大阪のサインメーカーが、ミラノに持ち込んだもの。

DAIKAN、ミラノデザインウィーク2026 初出展レポート

株式会社ダイカン

▲Palermo 18(Brera Design District, Milano)に設置された《FLUX TABLE》。鏡面仕上げのFLUX METALが光と人の動きに反応し、空間の印象を変え続けた。

大阪を拠点とするサインメーカー・株式会社ダイカン(以下ダイカン)と、3D造形デザインブランド・130(ONE THIRTY)は、2026年4月20日~26日にイタリア・ミラノで開催された「ミラノデザインウィーク2026」にDAIKANとして初出展しました。フォーリサローネの中心地・ブレラ地区の「Palermo 18」を会場に、鏡面研磨された金属が液体のように揺らぐ新素材表現「FLUX METAL」と、それを用いたインスタレーション「Return to… — The Beauty of Resilience」を発表しました。会期中は欧州を中心とするデザイン・建築・ライフスタイル関連メディア複数媒体での紹介をはじめ、現地のデザイン・建築関係者からも広く関心が寄せられました。本リリースでは、その全容をご報告します。

01 初出展の背景と会場

2026年4月、イタリア・ミラノ。大阪のサインメーカーが初めてこの街に持ち込んだのは、「液体に見える金属」という問いかけでした。フォーリサローネの中心地・ブレラ地区の 「Palermo 18」を会場に、ダイカンと130(ONE THIRTY)は、新素材表現「FLUX METAL」とインスタレーション
「Return to… — The Beauty of Resilience」を発表しました。1964年の創業以来、ラグジュアリー

ブランドや商業施設のサイン製作を通じて培ってきた精密加工技術と職人の手仕事を、素材体験・空間体験へと拡張する試みとして位置づけられた、初のミラノ出展です。

▲ ミラノ・ブレラ地区に位置するPalermo 18。Brera Design Districtの中心的エリアにある会場。

02 新素材表現「FLUX METAL」とは

「FLUX METAL」は、特殊金属素材の断面を鏡面研磨することで生まれた、新たな金属表現です。

光や視点の変化によって、とろりとした液体のような揺らぎを見せます。この独特の表情は、機械加工だけでは成立しません。最終工程には、DAIKANの熟練職人によるミクロン単位の手仕事が施されています。精度と感性、両方が揃って初めて生まれる素材表現です。

03 インスタレーション「Return to… — The Beauty of Resilience」 

《FLUX TABLE》を空間の中心に据え、素材・光・香り・触感を横断するインスタレーションとして構成しました。天板となる「FLUX METAL」に対し、130(ONE THIRTY)が彫刻的なベースを設計・制作しました。1本のフレームを連続的に立体構築する独自の3D造形技術によって生まれた構造体は、DAIKANの素材技術と融合し、一体の作品として成立しています。地下フロアでは、触覚・嗅覚・味覚をテーマとした体験も展開しました。触覚サンプルへの接触、オリジナルフレグランス、金平糖を用いた味覚体験など、視覚を超えた五感全体に訴えかける空間を構成しました。展示のテーマ「Resilience(しなやかな強さ)」は、硬いはずの金属が光や人の動きによって表情を変える様子そのものに宿っています。変化を否定するのではなく、そこから本来の状態へと戻っていく力。その感覚を、空間全体で体験できるよう設計しました。

04 担当者コメント

一般には知られていませんが、我々にとってサイン製作という領域は多岐にわたり、単に表示や情報を伝達する手段ではなく、企業や空間の価値や個性を表現するソリューションです。今回、当社が培った経験と技術で、サインの領域を五感体験へと拡張することに挑戦しました。さらなる進化が楽しみです。
                       —— 株式会社ダイカン  代表取締役社長  仁義 修

