SLASH VISIONが、ホワイトペーパーVer.4.0を公開!Slash CardやSlash All-in-One App、今後のロードマップについて

セルフカストディ × ステーブルコイン × 法令準拠 -日本から始まる次世代決済インフラ-

SLASH VISION PTE. LTD.

SLASH VISION PTE. LTD.(シンガポール、代表取締役社長:佐藤 伸介、以下「Slash」)は、セルフカストディ・ネオバンク型「Slash All-in-One App」や市場機会と成長ロードマップに関するホワイトペーパーVer.4.0を公開したことをお知らせいたします。


ホワイトペーパーVer.4.0 URL:https://slash-fi.gitbook.io/docs

Slash Card クローズドβ版 事前登録 URL:https://pre-card.slash.vision/

Slash Card ― 日本法制下で初めて実現する非カストディ型ステーブルコイン決済カード

Slashがリテール領域において提供する中核プロダクトが、「Slash Card」です。2025年10月、日本国内のBINスポンサー企業との提携により発行されるこのカードは、ユーザーが自身のセルフカストディウォレットに保有するステーブルコイン(例:USDC)をそのまま担保として、国際ブランド加盟店で円建ての決済を行える、日本の規制に完全に準拠した日本初の非カストディ型・暗号資産担保型クレジットカードです。

海外においては、暗号資産を担保にしたカードサービスがすでに複数提供されており、日本の一部ユーザーもそれらを利用している例があります。しかし、こうしたカードの多くは国際ブランドのレギュレーションに反する可能性があるうえ、日本居住者への公式な提供が認められておらず、国内法(資金決済法・割賦販売法など)との整合性も確認されていません。そのため、法的・事業的に不安定な“グレーな構造”にとどまり、長期にわたる社会実装には不向きです。

これに対し、Slash Cardは以下の観点において明確に差別化されます:

  • 非カストディ設計:ユーザーが秘密鍵を保持し、資産を預けることなく担保設定・決済を行う完全なセルフカストディ構造を採用。

  • 日本法令準拠:資金決済法・割賦販売法等に適合するスキームとして構築され、国内法律事務所による法律意見書を取得。さらに、金融庁(FSA)への照会を通じて適法性の確認を済ませた、合法性の担保されたプロダクト。

  • ステーブルコインネイティブ:担保資産はUSDC等に限定し、価格変動リスクを最小化。

  • 独自プロトコルによるスマートコントラクト設計:与信判断・担保管理・決済精算までを自動化し、資産の非カストディ性を保ちながら、クレジットカードの体験を実現。

仕組みの概要

ユーザーは、セルフカストディウォレットからアプリケーション内の専用担保コントラクトにステーブルコインをチャージすることで、その金額をもとに与信枠(利用可能額)が自動的に確定されます。カード決済が行われた際には、ユーザーが担保追加や残高精算を行うことで支払いが完了し、支払い義務の発生と精算処理は国内のカードイシュアパートナーおよびBINスポンサーによって担われます。

設計原則とSlashの立ち位置

Slash Cardは、次の3原則に基づいて設計されています:

  • コンプライアンス・ファースト:日本の決済関連法に完全準拠したスキームを採用し、適切なライセンスを保有する国内事業者との連携によりカードを発行。

  • ステーブルコインネイティブ:担保資産に法定通貨連動型ステーブルコイン(USDC等)を用いることで、価格変動リスクを最小化。

  • セルフカストディ設計:担保コントラクトはスマートコントラクト上で構築されており、ユーザー自身が管理。Slashや他者が資産にアクセスすることはできず、資産の管理・使用は常にユーザー主権下で完結します。

従来、日本国内の暗号資産ユーザーがトークンをそのまま買い物に使うには、事前に取引所での換金が必須でした。Slash Cardはこの断絶をなくし、「持っているトークンでそのまま支払える」というUXを、日本の制度下で合法的かつ商用レベルで初めて実現したカードです。

