「このイラスト、生成AI?」PARAs AI、「クリエイターなら答えられる質問」の自動作成機能を追加

人間か、AIか。見極めの一助に。人間の作品との統計的な類似度を測り、作者への「質問ガイド」を提案する。

株式会社Accel Brain

生成AI時代の「信頼」の創造を目指す株式会社Accel Brainは、AI分析プラットフォーム「PARAs AI(パラス エーアイ)」に、新機能「画像類似度チェック」と「質問ガイド作成」を追加し、2026年10月29日より提供を開始したことをお知らせいたします。

画像類似度チェックは、確認したい「AIによる生成と思われる画像」が人間(クリエイター)の「作品群」とどの程度類似しているのかを統計的に示す機能です。人間側の作品を数十枚から最大100枚、一度にまとめて比較できます。そのため、人の目では見きれない数の作品の中から、人間側の画像と類似している候補を探し出し、順位付けします。

人間側の作品群との統計的な近さを調べる、画像類似度チェックの流れ

画像類似度チェックが示すのは、画像同士の統計的な類似度です。模倣、盗用、依拠、権利侵害の有無を判定するものではございません。

質問ガイド作成は、アップロードされたイラスト・アニメ系の画像をPARAs AIが解析し、その作者に確認したい点を「質問」の形に整理して提示する機能です。「クリエイターなら答えられる質問」を画像内容から推論する機能となります。PARAs AIは「質問」のみならずその「回答」に関しても分析することができます。これは従来のPARAs AIが持つ「バイアス分析」の機能に基づいています。

画像類似度チェックと質問ガイドの連携

質問に答えられないことや、回答の分析に差異が示されることは、何らかの結論を裏付けるものではありません。質問に作者が答えられないことは、模倣、盗用その他の不正行為があったことを示すものではありません。

これら2つの機能は、単独でも使えますが、組み合わせることで、より大きな価値が生まれます。画像類似度チェックの結果から、「この部分は、どの作品を参考にしましたか?」といった、統計的な分析を背景とした質問文を作成することもできます。

いずれも、「画像」を受け取って内容を確認する「確認者」が、その「提出者」である作者に質問する内容を方向付けるという使い方を想定しています。生成AIユーザーやクリエイターたちと画像の受け手のコミュニケーションを活性化させる用途でご利用いただけます。

尚、質問ガイド作成の機能は、イラスト・アニメ系画像だけではなく、「文書」一般も対象にすることができます。従来のPARAs AIの「バイアス分析」の機能を拡張させることで、「出典」や「判断根拠」などを問う「作者なら答えられる質問」を作成できます。

背景

誰もが生成AIやAIエージェントでクリエイティブな作品を生み出すことが可能になった現代社会では、「画像」や「文章」のやり取りが、従来には見受けられなかった特異な問題を孕むことになりました。例えばイラスト・アニメ系の「画像」の受け手は、常に「このイラストは人間が描いたのだろうか?それとも生成AI?」といった具合に、クリエイティブな作品の「制作過程」を問うようになったのです。

「画像」であれ「文章」であれ、その作品の作者が「人間」なのか「AI」なのかという問題は、至る所で発生しています。しかし、完成した「画像」や「文章」を眺めるだけでは、その成り立ちまではわかりません。見た目の印象だけで作者を疑うことも、逆に、何も確かめないまま受け取ることも、望ましい状態とは言えないでしょう。

そこで当社は、「作者本人に直接尋ねるための質問ガイドを用意する」という解決策を選びました。作成される質問ガイドは、その「画像」や「文章」の作者であれば直ぐに答えられる一方で、完成した「画像」や「文章」を眺めるだけでは直ぐには答えがわからないという性質の内容です。例えばイラスト・アニメ系の「画像」であるなら、その画像に描かれていない部分、制作の手順、部分ごとの判断の理由などを尋ねます。作者が、自身の作品をどれだけ理解しているかを、コミュニケーションを通じて確かめるための質問です。

当社が提供しているPARAs AIには、この質問ガイドを作成する機能が搭載されています。PARAs AIは、作者によって提供されている「画像」や「文章」を観察することで、まずはその「情報の内容」を分析します。その上で、作者による「伝達の内容」と「理解の内容」に差異が生じていないかを分析します。PARAs AIは、この差異の有無を確かめるための質問ガイドを作成します。

更に画像には、もう一つの問いがあります。「この画像は、誰かの作品に似ている」という感覚です。見た目の「似ている」は、人によって感じ方が違います。そのため、その感覚の理由を作者に伝わる形で整理するのは難しい場合がございます。

