抗体誘導ペプチドの次世代製剤技術研究の進捗に関するお知らせ
株式会社ファンペップ(本社:⼤阪府茨⽊市、代表取締役社⻑:三好 稔美)は、抗体誘導ペプチドの次世代製剤技術研究として、POP Biotechnologies, Inc.(本社:米国ニューヨーク州、CEO:Dr. Jonathan Lovell、以下「POP BIO」)の新規リポソーム製剤技術(以下「SNAPプラットフォーム技術」)の検討を行い、初期フェーズの研究(マウスを用いた動物試験)で事前に設定したクライテリアを達成し、この度、後期フェーズの研究(サル等を用いた動物試験)を開始致しましたのでお知らせします。
抗体誘導ペプチドは、患者様の体内で標的タンパク質に対する抗体産生を誘導することにより治療
効果を期待するペプチド治療ワクチンです。当社は、機能性ペプチド「AJP001」を強みとする抗体誘導ペプチドの創薬プラットフォーム技術を活用して様々な標的タンパク質に対する抗体誘導ペプチドの候補化合物を創出することにより研究開発パイプラインの強化を図っております。また、新規候補化合物の探索研究においては、強力な抗体産生を誘導する様々な次世代製剤技術の研究にも取り組んでいます。
SNAP(Spontaneous Nanoliposome Antigen Particleization)プラットフォーム技術は、ペプチドワクチン等に対する強力な抗体産生(免疫応答)を誘導するために設計されたワクチンアジュバントとして機能するPOP BIO独自のリポソームベースのシステムです。また、本システムは製造プロセスの簡便性にも特長があり、一般的に用いられている免疫原性担体(キャリアタンパク質)やウイルス様粒子(virus-like particles)で課題となっている手間のかかる製造プロセスの問題、さらに非特異的抗体産生の問題の解決が期待されます。
(SNAPプラットフォーム技術: https://www.pop.bio/vaccines/)
当社は、抗体誘導ペプチドの次世代製剤技術研究の取組みにおいて、POP BIOのSNAPプラットフォーム技術を用いた研究を行い、初期フェーズのマウスを用いた動物試験において事前に設定したクライテリア(抗体産生及び中和活性)を達成することができましたので、この度、後期フェーズの研究(本製剤の最適化研究及びサル等を用いた試験)を開始致しました。
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