その本質的価値は、単なる海外プロダクトの模倣ではなく、「日本で正式に認められた、唯一の非カストディ型暗号資産クレジットカード」であるという点にあります。

“日本型PayFi”という構想

この構造は、米国を中心に広まりつつある「PayFi(Payment × Finance)」という新たな金融パラダイムにも通じています。すなわち、個人が保有するステーブルコインを担保に信用を創出し、そのまま日常決済に接続するというUXの実現です。Slash Cardは、これを日本市場において制度順守かつ非カストディ構造のもとで具現化した初のユースケースであり、今後展開されるAll-in-One Appとともに、“日本型PayFi”のリファレンスモデルとなることを目指します。

企業・金融機関との連携を可能にする「正規性」

さらに、国内法に完全準拠したプロダクト設計は、Slash Cardが大手金融機関・決済ネットワーク・事業会社・自治体などとの公式な提携や実証実験に耐えうることを意味します。法的な曖昧さを排したこの構造は、事業連携・信用スコア・利回り設計・自治体ポイント等、“使える”データのレイヤーを組み込んだWeb3時代の金融基盤として、社会全体に拡張していく可能性を秘めています。

このように、Slash Cardは、ユーザーに対して「使いたい資産を、自分で管理しながら、安全に・どこでも使える」UXを提供すると同時に、企業・金融機関・行政といったレイヤーとの戦略的連携のハブにもなり得る存在です。規制対応・技術設計・事業構造の三位一体によって、日本市場で唯一の存在価値を確立しています。

Slash All-in-One Appについて


Slash Vision Labsは、Slash Cardのローンチを起点として、同カードのアプリケーションを段階的に進化させ、セルフカストディ・ネオバンク構想「Slash All‑in‑One App」を実現する方針を掲げています。本構想では、ユーザー自身が秘密鍵を保有するセルフカストディウォレットを中核に据えつつ、「貯める」「貸し出す」「使う」といった金融行動を一つのUI/UXに統合。従来分断されていた暗号資産の保有・活用・日常決済を一気通貫で提供する、新しい消費者向け金融体験の構築を目指します。

計画中の主な機能は以下の通りです:

  • レンディング機能:ユーザーが保有するステーブルコインや主要暗号資産(例:USDC, ETH等)をスマートコントラクトを通じて貸し出し、得られた利息を即座にSlash Cardの決済残高に反映。高金利環境が期待しづらい日本において、利回りのあるデジタル金融商品へのユーザーアクセスを簡便にします。

  • オンランプ/オフランプ機能:法定通貨とステーブルコイン(例:JPY⇄USDC)間のシームレスな変換機能をアプリ内に統合。ユーザーは取引所や外部サービスに頼ることなく、自身のウォレットとカード内で完結したスムーズな資産移動が可能となります。

  • オンチェーン信用スコア & リワード:ユーザーのウォレット内アクティビティ(例:保有資産、トランザクション履歴、ステーキング実績等)をもとに独自のスコアリングモデルを構築。スコアに応じて決済リワードの増額や提携店舗での優遇を実現します。これによりWeb3時代に即したパーソナライズされた金融体験を提供します。

これらの機能はすべて、Slashが一貫して掲げてきた「非カストディ設計」「日本法令への準拠」「ステーブルコインネイティブ」という3原則に則って開発・運用され、ユーザーの自由度と透明性を損なうことなく、実用性を拡張していくことを目指します。最終的には、日本市場における真のWeb3ネオバンクとして、セルフカストディ・ウォレットを基盤とする新しい金融生活のスタンダードを確立する構想です。

Web3市場でのポジショニング

Slash Vision Labsは、「企業向け決済ソフトウェア(Slash Payment)」と「コンシューマー向けカードソリューション(Slash Card)」の二軸を並行して展開しており、両プロダクトは現時点で技術的な統合を必須とはしていません。それぞれの市場におけるプロダクト・マーケット・フィットに集中しながら、独立した成長路線を描いています。

一方で、これら両プロダクトは、設計思想において「コンプライアンス・ファースト」「ステーブルコインネイティブ」「セルフカストディ原則」を共通項としており、将来的には柔軟に連携・統合される可能性も持ち合わせています。特にSlash Cardを核とするAll‑in‑Oneアプリケーション構想においては、企業向けとの接点が新たな形で生まれる余地があり、今後の展開次第でエコシステム全体が有機的に接続される設計的柔軟性を保持しています。