そこで当社は、「似ている」を、人間同士の作品の「偶然の範囲」と比べることで、統計的な類似度として示す「画像類似度チェック」を開発しました。作品数が多くなるほど、似た作品を人の目で探し当てるのは難しくなります。これに対して、PARAs AIの新機能は、大量の作品を一度に比べ、近い候補を絞り込むことができます。そして、その結果を、質問ガイドの質問に変える仕組みも用意しました。

質問ガイド作成

質問ガイド作成(生成AI画像の確認用)で推論される質問文は、5つのカテゴリに分かれます。カテゴリは、「作者なら答えられる」度合いが高いと考えられるものから順に並びます。

カテゴリ

確認する内容

画像に描かれていない部分

完成した画像からは読み取れない部分について

制作工程

制作の手順や過程について

部分ごとの判断理由

画像の一部分について、何故そうしたのかについて

設定

画像の背景にある設定について

もし変更するなら

画像の一部分をもし変更するならどうするか

各質問には、次の補足が付くことがあります。尋ねる前に、その質問が確認の目的に合っているかを、確かめるための情報です。

  • 対象:その質問が、画像のどの部分や要素についてのものか

  • 意図:その質問で、何を確かめようとしているか

確認状況の管理と、回答の分析

  • 質問ごとに「確認済み」のチェックを付け、確認の進み具合をサマリーのバーで管理できます。

  • 作者の回答(5,000文字まで)を入力すると、「平常心」「狼狽」「喪失感」「嫌悪感」「恐怖心」の5つの区分が、それぞれどの程度の割合で読み取れたかを、相対的な割合(合計100%)で表示します。大きな偏りがない場合は、「傾向は明確ではありません」と表示します。

  • 作成した質問ガイドは、プロフィールからいつでも見返せます。画像のファイル名、質問、対象、意図で、検索もできます。閲覧できるのは、作成した本人のみです。

PARAs AIが元々持つ「感情に訴える論証」の「バイアス」を検知する機能を用いて、回答の傾向を探ることができます。

ご利用はこちらから:https://paras-ai.com/guide/generated-image(ログインが必要です)

使い方:https://paras-ai.com/papers/specification-for-generated-image-guideline

画像類似度チェック

ある作者の作品群(人間側)と、確認したい画像(AIによる生成と思われる側)を並べて、確認したい各画像が人間側の画像のどの作品にどの程度近いのかを統計的に示します。

  • 大量の作品の中から、近い候補を探し出します。 人間側の作品は20枚以上が必要で、1つの枠につき最大100枚までアップロードできます。画像の単体のほか、ZIP等のアーカイブにまとめて入れられるため、作品集をそのまま取り込めます。AI側の画像と人間側の作品を、まとめて比較し、近い候補を順位づけして示します。人の目で一枚ずつ見比べる手間なく、「どの作品が近いのか」の見当を付けられます。

  • 統計的な類似度を5つの見方で順位付けします。 「総合」「構造・部分一致」「見た目」「質感・筆致・色調」「全体の印象」の5つの観点を採用しています。見方ごとに、AI側の画像と人間側の画像の組を近い順で表示し、可視化することができます。

  • 「偶然の範囲」と比べた位置を示します。任意で「基準用の人間作品」(互いに無関係な人間の作品)を加えると、無関係な人間作品同士の組と比べて、その組がどの程度近いのかを、「上位○%」や「基準超」で表示します。

  • 統計的に類似する理由を、目で確認できます。 画像の重ね合わせ、線画、似ている場所の表示など、類似点を確かめるための参考情報を表示します。

ご利用はこちらから:https://paras-ai.com/paralyze/image-similarity(ログインが必要です)

使い方:https://paras-ai.com/papers/specification-for-image-similarity

質問ガイド作成への連携

画像類似度チェックの結果の画面で、AIによる生成と思われる画像を選ぶと、質問ガイドの作成画面が別のタブで開きます。画像は、添付された状態で開きます。ここで質問ガイドを作成すると、統計的な類似度の分析結果に基づいた質問文を作成できるようになります。

質問ガイドに基づいた質問のイメージ

ご利用条件

ログインしている方がご利用いただけます。現在はβ版として提供しております。 画像類似度チェックと質問ガイドは、1回の実行につき固定のポイントを消費します。処理が完了しなかった場合は、全額が返金されます。実行前に、必要なポイントと現在の保有ポイントが画面に表示されます。

PARAs AIの従来の機能について

元々PARAs AIの機能は、テキストや動画のデータから以下のような「バイアス」を検知する機能として設計されていました。背景にあるのは統計力学・情報理論に基づく独自アルゴリズムです。この機能で検知できるのは、主に次のような「バイアス」です。