未知の素材現象を、ミラノの来場者が納得する圧倒的な空間体験へと昇華させること。それが本展示における私たちの挑戦でした。流動する金属と、揺らぐような金属表現と、それを支える揺るぎない骨格。「揺らぎ」と「揺るがないもの」の結合によって生まれた《FLUX TABLE》が、ダイカンの技術を世界へ発信する強烈なアイキャッチとして機能したことを誇りに思います。
                            —— 130  CTO/Designer   加藤 大直

05 今後の展開 

今回のミラノ出展は、ダイカンがサイン製作を通じて培ってきた金属加工技術や表面処理の知見を、空間体験として提示する実験的な試みとして位置づけられます。今後も、素材・光・空間の関係性を探りながら、ダイカンの技術が生み出しうる新たな表現の可能性を検討していきます。

06 関連イベント 

本展示は、2026年6月3日(水)に開催される「Milano Design Meeting 2026」(主催:Konel)に

て、日本企業による出展事例のひとつとして紹介される予定です。海外展示を検討している事業会社・ブランド担当者・デザイナーを対象に、準備から撤収までを含むリアルな出展経験を共有します。また、本展示で発表した《FLUX TABLE》は、9月に大阪で開催される「OSAKA DESIGN WEEK 2026」、および10月に東京で開催される「DESIGNART TOKYO 2026」での展示も予定しています。ミラノでの発表を経て、日本国内でも本プロジェクトの背景や素材表現を紹介する機会として展開していきます。

開催概要

日時:2026年6月3日(水)17:00~19:00 

会場:TOKYO NODE LAB(東京都港区虎ノ門二丁目6番2号 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー8F) 

イベント詳細・申込:https://mdw2026.peatix.com/ 


展示開催概要 

展示名|Return to… — The Beauty of Resilience 

会期|2026年4月20日(月)~ 4月26日(日) 

会場|Palermo 18(Via Palermo 18, Milano, Italy) 

主催|株式会社ダイカン 

協働|130(ONE THIRTY) 

Concept & Material Direction|株式会社FEEL GOOD CREATION 

Scent Direction|KANSEI Design Limited 

株式会社ダイカン 

日本を拠点とするサインメーカー。ラグジュアリーブランドの空間づくりを精度と誠実さで支えてきた職人集団です。サイネージ製作で培った高度な製造技術と日本独自の美意識を融合させながら、視覚を超えて感性に作用する空間体験の創出へと取り組みを広げています。 

WEB:https://www.daikan.ne.jp/ 

130(ONE THIRTY)

1本のフレームを連続的に立体構築していく革新的な3D造形技術をコアに持つデザインブランド。

圧倒的な軽量さと堅牢さを両立しながら、工業製品でありながら手工芸的な表情を持つ構造体を生み出します。部分的な修復から完全な解体・再生成まで可能な「造形と解体の循環」を実現しています。本プロジェクトではFLUX METAL素材からFLUX TABLEへの翻訳・デザインと空間実装を主導。 

WEB:https://www.130onethirty.com/

株式会社FEEL GOOD CREATION

CMF®(Color・Material・Finish)に特化した日本初のデザインスタジオとして2007年に設立。色・素材・表面のデザインを通じて、人の感覚に響く価値を生み出すことを目指しています。本プロジェクトではコンセプト立案・素材ディレクション・五感体験のディレクションを担当。 

WEB:https://feelgood-c.com/ 

KANSEI Design Limited 

五感(視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚)を統合した「感性デザイン」を用いて、人の生理心理機能や行動に働きかける空間を設計するデザイン・研究会社。嗅覚のコミュニケーションの分野では、10年以上の研究と知見と共に、香りを活用した体験型の企業ブランディングを数多く実装。

本プロジェクトでは、コンセプトに合わせた香りの設計を担当。 

WEB:https://kdltd.jp/ 

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会社概要

株式会社ダイカン

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URL
https://www.daikan.ne.jp/
業種
製造業
本社所在地
大阪府大阪市大正区三軒家東 3-1-7
電話番号
06-6551-2020
代表者名
仁義 修
上場
未上場
資本金
3200万円
設立
1969年01月