暗号資産投資家の23.3%が「安全な保管方法を見出せていない」
CEX・DEXの用語理解に大きな壁。「取引所に置いたまま」の背景にある知識不足とリスクのトレードオフ

株式会社Clabo(本社:東京都港区、代表取締役:上野 育真)は、全国の男女1,335名を対象に「暗号資産のウォレット理解度と保管実態」に関する意識調査を実施しました。
調査の結果、投資経験者のうち23.3%(311名)が「どの保管方法が安全か判断できない」という根源的な不安を抱えていることが判明しました。
次いで「詐欺や不正送金(21.9%)」、「手数料や手順の難解さ(21.1%)」が続いています。
また、自己管理の要である「復元フレーズの管理」に不安を感じる層は19.1%にのぼり、技術的な理解不足がセルフカストディ(自己保管)への大きな障壁となっている実態が浮き彫りになりました。
■ 調査概要
調査実施日:2026年2月24日
調査方法:インターネット調査
調査対象:国内在住の男女(暗号資産投資経験の有無を問わず)
有効回答数:1,335名
性別構成:男性 59.6%/女性 40.4%
実施機関:株式会社Clabo
投資経験者は53.8% ウォレット利用状況は?
調査対象者のうち、投資経験を有する方は53.8%(719名)です。このうち、現在も投資している方が37.6%(502名)、過去に投資していたが現在はしていない方が16.3%(217名)となっています。
一方、投資経験のない方は(616名、46.2%)と約半数が利用している状況でした。
投資経験がある人であっても、その保管方法の選択が適切であるかどうかは別問題です。ウォレット選択には、セキュリティ、利便性、アクセスのしやすさなど、相反する要件のバランスを取る必要があります。多くの投資家は、これらのトレードオフを十分に理解せずに、デフォルトとしての方法(通常は取引所での保管)を選択してしまっているのが実態なのです。

あなたはウォレットでの暗号資産管理にどんな不安を感じていますか?実は、多くのユーザーが同じ点を心配しています。
ウォレット保管の不安要因ランキング
では、人々は資産保管方法について何に不安を感じているのでしょうか。複数回答で調査した結果、「どの方法が安全かわからない」が23.3%(311名)と最も多く、次いで「詐欺や不正送金が怖い」(21.9%、293名)、「手数料や手順が難しい」(21.1%、282名)となっています。
これらの不安の背景には、ウォレット選択に関する情報量の不足と、その情報の質的なばらつきが存在します。CEXとDEXの違い、カストディアンとノンカストディアンの違い、ホットウォレットとコールドウォレットの違いなど、理解すべき概念は多岐にわたっていますが、こうした基本的な概念すら、多くのユーザーには周知されていないのが現状なのです。

初回投資額分布
ウォレット選択の判断にあたっては、投資額の大きさも重要な要因です。少額投資であればセキュリティよりも利便性を優先する傾向が見られ、大額投資であればセキュリティ重視になる傾向があります。調査対象者の初回投資額の分布を見てみましょう。

初回投資額だけでなく、継続的な月間投資額も、ウォレット選択の判断に影響します。
定期的に投資を行う層は、より使いやすいウォレットを求める傾向があり、逆に一時的な投資層はセキュリティ重視になる可能性があります。

世代別のウォレット不安クロス分析
ウォレット保管に関する不安も、世代によって異なると考えられます。年代別のデータを詳しく見てみましょう。

|
世代 |
構成比 |
主な不安① |
主な不安② |
主な不安③ |
|
Y世代 |
37.6% |
安全性の判断不安(21-23%) |
詐欺リスク懸念(20-22%) |
復元フレーズ管理(18-20%) |
|
氷河期世代 |
28.2% |
安全性の判断不安(24-26%) |
詐欺リスク懸念(22-24%) |
手数料・手順(22-24%) |
|
Z世代 |
15.4% |
安全性の判断不安(22-24%) |
操作ミス懸念(15-17%) |
手数料・手順(19-21%) |
|
バブル・新人類世代 |
15.7% |
安全性の判断不安(24-26%) |
詐欺リスク懸念(23-25%) |
操作ミス懸念(17-19%) |
では、ウォレット管理で最も気をつけるべき点は何でしょうか。あなたは正しく対策できていますか?
復元フレーズ管理の重要性
ウォレット保管において最も重要な要素の一つが、復元フレーズ(シードフレーズ、ニーモニック)の管理です。本調査で「復元フレーズの管理が不安」と答えた層は19.1%(255名)に達しており、この概念の理解と重要性の認識が十分でない実態が浮き彫りになっています。
復元フレーズは、ウォレットを復元するための唯一の方法です。秘密鍵をバックアップする手段であり、デバイスを紛失した場合や、ウォレットソフトウェアが使用不可能になった場合にのみ依存できており、この復元フレーズが漏洩すれば、資産は完全に失われます。
しかし、多くのユーザーは、この重要性を過小評価しており、紙に手書きする、スマートフォンに保存する、クラウドストレージに保存するなど、不適切な管理方法を採用しているのが現状なのです。
安全な復元フレーズ管理には、複数の要件があります。第一に、オンライン環境に保存しないことが重要です。第二に、複数の場所に分散保管すること(「シード分割」)。第三に、物理的なセキュリティ対策(金庫保管、複数拠点保管)。これらを全て実現することは、多くのユーザーにとって負担が大きく、結果として取引所保管という選択肢になってしまうわけです。
・自己管理 vs 取引所管理のリスク比較
・経験年数と保管理解度の関係
・まとめ
上記内容や、各アンケートの詳細なレポートは記事本文をご確認ください。
本レポートは情報提供を目的としており、いかなる投資勧誘や助言を構成するものではありません。暗号資産投資には高いリスクが存在し、投資判断は自己責任で行ってください。本レポートの内容の正確性、完全性、有用性について、いかなる保証も提供いたしません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の判断で行い、必要に応じて専門家の助言を求めてください。
また、株式会社Claboではウォレットの復旧を始めとする、セキュリティ対策、保全手順、暗号資産に対する相談を承っております。
暗号資産に関わるお悩みがお有りの方はぜひ当社の初回無料相談窓口をご活用ください。
詐欺をはじめとするトラブルについてもご相談いただけますが、以下の公的・行政相談窓口のご活用もご検討ください。
Claboへのご相談(初回無料):https://www.clabo-inc.co.jp/contact
警察相談専用電話:#9110
消費者ホットライン:188
詐欺的な投資に関する相談ダイヤル:0570-050588
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