「生誕130周年記念特集 ジャン・ルノワールの現在をめぐって」 9月6日(金)~10月6日(日) 東京日仏学院エスパス・イマージュにて開催
平素より大変お世話になっております。
オーソン・ウェルズ、イングリッド・バーグマン、フランソワ・トリュフォーら世界中の映画人から「映画史上最も偉大な映画監督」と評され、現在に至るまで多くの映画ファンたちに愛され続けているジャン・ルノワール。今年、生誕130周年を迎えるジャン・ルノワールの監督作品19本とジャン・ルノワールについての貴重なドキュメンタリー3本を特集します。本特集ではパリのシネマテーク・フランセーズなどの協力のもと『ゲームの規則』を4Kレストア版で初上映します。
ルノワールを記念碑的存在として崇めるのではなく、つねに変化し続け、国境、時代を越え続けた「映画(シネマトグラフ)の市民」ルノワールの”現在”を確認すべく、上映以外に、映画監督の濱口竜介さん他、豪華ゲストによるトークイベントも予定しています。
また9月22日(日)にはフランスから映画教育の専門家ナデージュ・ルレさんをお迎えし、『マッチ売りの少女』をめぐる「こども映画教室」を開催します。
ぜひ本特集上映を貴媒体にてご紹介、ご取材を頂きますようお願い致します。
【濱口竜介監督からのコメント】
générosité(ジェネロジテ)という「気前のよさ・寛容さ」を意味する言葉を目にするたび、ジャン・ルノワールのことを想起する。ジェネロジテは、真に「何かを生み出す」うえで必須のものだ。にもかかわらず、これを有している映画人を彼以外に思いつくことができない。一方で「演技指導」や「撮影風景」を見れば、演技の質を峻別する彼の鋭敏さと厳密さに驚嘆するしかない。ジャン・ルノワールは、徹底して矛盾を生きる。観客の責務と愉悦は、この矛盾に立ち会い、戸惑い、飛び込むことに存する。
【イベント開催概要】
イベント名:生誕130周年記念特集 ジャン・ルノワールの現在をめぐって
主催:東京日仏学院
会期:2024年9月6日(金)~10月6日(日)
会場:東京日仏学院 エスパス・イマージュ (〒162-8415 東京都新宿区市谷船河原町15)
公式HP:https://culture.institutfrancais.jp/event/cinema202409061006
料金 :上映のみ一律1,100円、トーク付上映一律1,500円(9月22日(日)こども映画教室は中学生以下500円)
※2024年8月14日(水)正午よりPeatix(https://ifjtokyo.peatix.com/events)にてチケット発売予定
【ジャン・ルノワール プロフィール】
(1894-1979) 「映画生誕」の前年に画家ピエール=オーギュスト・ルノワールの次男として生を受け、いまだ揺籃期にあった映画を20世紀の代表的な芸術にまで高め、後世の映画監督へ大きな影響を与え、映画表現の改革者とも位置付けられる。『ピクニック』、『大いなる幻影』、『ゲームの規則』、『河』、『フレンチ・カンカン』など、人間の持つ多様性を包み込む独自の視点で、スタイルにこだわらないスケールの大きな作品を残した。ヌーヴェル・ヴァーグの旗手であるジャン=リュック・ゴダールやフランソワ・トリュフォーなどは、彼を師と仰いだ。
【上映作品】
〈ジャン・ルノワール監督作品〉
マッチ売りの少女(1928)
牝犬(1931)
素晴らしき放浪者(1932)
トニ(1934)
ランジュ氏の犯罪(1935)
ピクニック(1936)
どん底(1936)
ラ・マルセイエーズ(1937)
ゲームの規則(1939)
この土地は私のもの(1943)
南部の人(1945)
浜辺の女(1946)
河(1950)
黄金の馬車(1952)
フレンチ・カンカン(1954)
恋多き女(1956)
コルドリエ博士の遺言(1959)
捕らえられた伍長(1962)
ジャン・ルノワールの小劇場(1970)
〈関連作品〉
ジャン・ルノワールの演技指導(1968)
現代の映画作家 ジャン・ルノワール 第3部 規則と例外(1966)
「ピクニック」の撮影風景(1994)
【トークイベント】
ゲスト(アルファベット順):濱口竜介(映画監督)/木下千花(映画研究者、京都大学教授)/三宅唱(映画監督)/ナデージュ・ルレ(映画教育)/角井誠(映画研究者、早稲田大学教授)
9月7日 (土)14:30『コルドリエ博士の遺言』上映後 登壇者:角井誠さん
9月15日(日)17:15『現代の映画作家シリーズ』上映後 登壇者:木下千花さん、角井誠さん(司会:坂本安美)
9月22日(日)11:00 こども映画教室『マッチ売りの少女』上映 登壇者:ナデージュ・ルレさん
10月5日(土)17:00『捕らわれた伍長』上映後 登壇者:濱口竜介さん、三宅唱さん
※各作品の画像は以下よりダウンロード頂けます。
https://97.gigafile.nu/0929-c7c8be0a28d4c95eb5683c3fdf0b09161 (ダウンロードパスワード:jr)
【問い合わせ先】
アンスティチュ・フランセ 映画プログラム主任:坂本安美
TEL:03-5206-2893(直通)/03-5206-2500(代表)
Email: abi.sakamoto@institutfrancais.jp
【東京日仏学院について】
東京日仏学院は、フランス政府公式の語学学校・文化センター。1952年に創立され、2012年、フランス大使館文化部、横浜日仏学院、関西日仏学館、九州日仏学館と統合し、現在の姿となりました。
東京日仏学院は、フランス語を学ぶと同時に、映画や講演会、展覧会などのイベントを通じて、フランス語圏の多様な文化と触れることができる場でもあります。館内には、教室に加えて、映画館や図書館(メディアテーク)などがあり、どなたでも、自由にお入り頂けます。2024年6月、学院内にフレンチビストロ「ロワゾー・ドゥ・フランス」がオープンしました。
フランスのエスプリを味わいに、「東京のプチ・フランス」へどうぞお気軽にお出かけください。
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