アビームコンサルティング、リコーと共同でプラスチックを起点とした循環型経済への移行促進プロジェクトを開始
プラスチック廃棄物のリサイクル高度化に向けたメンバー企業を募集
■背景
プラスチックは人々の生活に不可欠である一方、海洋など自然環境への流出や石油由来資源の枯渇など環境保護の観点から世界的に危機意識が高まっており、サーキュラーエコノミーの実現に向けた循環資源として注目が集まっています。日本国内においても、2022年に施行された「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律(プラスチック新法)」などを契機に、プラスチックのサーキュラーエコノミーに一層関心が高まり、欧州で導入が予定されているデジタル製品パスポート(DPP)の日本版の導入構想も進んでいます。
しかしながら、プラスチックは多様な化学物質によって組成されているなどの背景から、いまだ十分に資源循環していない状況があります。そこで、リコーとアビームコンサルティングは、このようなプラスチックをはじめとした素材起点のサーキュラーエコノミーを実現させるための第一歩として、プラスチックのマテリアルリサイクル促進を目指し、本プロジェクトを開始しました。
■概要
本プロジェクトは、リコーが開発した樹脂判別ハンディセンサー※を活用し、企業活動における様々なシーンで廃棄されるプラスチックを判別し、アビームコンサルティングがそれらの排出量を分析・データ化することで、廃棄の現状を可視化します。そのデータを基に、効果的な廃棄物回収の手法や、再資源化に向けた方針をメンバー企業と共に検討します。
1994年からサーキュラーエコノミーに先進的に取り組むリコーの知見と、アビームコンサルティングが有する専門性の高い分析力、幅広い業種・業界におけるプロジェクト推進実績を活用し、サーキュラーエコノミーの実現に貢献するプラスチック廃棄物のリサイクル高度化を目指します。また、プラスチック廃棄物の現状の可視化やリサイクルスキームの構築を通じて、プラスチック資源循環を実現したい、といった想いのある企業と連携することで、これらの取り組みをさらに加速させ、サステナブルな社会実現に貢献します。
アビームコンサルティングは、サステナビリティをこれからの企業経営や事業推進における前提条件、土台と考え、企業の社会的・経済的価値を両立する企業のサステナビリティ経営を、デジタルテクノロジーを活用し支援しています。その知見・実績を本プロジェクトに活かし、プラスチック廃棄物の現状をデータドリブンで捉え、サーキュラーエコノミーに向けた実現性を担保したテーマ設定・戦略策定などの道筋を導き出すことで、変革を推進してまいります。
なお、本プロジェクトへの参画メンバー企業の募集要項は以下の通りです。
<対象企業(対象製品を含む)>
プラスチックのサーキュラーエコノミーを推進したい国内企業・自治体など
例)プラスチック廃棄物の例
・ テナントから排出されるプラスチック廃棄物
・ オフィスから排出されるプラスチック廃棄物
・ 工場などで製品の製造工程で出たプラスチック廃棄物
<取り組み内容と役割>
参画企業が一体となり、現在の排出・処理に関する情報共有などを通じて、あるべきリサイクルのオペレーションを検討します。
- メンバー企業 : 実験場所と対象廃棄プラスチックの提供
※詳細はお申し込み後にご説明をさせていただきます
- リコー :樹脂判別ハンディセンサーの提供、再資源化に向けたアドバイス
- アビームコンサルティング :全体マネジメント、データ分析
<参加費用> 無料
<プロジェクト期間>
検討開始時期 : 2024年1月~
期間 : 対象企業と相談の上、確定
<応募フォーム>
ご興味のある企業は以下のフォームよりご応募ください。
ご連絡いただいた企業にはまずプロジェクト参画にあたっての想いや方針などについてヒアリングさせていただきます。
応募はこちらから :
「プラスチック廃棄物可視化プロジェクト」応募フォーム
※定員になり次第、受付を終了させて頂きますのであらかじめご了承ください。
※樹脂判別ハンディセンサー(RICOH HANDY PLASTIC SENSOR B150)は、片手で簡単にプラスチック樹脂を判別できるセンサーです。混合樹脂も判別可能で、混合樹脂の場合は混合比率を算出します。測定データはスマートフォン用アプリ「ハンディ樹脂センサー by RICOH」(Android™のみ)で確認することができます。
製品詳細:https://industry.ricoh.com/handy-plastic-sensor/b150
リコーグループについて
リコーグループは、「環境負荷削減と地球の再生能力向上に取り組み、事業を通じて脱炭素社会、循環型社会を実現する」という環境宣言のもと、「循環型社会の実現」をマテリアリティ(重要社会課題)の1つに位置づけ中長期目標を定めてグループ一丸となって取り組んでいます。また、資源循環のモデルとして1994 年に「コメットサークル™」を制定し、製品ライフサイクル全体で環境負荷の削減を進めてきました。
コメットサークルは、現在提唱されている、サーキュラーエコノミーのループと同じ考え方です。さらに、昨今の社会情勢も踏まえ、より具体的な取り組みを推進するため「省資源方針」「プラスチック方針」を制定するなど、取り組みを強化しています。
リコーグループはお客様の“はたらく”に寄り添い、デジタル領域における新たな技術や事業の創出を通じ、自社はもちろんお客様と一体となって、循環型社会の実現に貢献していきます。
ホームページ:https://jp.ricoh.com/
アビームコンサルティング株式会社について
アビームコンサルティングは、アジアを中心とした海外ネットワークを通じ、それぞれの国や地域に即したグローバル・サービスを提供している総合マネジメントコンサルティングファームです。戦略、BPR、IT、組織・人事、アウトソーシングなどの専門知識と、豊富な経験を持つ約 7,800 名のプロフェッショナルを有し、金融、製造、流通、エネルギー、情報通信、パブリックなどの分野を担う企業、組織に対し幅広いコンサルティングサービスを提供しています。
アビームコンサルティングは、企業や組織とともに新たな未来を共創し、確かな変革に導く創造的パートナーとして、企業や社会の変革に貢献します。
ホームページ:https://www.abeam.com/jp/
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