人と会う頻度が減った人ほど不安が大きい。メンヘラテクノロジーが「外出自粛期間の不安」を調査
■ 「2020年1月以前よりも人と会う頻度が減った」約87%
「新型コロナウイルス感染症の流行前(2020年1月以前)に比べて人と会う頻度は変化しましたか?」という質問に対する回答は、多い順に「大幅に減った」(59.1%)、「やや減った」(27.9%)、「ほとんど変わらない」(11.8%)、「増えた」(1.2%)でした。調査対象者の約87%から人と会う頻度が減ったと回答が得られました。国や自治体から外出自粛要請・緊急事態宣言が出されたこともあり、多くの人が他人との接触機会を減らしていることがわかります。
■ 人と会う頻度が減った人ほど、現在の不安が大きい
現在感じている不安の大きさを調査したところ(*1)、人と会う頻度が減った人ほど現在の不安が大きいという結果になりました。生活や状況の変化が大きい人ほど、不安を感じている傾向にあることが伺えます。
(*1)心理尺度「State-Trait Anxiety Inventory(状態‐特性不安尺度)」を使用。状態不安とは、状況による不安。テストの直前や怖い思いをする場面などでは、緊張して状態不安が高まる。
■ 外出自粛による不安にはどう対応したらいいの?
外出自粛による不安やストレスへの反応と対処法について、ストレスメカニズムに関する心理生理学的研究を行う専門家に話を聞きました。
専門家によると、現在のような、これまでの生活と大きく異なる環境、先行きが見えない状況において、不安を感じるというのは「正常な反応」だといいます。「『自分がおかしくなってしまのではないか』と感じることがあるかもしれませんが、不安な気持ちを『恥ずかしい』『人には言えないことだ』と思って抑圧していくと、ある瞬間に身体的な症状として、たとえば過呼吸などの形で出てくることがあります」と、注意を促しています。
まずは、「不安になることは異常なことではない」と、理解しておくことが大切なようです。
また、不安や恐怖を感じているとき、人の体は常に『ある種の戦闘態勢』になっているのだそう。リラックスすることができず、夜眠れにくくなる、睡眠が浅くなる、ちょっとした音にも敏感に反応してしまう、といった変化が起こるかもしれないといいます。
そういった緊張状態を緩和するのに効果的なものとして、専門家がお勧めするのは、軽い運動やストレッチなどを1日のルーティーンに取り入れ、体をほぐしてあげること。
「『心の持ちよう』なんて言葉もありますが、心から変えていくというのは難易度の高い方法。体を動かしたり行動したりすることで、気持ちが変わっていくという循環のほうが、効果も実感しやすいです。無理はせずに、眠たくなくても横になって休むなど、体に働きかけることを意識してみてください」。
リラックスするための手段は、たくさん持っておくといいそうです。
専門家によると、「オンラインコミュニケーションも、うまく使えば、物理的に離れていても、人とのつながりを感じることができる手段」であるとのこと。アメリカ心理学会も、公式Webサイトに掲載した記事(https://www.apa.org/practice/programs/dmhi/research-information/social-distancing)の中で「他者とのヴァーチャルなつながりを保とう」というメッセージを発信しています。
■ オンラインコミュニケーションを活用して他者とつながろう!
今回の調査では、新型コロナウイルス感染症の流行前(2020年1月以前)に比べ、メッセージチャットやSNS、オンライン通話等のオンラインコミュニケーションが増加した人が3~4割程度いることがわかりました。
チャットツールやSNSで気軽に連絡を取り合うことができる昨今。外出自粛期間はビデオ通話を使用した飲み会も流行しており、オンラインでのコミュニケーションをうまく取れている人が多いのかもしれません。
日常的に適度な運動をすることや友達や家族とのオンラインコミュニケーションを通して、気持ちをリフレッシュさせることが大切ですが、「急に不安感に襲われてしまう」「夜遅い時間に連絡するのは申し訳ない」「知り合いには不安な気持ちを打ち明けづらい」といった場面もありますよね。
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< 調査概要 >
調査期間:2020年4月13日(月)〜15日(水)
調査対象:10〜60代の男女591名
調査方法:インターネット調査
< 会社概要 >
社名:株式会社メンヘラテクノロジー
代表:高桑 蘭佳
事業内容:Webアプリ開発・運営
会社ページ: https://www.menhera-technology.com/
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