当社株主総会招集通知の視覚障害者向け「読み上げソフト対応サイト」公開およびお客様向けのサービス提供について

～株主総会の招集から開催までバリア解消をトータル支援～

株式会社プロネクサス

2024年6月17日 10時00分

当社は、ディスクロージャー・IRにおけるダイバーシティ＆インクルージョンを推進しております。この一環として、当社の「第80回定時株主総会招集ご通知」において、視覚障害者の皆様向けに配慮した「読み上げソフト対応サイト」を制作し、当社ウェブサイトにおいて公開いたしました。また今後お客様向けにもサービス提供を開始いたしますので、お知らせいたします。

１．背景および取り組みの経緯

　近年、バリアフリー社会の実現に関連する法制度の整備や、官民にわたる取り組みが加速しています。2024年4月1日には改正障害者差別解消法が施行され、事業者に対して障害者への「合理的配慮」が義務づけられました。当社の主たる事業領域であるディスクロージャー・IR分野も例外ではなく、株主総会やIRツールなど、あらゆる場面において障害の有無に関わらず適切に情報が取得できるための「事前的な改善措置」が重要な課題となっています。

　株主総会招集通知に記載されている事業報告や議案に関する情報が過不足なく得られることは、株主にとってきわめて重要な権利です。当社は情報開示のインフラ企業としての責任を全うすべく、視覚障害者の皆様向けに「読み上げソフト対応サイト」を提供することといたしました。

（株主総会招集通知「読み上げ対応サイト」のイメージ）

２．当社が公開した「読み上げソフト対応サイト」の特長

① 読み上げ精度の向上

　株主総会招集通知では表形式の記載が多く用いられ、また近年はビジュアル化が進んできましたが、一般に読み上げソフトはこうした表現の読み上げを苦手としています。当社では読み上げソフトがなるべく適切に読み上げできるよう、あらかじめ配慮を加えたデータ制作（※）をいたしました。

　※広く利用されている読み上げソフト『NVDA』を使用して読み上げ内容の確認を行っておりますが、ソフトの性質上100%の読み上げ精度を保証するものではございません。

②ユーザビリティの配慮

　シンプルで直感的なレイアウトを採用し、「tabキー」や「enterキー」などのキーボードの選択だけで操作が出来るユーザビリティを実装いたしました。

３．お客様向けのサービス提供について

　株主総会招集通知の「読み上げソフト対応サイト」は、当社の上場企業のお客様向けサービスとしても提供いたします。当社がコンテンツ制作から一貫してサポートすることで、効率的かつ迅速に制作いたします。

　なお、当期連結業績に与える影響は軽微と見込んでおります。

４．代表取締役社長　上野剛史のメッセージ

　「当社は、株主の皆様との対話を重視しており、なかでも株主総会は大変重要な対話の機会であると考えております。当社ではかねてから「ハイブリッド出席型バーチャル株主総会」によりオンラインでもご出席いただける選択肢の確保や、会場でのバリアフリー配慮等、障害の有無に関わらず株主総会に参加していただける環境整備に努めてまいりました。今回はこれに加えて「株主総会招集ご通知」のアクセシビリティを高めることで、株主総会開催に当たってのご案内から当日の開催に至るまで一連のプロセスに合理的配慮を提供するものです。

　また当社の株主総会で得られた経験・ノウハウをお客様へ提供していくことで、広く企業と株主・投資家の皆様の対話充実に貢献してまいりたいと存じます。」