加えて、Slashのエコシステムは2024年4月のTGEを通じてローンチされたSVL(Slash Vision Labs Token)を中心に構築されており、ステーキング、リワード、ガバナンスといった多様なユースケースを通じて、コミュニティ領域の提携パートナーによって拡大し続けているユーザーコミュニティが主体的に関与する共創型エコシステムが形成されています。トークン経済とサービス設計が連動することで、サービスの利用・支援・発信がインセンティブ化され、Slashのプロダクト拡張とブランド認知はコミュニティ起点で加速しています。

Slash Vision Labsは、この二軸戦略とトークンを媒介とするエコシステム構築を通じて、暗号資産を「投資対象」から「使える資産」へと転換する社会インフラとして、日本市場における第一想起のポジションを確立していくことを目指します。そしてその起点となるのが、「資産を預けない=自分で管理する」ことで得られる新しい安心感と自由であり、それが次世代金融の信頼のあり方になるとSlashは確信しています。

市場機会と成長ロードマップ

ステーブルコインと非カストディ型ウォレットを軸にした金融体験は、単なる暗号資産市場のトレンドを超えて、実社会における通貨の利便性・自由度・中立性の再定義へとつながる新たな機会を創出しています。日本においても2023年の資金決済法改正、2025年3月のUSDCの正式承認を通じて、ステーブルコイン活用における法制度の土台が整い始めており、今後の市場成長は不可逆的な潮流として注目されています。

Slash Vision Labsは、この変化を最も先鋭的に捉えるプレイヤーとして、制度に適合した非カストディ設計を軸に、次世代の金融UXと日本社会における「使える暗号資産」の市場機会を着実に捉えていきます。

国内におけるステーブルコイン市場の転換点

日本は長らく、暗号資産に関して厳格な規制を敷いてきた国の一つであり、法定通貨建てのリテール決済への接続に課題を抱えていました。しかし、2023年の資金決済法改正により、裏付け資産型のステーブルコイン(例:USDC、USDT)を発行・流通させる法的枠組みが明文化され、2025年3月にはUSDCが正式承認されるに至りました。この変化により、日本においても「ステーブルコインを用いた消費者向け決済」が制度的に実現可能となり、暗号資産が“投資対象”から“支払い・担保・送金に使える資産”へと進化する土壌が整いつつあります。

Slashはこの領域において、最も早くプロダクトを実装・商用化している企業の一つです。

暗号資産リテール決済という未開拓領域

日本国内の暗号資産保有率はいまだ6%前後に留まり、日常生活における暗号資産のユースケースも限定的です。

一方で、以下のような構造的課題が顕在化しています。

  • 暗号資産を使いたくても使える場所がない

  • 保有していても支払いに利用する手段がわかりづらい

  • 実需があるのに、規制やUXの壁で流通しない

これらの課題に対し、Slash Cardは“暗号資産をそのまま使う”という決済体験を、日本の制度内で合法的に提供する初のソリューションとして位置づけられます。また、今後Slash Cardから拡張されるAll-in-Oneアプリケーションでは、信用スコアリング・レンディング・オンランプといった機能が段階的に追加される予定であり、暗号資産を“持つ・貸し出す・使う”を1つのウォレットUIで完結させる新しい金融UXが実現されようとしています。

今後12〜36ヶ月の実行順序(2025〜2027)

Slash Vision Labsは、2025年〜2027年の期間において、以下の順序でプロダクトと組織の進化を計画しています。

  1. Slash Cardのローンチ(クローズドβ → パブリック)

  2. マルチチェーン対応およびUSDCブリッジ機能の展開

  3. All-in-Oneアプリ構想に向けたUX統合の開始

  4. 日本法人の設立、および必要なライセンス取得の準備

  5. アプリ内でのレンディング、オンランプ/オフランプ、信用スコア機能の段階実装

これらはいずれも、非カストディ設計を維持しつつ、日本の制度に準拠したかたちで段階的に実装される予定です。

リスクと対応方針

本事業領域においては、以下のような外部リスクが想定されます:

