デジタルハーツとHASSYADAI.socialが共同開発 ⾼校⽣向けIT⼈材育成プログラム 『エシカルハッカー発掘・育成プログラム』11⽉より実証開始
2020年経済産業省「未来の教室」実施事業に採択
- 開発の背景・「未来の教室」採択の経緯
本プログラムは、コンピュータやネットワークに関する深い知識を持つ⼈材を学⽣のうちから育成するキャリアプログラムです。IT⼈材を多数輩出してきたデジタルハーツが独⾃プログラムを提供し、年間140校以上の⾼校等にて進路選択を⽀援するHASSYADAI.socialが学⽣向けカリキュラムに編集し実施いたします。
デジタルハーツとHASSYADAI.socialは、障がいを有していたり、さまざまな理由から引きこもり状態になっていりしている若者等の可能性を活かしきれていないという⽇本の現状に課題意識を持ちました。そこで、デジタルの分野を知ってもらい、進路選択の幅を広げるきっかけを作ることで、様々な強みを持った⼈材が共⽣できる社会を実現するために本プログラムの開発に⾄りました。
また、本実証事業は、経済産業省が⽬指す「未来の教室」実現に向けた3つの柱の1つである「学びの⾃⽴化・個別最適化」と親和性が⾼いことから、2020年度の「未来の教室」実証事業(令和2年度学びと社会の連携促進事業(「未来の教室」(学びの場創出事業))に提案し、採択されました。
今回の実証事業を経て、受講前後の⽣徒たちの⼼情の変化を調査し、2021年2⽉ に実証結果としてまとめ、有識者に対して評価を聴取することで、同講座の有⽤性を明らかにします。また、今後、⽇本全国の中⾼⽣に対して本プログラムを提供するとともに、不登校・ひきこもり、発達障がい等をはじめとする就労困難者向けの 「⼈財発掘プログラム」としても活⽤していく予定です。
(※)エシカルハッカー:⾼い倫理観と道徳⼼を兼ね備え、コンピュータやネットワークに関する⾼度な技術や知識⽤いて悪意を持つハッカー(クラッカー)からの攻撃を防ぐ活動等を⾏う技術者を指す。
- 実証事業「エシカルハッカー発掘・育成プログラム」の詳細
【実施内容】
1. 学⽣向けエシカルハッカー講座の開発
デジタルハーツがエシカルハッカーをはじめとする⼈材育成プログラム「デジタルハーツ・サイバーブートキャンプ」(以下、サイバーブートキャンプ)を提供し、 HASSYADAI.socialが学⽣向けオンライン講義に再編集する。
・想定している講義内容(全3回)
第1回: トークセッション授業 |
【エシカルハッカーを知る】 デジタルハーツのサイバーブートキャンプ修了生とHASSYADAI.socialのメンバーが対談形式で話すことで、高校生のサイバーセキュリティやエシカルハッカーに対する興味関心・理解醸成を促進する。 |
第2回: ワークショップ授業 |
【エシカルハッカーに学ぶ 】 サイバーセキュリティに関する実務を紹介しつつ、初歩的な手法を実際に行ってみることで、サイバーセキュリティ業務の具体的な理解を深める。 |
第3回:模擬実習 |
【エシカルハッカーを体験する 】 高校生にツール等を用いた実践的な業務を実体験させるとともに、就労するために必要な知識・能力を示すことで、エシカルハッカーのキャリアイメージを具体化させる。 |
2. 学⽣向けエシカルハッカー講座の実施校
・明蓬館⾼等学校 (特別⽀援教育コース「スペシャルニーズ・エデュケーションセンター」受講⽣)
・⿅島朝⽇⾼等学校(⾃宅学習者)
3. 学⽣向けエシカルハッカー講座の評価
① 受講⽣に対するインタビュー等により⼼情の変化を調査
② 有識者に本実証事業の内容を説明し、評価を聴取
③ 上記①・②を踏まえ、今後の展開の在り⽅について検討
【実施スケジュール】
2020年10⽉〜2020年11⽉:講座内容・⽇程の決定
2020年12⽉〜2021年2⽉:講座の実施、有識者ヒアリング、評価
2020年2⽉26日:実施結果のとりまとめ、結果報告(実証事業の完了期限)
【運営体制】
実証事業者:株式会社デジタルハーツ
講義再編集・実施校との調整等:⼀般社団法⼈HASSYADAI.social
実施校:明蓬館⾼等校、⿅島朝⽇⾼等学校
- 各学校からのコメント
明蓬館⾼等学校校長:⽇野公三先生
明蓬館⾼等学校やグループ校には多くの発達障がい診断を受けた⽣徒がいます。 卒業⽣には在学中に取得できるICTスキルを活かせる仕事に就く者、芸能分野やクリエイティブな分野で⾃営業に就く者、東⽥直樹⽒(⾃閉症作家として世界中に知られる)ら表現者として活躍する者がいます。 対⼈スキルの引き出しの少なさ、作業能⼒の偏りや理解の偏り、コミュニケーションや社会性の未熟を補うアプローチよりも、優れた資源を活かせるエシカルハッカー的な仕事の領域には強い問題意識を学校として持っていました。今回のプロジェクトがもたらす効果、影響の⼤きさにワクワクドキドキの気分です。