概念の曖昧さ

  • 概念の定義の曖昧さ

  • 統計の方法としての曖昧さ

    • 母集団の定義とその運用の非一貫性

    • 関係概念の曖昧さ

      • 相関関係と因果関係の混同

      • 疑似相関の検証有無の曖昧さ

    • 交絡の手続きの曖昧さ

    • 交絡因子の除去手続きに伴う不透明性

  • 意味形式上の曖昧さ

    • 用語の分類の粗さ

    • 区別された二つの概念の境界の曖昧さ

根拠の不足

  • エビデンスや根拠付けが不十分な箇所

  • 記事内に明記されている「前提」と「結論」の間の飛躍

  • 統計的なエビデンスの必然性

    • 分析対象に「意味」や「因果関係」を見出す必然性が無いにも拘らず、誤った因果推論によってデータに「意味」や「因果関係」を見出している場合の「バイアス」

論理的誤謬

  • 早計な一般化

  • 感情に訴える論証

  • 衆人に訴える論証

  • 因果の誤帰属

  • 事実命題と価値命題の混同

情報ソースとの齟齬

  • 情報ソースに含まれていない、分析対象の記事や動画そのものに固有の論点の抽出

  • 情報ソースには含まれているが、分析対象の記事や動画では取り上げられていない論点の抽出

統計的なデータ分析の不備

  • 時系列データを用いたバイアス

  • 疑似相関に関連したバイアス

「文書」作成時の「隠れAI利用」を確認するために

質問ガイドの機能は、イラスト・アニメ系の「画像」だけではなく、「文書」に対しても適用することができます。この場合、PARAs AIは「その文書の書き手なら答えられる質問」を推論します。「文書」そのものの「情報の内容」を分析すると共に、「文書」の提示者の「伝達の内容」と「理解の内容」の差異を検知することで、バイアスの分析を実行します。この推論には、上述したPARAs AIの従来の機能が再利用されます。

特に、AIによって生成された「文書」を検証せずに受け入れた場合、上述した統計的なデータ分析の不備に直面するリスクが発生します。本来「法則」が無いデータに「因果関係」のような「法則」を見出している場合や、「相関関係」と「因果関係」と「順序関係」を混同している場合は、その「文書」に基づいた意思決定一般を誤った方向へと導いてしまうことでしょう。

質問ガイドだけではAI利用を判定することはできません。しかし、その判定の材料を揃えるためのコミュニケーションを方向付けることは不可能ではないはずです。PARAs AIは、そうしたコミュニケーションの活性化のためにお使いいただけます。

今後の展望

生成AI時代の「信頼」を創造することを目指している当社では、「疑わない人間、疑われないAI」という企業理念を掲げております。この理念は現実的な理念です。

「疑わない人間、疑われないAI」という状況は、「現在」の問題の孕んだ状況であると共に、「未来」の理想的な状況の一つでもあります。生成AIの性能が十分に統計的に検証されないまま社会実装が先行している「現在」において、「疑わない人間、疑われないAI」という状況は達成されていると考えられます。一方、統計的にその性能が検証された場合にも、この状況は別の意味で達成されるでしょう。当社が目指しているのは、この「未来」の状況です。

当社が目指す理想は、この世の全ての生成AI、AIエージェント、およびAIユーザーの成果物を余すことなく統計的に検証できる状況を生み出すことにより、生成AIやAIエージェントを過信する必要も無ければ、疑心暗鬼になる必要も無い状態です。PARAs AIは、ユーザー自身が「他者のバイアスを手軽に検知する」環境と「原典に立ち返って確認できる」環境を整えることで、生成AIの成果物や生成AIユーザーの成果物をより簡単に検証できるツールとしてお役立ていただけます。

今後は、統計的な類似度の精度向上、質問ガイドの拡充、およびイラスト・アニメ系以外の画像への応用などを予定しております。生成AI時代の「信頼」を創造するために、生成AIと人間の両方が生み出す情報を一次情報に基づいて検証できる機能を充実化していきます。

株式会社Accel Brainについて

会社名称:株式会社Accel Brain(アクセルブレイン)

設立:2019年12月6日

代表取締役:木村 正彬

住所:千葉県千葉市中央区千葉寺町1217番地26ロイヤルパーク一番館101号室

メールアドレス:info@accel-brain.co.jp

電話番号:03-5944-1934

本件に関するお問い合わせ先

Email:support@paras-ai.com

公式サイト:https://paras-ai.com/

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会社概要

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業種
情報通信
本社所在地
東京都板橋区板橋2-64-10 板橋新生ビル201
電話番号
-
代表者名
木村正彬
上場
未上場
資本金
-
設立
2019年12月