新型コロナで派遣会社求人数が減少、同一労働同一賃金との関係は?
派遣メディア「派遣サーチ」を運営する、メディア運営事業の株式会社TAG STUDIOは、大手派遣会社の過去6か月間の求人数を調査しました。
派遣サーチでは、毎月1日に大手派遣会社6社の求人数を集計しています。
■調査対象派遣会社
スタッフサービス
テンプスタッフ
リクルートスタッフィング
パソナ
アデコ
ランスタッド
この度、2020年4月において急激な求人数の減少が見られました。2020年4月は、計測期間過去半年でもっとも求人数が少ないという集計結果となりました。
具体的な数値は以下です。
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2019年11月:196,714
2019年12月:205,841
2020年1月:201,784
2020年2月:203,482
2020年3月:203,766
2020年4月:174,689
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4月1日時点の求人数は、3月の求人数と比較すると約15%も落ち込んでいます。
派遣サーチでは、今回の派遣会社の求人数の落ち込みについて考察を行いました。
■2020年4月開始の「同一労働同一賃金」の影響は?
2020年4月より、「同一労働同一賃金」と「改正労働者派遣法」が同時に開始されるということで、派遣社員の働き方が大きく変わる節目でした。
同一労働同一賃金がスタートしたことにより、派遣先企業の負担が増えるため求人数が減ることが想定されていました。
しかし、今回集計を行った大手派遣会社6社については、「労使協定方式」という派遣会社側が派遣社員の待遇を保証するという方針をとっているため、その影響は少ないと考えられます。
「同一労働同一賃金」の詳細についてはこちら:https://hakensearch.net/A100108/
■新年度スタートに伴う求人数の減少
人材市場において、毎年の傾向として3月の需要がもっとも大きいというものがあります。
これは、新年度が始まる4月よりも前に転職活動をする人が多いためです。
その影響で、3月から4月にかけて求人数が落ち込んだということが分かります。
しかし、今年の求人数の減少幅は、例年よりも大きく、これは少なからずコロナウィルスが関係していると想定されます。
■コロナウィルスの影響で求人需要の冷え込み
ここで、どの職種の求人数が落ちているかを見てみます。
職種別の求人数を見てみると、大きく落ち込んでいるのが事務職です。
3月の下旬より、東京都などで外出自粛要請が出るなど、各地で経済活動やイベントなどが中止を余儀なくされています。
その結果、企業の売上が減少し、多くの派遣社員を受け入れるのが難しくなったと考察できます。
先が見通せない中、新たな人材を雇用して人件費を増やすという選択をする企業が減っているのでしょう。
事務職以外にも、IT、工場、営業・販売などの求人が減少しています。
■介護・看護求人だけは堅調に伸長
職種別求人の中で、唯一伸びているのが、介護と看護の求人です。
コロナウィルスの影響で、医療現場がひっ迫し、それに伴い求人需要が増加していると考えられます。
調査・分析:派遣サーチ(https://hakensearch.net/)
■会社概要
社名 株式会社TAG STUDIO
所在地 東京都渋谷区代々木三丁目24番4号 あいおいニッセイ同和損保新宿別館ビル2階
代表者 石橋 知幸
設立 2018年10月
資本金 3,000万円
事業内容 メディア運営事業
【リリースに関するお問い合わせ先】
株式会社TAG STUDIO
広報担当 五十嵐
E-mail:info@tag-studio.co.jp
TEL:03-6687-9631
FAX:03-6687-9631
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