⾼校⽣の地域での暮らしづくりと寮の運営をサポートする「地域留学事業」を開始しました

株式会社KITAICHI

2024年4月17日 16時11分

株式会社KITAICHI（本社：北海道⾳威⼦府村 / 代表取締役：佐近航）は、自治体が取り組む高校魅力化プロジェクトの新たな魅力づくりとして、地域留学にチャレンジする高校生の暮らしや活動、寮の立ち上げ及び運営をサポートする「地域留学事業」を開始したことをお知らせいたします。

■「地域留学事業」⽴ち上げの経緯

北海道内の多くの高校では、⽣徒が減少傾向にあり、⾼校が廃校となった場合のまちの将来への影響の⼤きさを考え、特色ある教育で生徒数増を目指す⾼校魅⼒化プロジェクトを推進しています。

高校魅力化の取り組みは、これまでは教育の魅力づくりに重点が置かれていましたが、地域づくり会社として、距離の近いコミュニティや豊かな自然環境、地域を盛り上げる活動にチャレンジできる寮生活などの「地域の暮らしの魅力づくり」に取り組みます。

高校の魅力に加え、地域での暮らしの魅力をつくることで、地域留学にチャレンジする生徒を増やし、生徒の期待に応えてまいります。

このたび、地域留学事業の第一弾として、北海道夕張市の委託を受け、「夕張地域留学」の取り組みを開始しました。

■「地域留学事業」の実績紹介（北海道夕張市）

⼣張市は、⼣張⾼校が廃校となった場合のまちの将来への影響の⼤きさを考え、⼣張⾼校魅⼒化プロジェクトの推進を主要施策として総合戦略に位置付け、挑戦する⽣徒を応援する取り組みを進めています。

市外から生徒を受け入れるために、安心して暮らせる「公設寮の設置」や、地域留学の情報発信を行う「地域みらい留学」に参画するなど、全国から生徒募集を行ってきました。

2024年4月より、⽣活環境を整えるだけでなく、地域での暮らしや多様な⼤⼈との深い交流、地域でのチャレンジを通して、将来につながる経験を得られる「⼣張地域留学」を開始しました。

■「地域留学事業」の概要

地域留学の計画は、それぞれの地域に合わせたコンセプトを設定し、地域に関心を持つ生徒のニーズに合わせた取り組みを検討していきます。また、生活の基盤となる寮の体制を構築します。

夕張市においては、かつてエネルギー（石炭）で日本を支え、財政破綻を経験し、課題解決先進地域を目指しており、将来の地域を支える人材を輩出を目指していることから、コンセプトを「これからの社会を⽣きていくための⼟台づくり」としました。

安心安全な体制を構築した寮の⽣活のなかで、これからの社会で必要な「⾃ら⾏動を起こす⼒」を⾝につけ、社会で⽣きる多様な⼤⼈たちと出逢い、将来どんな⾃分になりたいかを⾒つける3年間の体験をコーディネートします。

■「地域留学」に必要な３要素

１．自分磨きにチャレンジできる環境づくり

将来の仕事に活きる成功体験や、プロジェクトを遂行できるスキル、他人と連携することの大切さを学ぶため、生徒自身がやってみたいことを実現する企画を実施します。自ら考え、行動することでしか得られない経験や出逢いを生みながらチャレンジできる環境をつくります。

２．地域の大人たちの全力サポート体制づくり

寮のハウスコーディネーターが中心となり、地域での体験活動をサポートする体制をつくります。また、近隣住民や自治体職員などと連携し、生徒が安心して地域留学にチャレンジできる体制をつくります。

３．多様な人との交流がある寮生活

近隣住民や地域の事業者、プロフェッショナルな経営者などとの食事会を開催するなど、生徒と大人との交流事業を実施します。多様な大人と交流することで、自分の生き方を考えたり、将来の目標を見つけるきっかけをつくります。

■「夕張地域留学」第一号となる生徒の入寮

2024年4月4日、地域留学生第一号として、埼玉県狭山市出身の生徒が入寮しました。兄が地域留学をした経験から興味を持つようになり、第一号として地域留学の魅力づくりからチャレンジしたいとの想いを持って入学しました。地域留学の選択肢をもっと多くの人に知ってもらいたいと、本プロジェクトの情報発信にもチャレンジしていただく予定です。