経産省指針に基づく「保険外訪問看護ガイドライン」策定・認証制度を開始、業界初の公式研修会を4月16日に開催

一般社団法人訪問看護支援協会・一般社団法人日本男性看護師會、経済産業省ヘルスケアサービスガイドライン指針に基づき「保険外訪問看護ガイドライン」を策定、認証制度を開始

一般社団法人日本男性看護師會

一般社団法人訪問看護支援協会(代表理事:高丸慶)および一般社団法人日本男性看護師會(代表理事:坪田康佑、以下「当会」)は、経済産業省「ヘルスケアサービスガイドライン等のあり方」指針に基づき「保険外訪問看護ガイドライン」を策定しました。あわせて、本ガイドラインを基準とした認証制度を開始します。

■ 保険外訪問看護とは

訪問看護には、介護保険・医療保険などが適用される「保険内」サービスと、それらの制度の外側にある「保険外」サービスがあります。保険内サービスには、回数・時間・内容に制限がかかります。保険外訪問看護は、その制度の届かない「すき間」を埋めるものです。

具体的には以下のようなサービスが含まれます。

冠婚葬祭・外出同行:娘の結婚式への参加、孫の運動会への付き添いなど、「生きがい」に関わる支援

上乗せリハビリ:介護保険の限度を超えた頻度・内容で機能回復を目指すリハビリ

終末期・看取り支援:本人・家族の意思に沿った、時間をかけた看取りケア

など

ガイドライン:https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/healthcare/houmonnkanngo.pdf

保険外サービスは全額自己負担となりますが、利用者のニーズに柔軟に対応できます。

■ 背景:保険外訪問看護をめぐる二つの課題

訪問看護ステーションが保険外サービスを提供する動きが拡大する一方で、現場では深刻な課題が生じています。

1. 記録・運営をめぐる指導の複雑化

保険外訪問看護は介護保険・医療保険の適用外であるため、対応の基準などが不明確な状況が続いてきました。業界として統一的なガイドラインを持つことで、この構造的な問題を解決します。

2. サービスの質管理の不在

保険外訪問看護には現状、サービスの質を担保する共通基準が存在しません。利用者が安心してサービスを選択できる環境を整えるためにも、業界自らが質の基準を定め、可視化する仕組みが求められています。

本ガイドラインの策定にあたっては、厚生労働省医政局看護サービス推進室および訪問看護推進室、老健局老人保健課などにもご相談のうえ進めてまいりました。

■ ガイドラインの概要

本ガイドラインは、経済産業省「ヘルスケアサービスガイドライン等のあり方」指針に準拠した業界ガイドラインです。保険外訪問看護サービスを提供するステーションが遵守すべき基準・記録・運営要件を定め、利用者・事業者・行政の三者にとって透明性の高い環境を整備することを目的としています。

■ 認証制度の仕組み

認証制度は、主に①経営認定と②研修受講の二つの要件を満たすことで取得できます。この認証は、質の高いサービス提供と安定した事業運営を証明するものです。

1. 経営認定について

経営認定は、特に保険外訪問看護サービスを提供する際に、予期せぬ問題やトラブルが発生した場合に適切に対応できる強固な経営基盤を有しているかを確認するために必須となります。具体的には、以下の取り組みを通じてその体制を証明することが求められます。

<経済産業省の経営計画の活用>

早期経営改善計画の策定・実施などを通じて、経営状況の透明化と改善意欲を示します。これは、事業の持続可能性を高め、万が一の事態に備えるための財務的な安定性を確認する重要な指標となります。

この経営認定は、利用者が安心して保険外サービスを利用できる環境を整備するための、経済産業省による公的な信頼の証としての側面を持ちます。

2. 研修受講について

研修では、保険内サービスと保険外サービスを「きちんと分けて管理する」ための実務知識を学びます。

なぜ分けて管理する必要があるのか

保険内と保険外の管理が曖昧なステーションは、地方厚生局の実地指導で「不正請求」「不適切な運営」として指摘されるリスクがあります。時間管理・記録・請求・利用料の徴収、すべてのプロセスで明確に区別することが必要です。

