睡眠障害リスクの分析からアフターフォローまで|企業向けサービス「Sleep Doc」を10月27日より提供開始
平均睡眠時間6時間未満は余命に悪影響※1〜 睡眠問題による従業員のパフォーマンス低下対策をサポート 〜
(※1 「EBHS×睡眠状況」調査(EBHS Lifeトライアルユーザー 1,094名を調査)
■睡眠に関する理解促進から計測後の改善施策までを企業に向けてワンストップで提供
Sleep Docは、スマートウォッチ型のウェアラブルデバイスを睡眠時に装着し、2日間分の睡眠を計測することで、睡眠時無呼吸症候群のリスクをチェックできるサービスです。計測の前に、セルフチェックをすることで、睡眠時無呼吸症候群以外の様々な睡眠障害についても簡易的にリスクチェックを行えます。運輸運送業のドライバーをはじめとした多忙なワーカー、プロ・アマのスポーツ選手等、日々の健康管理とパフォーマンス改善を必要とする方の睡眠課題を可視化します。本サービスでは、睡眠障害リスクチェックに加え睡眠専門医による動画コンテンツの提供や、フォローアップとして看護師による電話相談、信頼のある専門クリニックの紹介も行います。
■睡眠問題の改善は健康経営に有効
エムスリーでは、予病・未病を目的とした「ホワイト・ジャック・プロジェクト」を立ち上げ、企業の健康経営の実現に向けて様々なサービスを提供しています。中でも、健康診断結果をもとに個人や企業全体の健康状態を余命スコアとして分析する独自の指標「EBHS Life(Evidence Based Health ScoreLife /エビスライフ)」は、企業の現状把握や課題特定・経過観測にも有効なサービスです。今回、蓄積されたEBHS Lifeのデータを分析したところ、平均睡眠時間が6時間を切ると有意にスコアが低下する(寿命に影響を与える)結果となりました。※1また、経済産業省の試算では、睡眠リスクのある人はプレゼンティーイズム損失コスト(従業員が心身に何らかの不調や疾病を抱えた状態で出社し、本来のパフォーマンスが発揮できない状態によってもたらされる損失)が、睡眠リスクがない人と比べ、年間32万8,644円大きいと示唆されており、「睡眠」が重点取り組みの1つとして考えられています。以上から、今回「睡眠」に注目した企業向けサービスを展開が決定しました。
※1 「EBHS×睡眠状況」調査(EBHS Lifeトライアルユーザー 1,094名を調査)
※2 経済産業省「健康経営ハンドブック~連携・協働による健康づくりのススメ~(改訂第1版)」,2016
■Sleep Docの主な特徴
秋田大学大学院医学系研究科精神科学講座の三島和夫教授による、睡眠について学べる動画コンテンツで、基礎知識や睡眠障害等について理解を深めていただき、同氏監修の睡眠に関するセルフチェックを通して様々な睡眠障害リスクの検出が行えます。
睡眠データ計測デバイスとして、ソニーのウェアラブルデバイス「mSafety™」※2を用いて、睡眠時の生体データを取得します。mSafety™はLTE-M通信により、スマートフォン等とのペアリング設定は一切不要で、デバイス自体の特別な操作をすることなく、安心・安全・簡単に睡眠データの計測ができます。また、mSafety™で計測した睡眠時のデータは、計測終了後に自動でクラウドにアップされ、ソニーグループ株式会社が開発した検出アルゴリズムを用いて睡眠時無呼吸症候群のリスク解析を行います。
※2 mSafetyは、Sony Network Communications Europe B.V.が開発提供、ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社が国内展開するソリューションです。
計測後は、睡眠障害チェックリストとウェアラブルデバイスでの睡眠データ計測結果を合わせて、様々な角度から睡眠障害リスクを分析した医師監修のレポートを発行します。事前に学習いただいた睡眠障害に関するリスクと合わせて、睡眠に関するご自身の状況をより深く把握することができます。また、本サービスをご採用いただく企業のご担当者様は、計測をご実施いただいた社員の統計レポートを提供しますので、従業員の睡眠課題の傾向把握が可能です。
さらには、Sleep Docが提携する看護師との無料電話相談が可能で、レポートに関するご質問やアドバイスを受けられます。また、高リスクのご利用者様には、睡眠時無呼吸症候群の診断・治療に関するサービスを全国展開する帝人ファーマ株式会社と連携し、睡眠障害専門クリニックを紹介します。他にも、睡眠に関するお悩みから生活習慣改善のご相談まで幅広く、お気軽にご相談いただける窓口を用意しております。
■本サービスを支えるソニーの最新技術 「慣性センサ疾患スクリーニング技術」
従来、一般的なウェアラブル端末における心拍や呼吸情報は、LEDを皮膚に照らした際に戻ってくる光を測定して心拍を推定したものになります。この度、ソニーグループ株式会社が新たに開発した技術は、端末の慣性センサ(加速度センサ・ジャイロセンサー)から得られるデータに着目しました。ソニーグループ株式会社では、微細な体動データを取得し、クラウド上で独自のアルゴリズムを用いて解析することで、様々な疾患の兆候を推定します。最初の取り組みとして、睡眠時無呼吸症候群のリスク分析をすることに成功しました(特許出願中)。慣性センサによる計測は、LEDによる計測に比して、消費電力が少なく、安価であり、服の上からでも測定できるメリットがあります。
本アルゴリズムの基礎技術開発は、名古屋市立大名誉教授でハートビートサイエンスラボ株式会社の代表取締役である早野順一郎教授との共同研究により実現しました。この研究により、脈波や心電図などの生体信号から様々な生体情報を抽出する特徴量エンジニアリング技術を応用し、慣性センサから睡眠時の無呼吸・低呼吸の推定を行う技術が開発されました※4
■サービス概要
正式名称:Sleep Doc(スリープドック)
提供開始日:2023年10月27日〜
サービスサイト:https://sleep-doc.jp/
* 本サービスは以下のサービスをご提供するものであり、いずれも医療行為(疾病の診断、治療、予防)を行うものではございません。
①ウェアラブルデバイスを用いて測定されたご利用者様の呼吸イベント指数を、以下論文の統計データと照らし合わせて、論文における評価内容を情報提供すること。
②ご入力された睡眠セルフチェック回答を、以下の書籍等に記載の自己申告内容等から関連する疾患等と照らし合わせた結果を情報提供すること。
③その他、上記に関連する一般的な情報をご提供し、本サービスのご利用者様として自己の睡眠傾向、問題傾向等を把握し、必要に応じて医療機関を受診するご判断を自ら行うことを支援すること。
また、本サービスで利用するウェアラブルデバイスは、汎用のスマートウォッチであり、疾病の診断、治療又は予防に使用されることを目的とするものではなく、医療機器ではありません。
参照文献:
・m3.com 「スマホでも睡眠時無呼吸症候群の検出が可能に?~ジャイロ・加速度計による睡眠時無呼吸の検出~」
・日本睡眠学会「睡眠障害のスクリーニングガイドライン」
・睡眠薬の適正使用・休薬ガイドライン.三島和夫(睡眠薬の適正使用及び減量・中止のための診療ガイドラインに関する研究班)編. 東京, じほう; 2014.