  • 法制度の運用方針が変更される可能性(例:規制拡張、適用範囲の再解釈)

  • 国内における法定通貨ステーブルコインの普及スピード

  • 提携金融機関・決済ネットワーク側の方針変更

これらに対して、Slashは国内法律事務所との連携のもと事前確認を徹底し、常に法令の解釈に沿った運用を行う体制を保持しています。また、複数のプロダクト設計・運営法人・機能分担を通じて、柔軟かつ制度適応性の高いアーキテクチャを実現しており、変更への即応性も制度設計に組み込まれています。

このように、Slash Vision Labsはステーブルコインとセルフカストディを軸とする「使える暗号資産UX」を日本から社会実装し、法制度に準拠した形での革新的金融体験の創出を進めていきます。

信頼と自律性のある金融の再構築へ

私たちSlash Vision Labsは、日本における暗号資産の社会実装において、「資産を預けないことが、もっとも安全で自由な金融体験をつくる」という信念を掲げて歩んできました。これは単なるテクノロジー選択ではなく、今後数十年にわたり問われ続けるであろう金融の信頼のあり方そのものに対する構造的提案です。

近代金融の多くは「中央集権」「仲介」「代理」によって支えられてきました。それは時に利便性を高めましたが、一方でユーザーが自らの資産に対して持てるべき選択権・透明性・コントロールを手放す構造でもありました。

Slashが目指すのは、その構造を問い直すことです。非カストディ設計、法制度との整合性、ステーブルコインという価格安定性を備えたトークンを核に、「自分の資産は自分で守りながら、社会で使える」という新しい金融インフラを実装していきます。

それは単にウォレットやカードを提供するということではありません。金融サービスそのものを、「預けずに信用を得られる」方向へ、「守られるのではなく、自ら守れる」仕組みにするということです。

私たちは、Slash Cardというリアルな決済インターフェースを出発点に、ネオバンク構想「Slash All-in-One App」を通じて、信用・支払い・利回り・還元といった金融の機能をセルフカストディの中に閉じた新しいUXへと再定義していきます。

このSlash Vision Labsの構想は、日本から始まります。

日本は規制が厳しい市場ですが、そのぶん正しく設計されたものが“使われる権利”を得るための試金石として、世界的な信頼を獲得できる市場でもあります。私たちはここから、「信頼性」「実用性」「自律性」を備えたWeb3金融の模範を示したいと考えています。

プロトコルの運営においても、私たちは一貫してユーザーと提携パートナーの力を信じ、ガバナンスやリワードといった領域においても“コミュニティとともに設計していく”という姿勢を貫いてきました。

そして今、SVLトークンを通じて、私たちは”この経済圏を分かち合う「共創者」”を世界中に募っています。金融を再設計するには、プロダクトだけでなく、思想・仕組み・参加のモデルすべてがアップデートされなければなりません。

私たちSlash Vision Labsは、そうした時代にふさわしい次世代の信頼と循環のプラットフォームとして、これからも日本を起点に、世界に通用するモデルを実装していきます。

他人に、他社に預けない。けれど、使える。
無駄な制限はしない。けれど、守られている。
Slashが創るのは、“個人が主権を持ったまま経済行動に参加できる社会”のための、新しい金融。

ホワイトペーパーVer.4.0 URL:https://slash-fi.gitbook.io/docs

Slash Card クローズドβ版 事前登録 URL:https://pre-card.slash.vision/

SLASH VISION PTE. LTD. 概要

会 社 名 :SLASH VISION PTE. LTD. (https://slash.vision/

所 在 地 :18 Robinson Road, #20-02 18 Robinson Singapore 048547

代 表 者 : 代表取締役社長 佐藤 伸介

創 業 :2023 年 7 月 28 日

事業内容:暗号資産・ステーブルコインを用いた決済ソリューションの開発

本件に関するお問い合わせ:contact@card.slash.vision

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会社概要

SLASH VISION PTE. LTD.

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業種
金融・保険業
本社所在地
18 Robinson Road, #20-02 18 Robinson Singapore 048547
電話番号
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代表者名
佐藤 伸介
上場
未上場
資本金
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設立
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