研修で学ぶこと

保険内・保険外を別々に管理するための具体的な運用方法と、最新ガイドラインの内容を解説します。

認証取得の流れ

研修受講 → チェックリスト提出 → 研修受講要件クリア

チェックリストの提出をもって、必要な知識と運用体制が整ったことの証明となります。

認証取得のメリット

認証を取得したステーションは、利用者から「信頼できる事業者」として選ばれやすくなります。需要が拡大する保険外サービス市場において、他のステーションとの明確な差別化につながります。

第一回【保険外訪問看護ガイドライン】認証取得のための実務研修会

■ 日本男性看護師會代表理事・坪田康佑 コメント

保険外訪問看護は、地域住民が必要なケアを必要なだけ受けるための重要な選択肢です。しかしその質を守る仕組みがないまま拡大することは、利用者にとっても事業者にとっても不幸な結果を招きます。今回のガイドライン策定と認証制度の開始は、業界が自らルールを作り、自ら守るという意志表明です。当会は教育プログラム提供認定機関の第一号として、全国のステーションに質の高い研修を届けていきます。

■ 日本男性看護師會執行役員・岩永真林 コメント

本来、訪問看護を含む看護は個別性にどこまでも寄り添ってあるべきですが、公的保険が適用されるからこそ、どうしても介入できない領域が存在します。しかし、地域包括ケアシステムの深化が進む現在、その制約を超えた、利用者がより自由により安心して看護サービスを活用できる環境が必要とされていると感じます。当会は「Nursing for Nurses」という理念に基づき、教育プログラム提供認定機関の第一号としてその環境を整えるために尽力して参ります。

■ 一般社団法人訪問看護支援協会代表理事・高丸慶 コメント

保険外サービスが抱える二つの大きな課題、すなわち「基準の不明確さによる指導の複雑化」と「質の共通基準の不在」は、長年、業界の健全な発展を阻害してきました。私自身、保険外訪問看護のプレーヤーとしてこの分野に20年近く関わり、この構造的な問題を肌で感じてきました。今回、経済産業省の指針に基づいたガイドラインを策定し、認証制度を開始できたことは、業界全体の透明性を高め、利用者が安心してサービスを選べる環境を整備する上で、極めて重要な一歩です。この仕組みが、保険外訪問看護の持続的かつ健全な発展の礎となると確信しています。

■ 2026年度より、訪問看護支援をさらに強化

当会は2026年度より、訪問看護事業者への支援活動を一層強化してまいります。ガイドライン整備・認証制度・現場教育・政策提言を四本柱に、保険内外を問わず訪問看護の持続的な発展を支えます。

■ 男性看護師會と看護DXアワード

当会では、ガイドライン策定による制度整備に加え、現場の革新を評価する「看護DXアワード」を主催しています。2025年に東京ビッグサイトで開催された第1回では、三井物産グループの株式会社イノシアが最優秀賞を受賞するなど、業界を牽引するプロジェクトが集結しました。本ガイドラインによる「質の担保」と、アワードによる「技術革新」の両面から、看護の社会的地位向上と次世代のインフラ構築を推進してまいります。

看護DXアワード2026応募:https://forms.gle/PNnv24wsSWwp1z7J8

■ 会員募集中

日本男性看護師會では、看護職をはじめ医療・介護に関わるすべての方の入会を歓迎しています。訪問看護の現場をともに支え、看護の未来をつくる仲間を募集しています。

▼ 入会・詳細はこちら:https://gkb.jp/s/jmns/application

■ 一般社団法人日本男性看護師會 概要

設立:2014年9月8日

代表理事:坪田康佑(看護師・国会議員政策担当秘書)

事業内容:看護DX・ペイシェントハラスメント対策・訪問看護支援・産業ナース・助産師支援 他

URL:https://nursemen.net

Email:info@nursemen.net


【本件に関するお問い合わせ】 一般社団法人日本男性看護師會

広報担当 Email:info@nursemen.net URL:https://nursemen.net

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会社概要

URL
https://nursemen.net/
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
東京都新宿区西新宿三丁目3番13号 西新宿水間ビル6階
電話番号
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代表者名
坪田康佑
上場
未上場
資本金
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設立
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