムにかかわる国際規格。顧客の要求にあった仕様の製品／サービスを安定して提供することができる仕組みづくりが要求される。

●ISO/IEC17025認定取得の背景

近年、製造の現場では、製品の高機能化・高性能化が進み、品質向上のため、部品などの寸法測定においては、測定システムメーカー独自の保証ではなく、ISO/IEC 17025認定を受けた校正事業者により校正された測定システムを用いることが求められています。また、自動車産業、医療機器業界をはじめ、品質の安定・改善のために、品質マネジメントシステムの国際規格の認証が普及し、その中でトレーサビリティの確保やISO/IEC17025校正が求められています。

今回のISO/IEC 17025認定により、エビデントは国際規格によって技術能力を認められた校正を提供できる体制を整えました。これにより、お客様の測定の信頼性・製品の品質向上を実現し、製造現場の品質管理の作業ワークフローの効率向上にも貢献します。

●３D測定レーザー顕微鏡LEXT OLS5100について

サンプルの表面をレーザー光でスキャンすることにより微細形状の拡大観察や、表面粗さ、段差などの形状測定が可能な測定機です。サンプルとの接触により形状を取得する触針式粗さ測定機では測定が難しいフィルムなどの柔らかいサンプルを非接触かつ大気中で、三次元で測定する測定器として電子部品、半導体業界、自動車業界の研究開発や品質検査に携わるお客様からご好評いただいています。

3D測定レーザー顕微鏡LEXT OLS5100

●デジタルマイクロスコープDSX1000について

デジタルマイクロスコープDSXシリーズは、当社が培ってきた光学技術による高い信頼性とデジタル技術による直感的な操作を両立した製品です。電子部品や金属材料など、さまざまなサンプルの観察や計測に用いられています。高度な専門知識を身に付けたり、複雑な操作を覚えたりしなくても、サンプルを置くだけで3D観察から測定、レポート作成までの一連の操作が可能です。

デジタルマイクロスコープDSX1000