AgIC株式会社、インクジェット印刷回路のオンデマンド製造サービス「AgICオンデマンド」を開始、既存のフレキシブル基板に比べ試作価格を5分の1以下に削減
プリンテッド・エレクトロニクス技術を提供するAgIC株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役:清水信哉、読み方:エージック、以下AgIC)は、インクジェット印刷回路のオンデマンド製造サービス「AgICオンデマンド」を開始しました。
企業や個人の回路設計者を主なターゲットとしており、印刷によってフレキシブル基板の製造プロセスを大幅に簡略化することで、既存のフレキシブル基板に精度や抵抗値など複数の点で劣るものの、大型化が可能なことに加えて大きなコストメリットを実現し、特に試作時では価格を5分の1以下に削減、2営業日での出荷を実現しました。
企業や個人の回路設計者を主なターゲットとしており、印刷によってフレキシブル基板の製造プロセスを大幅に簡略化することで、既存のフレキシブル基板に精度や抵抗値など複数の点で劣るものの、大型化が可能なことに加えて大きなコストメリットを実現し、特に試作時では価格を5分の1以下に削減、2営業日での出荷を実現しました。
【背景】
電子回路や電子デバイスを印刷により製造するプリンテッド・エレクトロニクスは、これまでより遥かに低いコストで薄型のデバイスを製造することができる技術として期待されています。応用先はスマートホーム、ディスプレイ、ウェアラブル、自動車、航空機など多岐に渡り、2024年までに750億ドルの市場になると予想されています(※1)。
プリンテッド・エレクトロニクス技術の開発を行うAgICはこれまで、理科教材や機能試作など技術的性能が要求されない用途向けに、AgIC#1000シリーズと題し家庭用プリンタ向け導電性インク及び導電性ペンの展開を行ってきました。その後さらに技術開発を行い、産業用途でも十分に使って頂けるフレキシブル回路基板であるAgIC#2000シリーズを確立しました。表面にラミネートなど保護加工をすれば、10年程度の利用に耐えるものとなっており、現在では製造機械など高い信頼性が要求される分野での採用も始まっています。
【サービスの概要】
このたびAgICは、AgIC#2000シリーズのインクジェット印刷回路をさらに簡単にご利用頂くため、お客様から送付頂いた回路データを印刷して納品するサービス「AgICオンデマンド」を開始致しました。弊社Webサイト(https://agic.cc/ja/industrial/ondemand)からサイズや枚数を指定頂くことで製造料金が自動でお見積り頂け、さらにそのまま印刷する回路データをpdf形式でアップロードしてご注文頂けます。
これまでの回路基板はエッチングで作られることが普通でしたが、AgICオンデマンドではそれを印刷に置き換えることで製造プロセスを大幅に簡略化し、大型の回路も、1枚から、早く、安く、お届けできるようになりました。2営業日出荷、料金は5,000円からとなっており、今後1営業日出荷、当日出荷のオプションも設定予定です。
現在実績のある、または想定される応用先としては各種フレキシブル基板の試作に加え、タッチパネル、フレキシブルフラットケーブル、デザイン照明、センサ埋込み型のフィルムなどです。
現状ではハンダ付けができず導電性接着剤などをご利用頂く必要があること、両面基板が作れないこと、抵抗値が高いことなど、既存の基板に比べて劣る点もあり応用範囲がある程度限定されますが、今後さらに研究開発を進め、より良い製品の提供を目指していきます。
(※1) 2014年11月 IDTechEx社 “Inorganic and Composite Printed Electronics 2014-2024”より
【会社概要】
名 称:AgIC 株式会社
代 表:代表取締役 清水信哉
設 立:2014 年 1 月
資本金:2億4070万円(資本準備金を含む)
所在地:東京都文京区本郷 5-25-18, ハイテク本郷ビル 1F
URL:http://agic.cc/
メールアドレス:contact@agic.cc
事業内容:プリンテッド・エレクトロニクス製造技術の開発、サービス提供
<本件に関するお問合せ先>
https://agic.cc/ja/industrial/ondemand
AgIC株式会社 AgICオンデマンド窓口
メールアドレス: contact@agic.cc
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