・睡眠学 第2版, 日本睡眠学会編, 朝倉書店. 東京, 2020.
・International classification of sleep disorders, 3rd edition (ICSD-3). American Academy of Sleep Medicine, Darien, IL, 2014.
■本サービスの監修医からのコメント
《睡眠時無呼吸計測アルゴリズムにおけるソニーグループ株式会社との共同開発者》
名古屋市立大学 名誉教授、株式会社ハートビートサイエンスラボ代表取締役 早野順一郎 様
「睡眠時無呼吸は居眠り事故だけでなく心血管疾患のリスクを高めますが、患者さんの8割は疾患に気づいていません。この度ソニーと共同開発したアルゴリズムにより、睡眠時無呼吸リスクの検出を可能にしました。ご自宅で簡単に計測が可能となり、潜在的な疾患の発見に貢献するものと期待しています。」
《動画コンテンツ、睡眠セルフチェック、レポート監修医》
秋田大学大学院医学系研究科精神科学講座 三島和夫 教授
「睡眠時無呼吸症候群や不眠症を始めとする睡眠問題はその頻度の高さからもはや日本の国民病と言われています。睡眠問題の本質は生活の質やパフォーマンスの低下、生活習慣病の悪化など心身への深刻な悪影響です。健やかな睡眠と休養は、個人の健康生活、企業の健康経営、産業事故のリスク低減など社会全体にとって大切です。本サービスを睡眠問題の早期発見と改善にお役立てください。」
■Sleep Docのモニター利用企業様からのコメント
出光興産株式会社
地域創生事業室シニア事業開発グループ 新田 登志夫 様
「運輸業界においてドライバーの事故防止と健康管理は重要なテーマであり、中でも睡眠問題は交通事故と密接に関連しており、対策の必要性を認識しております。 Sleep Docは自宅で簡単に睡眠障害リスクの計測ができ、多くのドライバーに利用いただけるサービスになると感じています。睡眠障害の早期発見と改善により、ドライバーの安全と健康に貢献するサービスとなることを期待します。」
ソニー仙台FC
秋元 佑太 選手
「この度Sleep Docの利用を通じて、自分の睡眠を見直す機会になり、睡眠の重要性を再認識しました。睡眠の質はコンディションやパフォーマンスに影響を与え、自身の睡眠障害のリスクを知ることは大切と考えています。Sleep Docが多くのスポーツ選手の睡眠問題の改善に役立つことを期待します。」
■ホワイト・ジャック・プロジェクト
「病気になってから治療を行うこと」にとどまらず、「そもそも病気になることをできるだけ予防する」ことで、エムスリーのミッションをより川上の段階から実現していくための取り組み。健診結果や生活習慣を元に生活者の余命と健康スコアを予測する健康指標「EBHS (Evidence Based Health Score)Life:エビスライフ」とハピネスパートナーズを主軸に展開しています。
公式ウェブサイト: https://m3comlp.m3.com/lp/white-jack-project/concept
■EBHS Life
日本人の健康状態と平均余命の関係に注目した指標です。個人向けレポートと企業向けレポートの2種類が存在します。
個人向けレポートでは、平均余命のEBHS Lifeを「100」という値に設定し、健康状態の良し悪しに合わせて数値が上下することで現在の健康状態を表すほか、そこから予測される余命を表示します。企業向けレポートでは、企業全体の健康状態を可視化・分析します。企業内のEBHS Lifeの平均や事業所別、部署別、職位別、労働生産性の低下、ワークエンゲージメントなど様々な切り口での比較、生活習慣とEBHS Lifeとの関連を提示し、企業担当者に向けてアクションプランも提案します。
公式ウェブサイト:https://m3comlp.m3.com/lp/ebhs-life/ebhs-life
■エムスリー株式会社
エムスリーは2000年以降創業で唯一日経225銘柄にも選ばれており、国内32万人以上、世界約650万人の医師が利用するプラットフォームを活用し、日本、世界の医療の変革にチャレンジしています。「インターネットを活用し、健康で楽しく長生きする人を1人でも増やし、不必要な医療コストを1円でも減らすこと」を事業の目的に掲げ、より良い医療の実現に向けて、私たちは努力し続けています。
一般企業からのお問い合わせ
株式会社サプリム Sleep Solution事業部
sleepdoc@sapplym.com
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