つながっていく中島重久堂の企業風土
― 前社長が大阪府に1億円の寄附をしました―
― 大阪府への遺贈に込めた前社長の想い ―
中島重久堂は、1933年の創業以来「鉛筆削り一筋」に歩んできました。当社の歩みは、創業者・ 中島幸雄、前社長・中島良規(昨年1月に死去)、そして現社長、現従業員へと受け継がれる「社会から受けた恩を社会へ返す」という企業風土によって支えられています。
■遺贈の背景
戦後の混乱期、当社は“作れば作るほど赤字となる”厳しい環境に直面していました。生産効率の低さや競争環境の変化により、品質向上と量産体制の構築が急務となっていたためです。
中学生の頃から工場を手伝い、高校卒業後は家業に身を投じた前社長・中島良規は、常に作業現場に立ち続け、理想の鉛筆削りを追求し続けていました。当時は精度の低い金型と向き合いながらも、前社長は技術革新の道を諦めることはありませんでした。
その転機となったのが、大阪府の「中小企業近代化資金融資制度」です。この制度により、最新の成形機と高精度の金型を導入できるようになり、安定した品質での量産体制が実現。結果として、大手文具メーカーからの信頼と受注が大きく広がることとなりました。
かつて「鉛筆削り=ドイツ」と言われていた時代において、日本製、そして当社の品質は新たな基準として国内外から評価されました。いまではアジア各国の文具メーカーが当社の技術を参考にする存在へと成長しています。
こうした発展の土台には、前社長の人生をかけた鉛筆削りとの向き合い方と、先輩社員たちのものづくりに対する誠実な姿勢がありました。そして何より、大阪府の制度による支援が、当社の技術的基盤を大きく押し上げる力となりました。
■遺贈に込めた前社長の想い
前社長は生前、「受けた恩を社会へ返したい」と語っていました。
自らが受けた支援が新しい技術やサービスを生み、その成果が人々の役に立つ。そうした「恩の循環」が広がる社会を願っていたのです。
この思いを形にするため、前社長の遺志に基づき、大阪府に対し1億円の遺贈を行いました。
■遺贈先と基金の概要
遺贈は、大阪府商工労働部中小企業支援室を通じ、
「大阪府イノベーション創出基金」の個別基金として運用されます。
基金の目的
ものづくりの基礎である大阪府内の、中小企業がもつ機械加工の熟練技術継承を行う為の補助金として活用
前社長がかつて受けた支援が、熟練技術の継承を支える力となることを期待しています。
■金額について
前社長が生涯をかけて磨き続けた技術、その価値が、社会に浸透し、社業を続けられたことに対する感謝を込め、総額1億円を遺贈しました。この金額は、前社長が大切にしてきた「感謝と社会への貢献」の精神を象徴するものです。
■「社会還元」を受け継いできた企業風土
当社には、世代を超えて「社会に恩を返す」という風土があります。
· 創業者:創業のきっかけとなった大阪府中之島図書館への寄附
· 前社長:大阪府から受けた融資への恩返しとしての遺贈
· 現社長:2015年より「TSUNAGO」売上の一部を森林保全団体 more trees に寄附 大阪・関西万博への寄附
この連なりは、当社が“社会とともに歩む企業”でありたいという意志の表れです。
■結びに
中島重久堂は、鉛筆削りのものづくりを通じて培ってきた技術と信頼を、これからも未来へ受け渡していきます。
そして前社長が示した「恩の循環」という精神を胸に、社会の発展に寄与できる企業であり続けることを目指してまいります。
2026年3月12日
株式会社中島重久堂

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