プロ入りを果たした東北の若手投手・渡邉一生＆堀越啓太――野球界が注目する二人の軌跡を描く『どよめきを呼ぶ男たち』、2026年1月刊行決定

スポーツライター川浪康太郎が4年間にわたり取材した、青春と覚悟の記録

株式会社蒔喜出版

2025年12月1日 18時00分

スポーツライター・川浪康太郎が、東北から飛び立つ二人の若手投手――堀越啓太選手（東北福祉大学）と渡邉一生選手（仙台大学）――の4年間を描いたノンフィクション小説『どよめきを呼ぶ男たち』を、2026年1月18日（日）に株式会社蒔喜出版より刊行します。
本作は、選手一人ひとりに丁寧にインタビューを行いその人柄や背景に迫ることで、単なる試合結果や成績だけでなく、選手の内面や努力の過程を読者に伝えることを重視している川浪氏の取材スタイルを活かした渾身の一冊です。プロ入りを果たした二人の姿を通して、夢を追う若者たちのリアルな情熱が浮かび上がります。

■作品概要

プロ入りを果たした東北の若手投手東北福祉大学・堀越啓太選手と仙台大学・渡邉一生選手の物語。

渡邉は神奈川の強豪高校・日大藤沢でプレーしていたが、「甲子園だけがすべてではない」と考え退部。通信高校に転校し、社会人選手が在籍するクラブチームに入ってプロ入りを目指すことに。高卒でのプロ入りはかなわなかったものの仙台大に進学し、昨年大学日本代表に選出されるなど着実に成長。クラブチーム時代は「スカウトに自分だけを見てほしい」と独りよがりな考えを持っていたが、大学でともに戦う仲間ができたことで「チームの勝利のために投げる」考えに変化した。マウンドで吠えながら投げる姿は常に自信に満ち溢れている。

堀越は埼玉の強豪高校・花咲徳栄出身。主戦投手として活躍するも目標だった甲子園出場は逃し、ドラフトでも指名漏れを経験した。悔しさを糧に大学入学までの期間に猛練習を重ね、155 キロを投げられるようになった状態で東北福祉大に進学。1 年生のうちから試合で速球を披露し、オフシーズンには非公式ながら160 キロ台を連発した。ただ本人は速球に頼ることなく投手としての総合力を上げようと日々努力しており、常に冷静で謙虚な姿勢を貫く。

そんな経歴もタイプも異なる二人はお互いを強くライバル視する一方、プライベートで仲も深めている。挫折を乗り越え強くなった二人がプロ入りの夢を果たすまでを追う。

■著者コメント

3年前の春、球場で「どよめき」を起こす二人の姿を目撃したことが、東北で大学野球を取材するきっかけになりました。
160キロの壁に立ち向かった堀越投手と、その"怪物"の剛速球を目の当たりにして「150キロが出る変化球ピッチャー」へと変貌を遂げた渡邉投手。
一時「ドラフト1位候補」と騒がれた二人はそれぞれ4位指名、育成4位指名でプロ野球の世界へ。誰が見てもそれと分かる逸材たちでも順風満帆にいかないのが、野球の面白さであり残酷さでもあります。
未来ある若者が苦しみながらも夢へのスタートラインに立つまでのプロセスを記録したい。そしていつの日かまた、最高峰の舞台で「どよめき」を呼ぶ二人を見たい。そんな思いを初めての取材記に込めました。

■著者プロフィール

川浪康太郎（かわなみ・こうたろう）

1996 年生まれ。福岡県大野城市出身。

早稲田大学在学時は早稲田スポーツ新聞会に所属し、フィギュアスケート、野球、バレーボールなどを担当。バイト代のほとんどを遠征費につぎ込み、全国を飛び回った。

2019 年、読売新聞社に入社し宮崎支局で3 年間の記者経験を積んだのち、2022 年春からフリーのスポーツライターとしての活動を開始。

現在は仙台市に移り住み、仙台六大学野球を中心としたアマチュア野球やフィギュアスケートなど東北のスポーツを取材している。

■書誌情報

書名：どよめきを呼ぶ男たち
著者：川浪康太郎

表紙：鳩村澪

レーベル：蒔喜文庫
編集・発行：株式会社蒔喜出版

ISBN：978-4-911582-05-3
価格：630円（税抜）

判型：文庫（A6）
発売日：2026年1月18日（文学フリマ京都10にて頒布予定）

販売：文学フリマ京都10にて発売、公式サイトおよび仙台市内書店にて販売予定

予約販売：2025年12月1日18時開始（公式サイトのみ）

詳細ページ：https://www.shikiph.co.jp/works/tumult

蒔喜出版について

株式会社蒔喜出版（しき・しゅっぱん）は、北海道札幌市を拠点に、書籍出版および企画・編集に関する包括的なサービスを提供しております。2025年2月の設立以来、著者やクリエイターとのネットワークを活かし、企画立案から編集、組版、出版まで、一貫した書籍制作体制を整えております。『出版』をより身近なものとし、出版物の品質向上と円滑な流通・販売サポートを通じて、読者に価値ある作品を届けることを使命としています。