鹿島朝日高等学校校長:中島佐代⼦先生
通信制⾼校は、全⽇制と⽐べて⾃由になる時間が多く、進路に⽴つ学習等⽣徒の将来にとってプラスとなる学びを取り⼊れることが可能な教育形態と⾔えます。 にも拘わらず、進路決定率が全⽇制と⽐較してもかなり低いという現実を前にどうにか改善できないかとこの数年模索している状況の中で、今回この取り組みにお声かけいただきました。こういった⾏政の取り組みを時代の動向として、これから社会に出て⾏く⽣徒たちに伝えることは、学校としての役⽬のひとつだと感じています。この取り組みが、⼀⼈でも多くの⽣徒にとって⾃分らしく社会に貢献できるようになる為の起爆剤となることを期待しています。
- 運営会社・実施校紹介
■株式会社デジタルハーツ
株式会社デジタルハーツは、ソフトウェアの不具合を検出するデバッグ及びシステムテストサービスを中⼼に、その周辺事業であるシステム開発やセキュリティサービス等幅広いサービスを提供することで、IT⼈材不⾜に課題を持つ企業のソフトウェア開発、テスト、保守・運⽤を総合的に⽀援しております。デジタルハーツには、多種多様なバックグラウンドを持つ約8,000名の登録テスターが在籍しており、個々の能⼒や志向に合わせた独⾃の教育プログラムを整備することで、テストエンジニアやセキュリティ⼈材等の発掘・育成に努めています。
■一般社団法人HASSYADAI.social
⼀般社団法⼈HASSYADAI.socialは、全国の⾼校・少年院・児童養護施設等、毎年140校以上でキャリア教育を提供する団体です。「ヤンキーインターン」など、中卒⾼卒の若者のキャリア⽀援事業を⾏う株式会社ハッシャダイから、教育機関向け事業をスピンオフしました。「⽣まれ育った環境にかかわらず、⾃分の⼈⽣を⾃分で選択できる社会」を実現するために、全国の⾼校⽣向けの授業や独⾃の教育機関 で効果測定などの活動を⾏っています。
■明蓬館⾼等学校
明蓬館⾼等学校は発達障がいを持つ⽣徒を積極的に受け⼊れる 広域制通信制⾼校として、平成21年に教育特区認定を受け、福岡県川崎町に開校しました。《⽀援と伴⾛》を理念に、さまざまな事情や就学上の悩み、とりわけ発達上の特性を持つ⽣徒たちに焦点をあて、⾃尊⼼の向上を図りながら、⽣徒の強み等を 発揮できることを⽬標とした⾼校です。 SNEC(すねっく):スペシャルニーズ・エデュケーションセンター)& STEC(スペシャルニーズ・トレーニング&エデュケーションセンター)発達障がい⽣徒の就学⽀援と⼼理・発達⽀援を⾏うセンターを品川・御殿⼭に開設以来、全国20箇所に開設しています。教員・専⾨相談員(⼼理師)・⽀援員を揃えて⽣徒個々の学習環境調整を⾏います。
■⿅島朝⽇⾼等学校
鹿島朝日高等学校は、2014年に開校した岡⼭県岡⼭市に本校を置く広域通信制単位制⾼校です。北海道から沖縄まで、全国に200を超える学習センターがあり、約3000⼈の⽣徒が⾼校卒業資格取得に取り組んでいます。教育⽬標は「⾃分らしく社会に貢献できる⼈材の育成」。この⽬標を軸に、「⾃分の頭で考え、主体的に動ける」「⾃分の⼈⽣を切り開き、⾃⽴した⽣活ができる」⽣徒の育成を⽬指しています。
- 「未来の教室」とは
「未来の教室」とは、未来を⾒通しにくい時代を⽣きる⼦どもたち⼀⼈ひとりの⼼をわくわくさせ、未知の課題に果敢に挑戦する⼼ を引き出し、未来を創る当事者(チェンジ・メイカー)を育むために必要な学習環境のことであり、経済産業省では、その実現に向けた実証事業を2018年より取り組んでいます。
※公式HP:経済産業省「未来の教室」https://www.learning-innovation.go.jp/
- 会社・学校概要
株式会社デジタルハーツ
HP:https://www.digitalhearts.com/設⽴:2001年4⽉
代表取締役社⻑:⽟塚 元⼀
本社所在地:東京都新宿区⻄新宿3-20-2
事業内容:デバッグ、システムテスト、セキュリティサービスの提供等
⼀般社団法⼈HASSYADAI.social
HP:https://social.hassyadai.com/
設⽴ : 2020年3⽉
代表理事 : 勝⼭恵⼀
本社所在地:東京都渋⾕区神宮前3-21-8
事業内容:18歳以下の若者へのキャリアプログラムの提供、効果測定、啓蒙活動
明蓬館⾼等学校
HP:https://www.at-mhk.com/
設⽴ : 2009年4⽉
校⻑:⽇野公三
本校舎設置位置:福岡県⽥川郡川崎町 旧町⽴安宅⼩学校
事務本部の所在地:東京都品川区北品川5-12-4
SNEC・STEC総合センター:東京都品川区北品川6-7-22
設置課程:広域通信制課程 単位制 普通科
電話:03-6721-9825(吉田)
E-mail:info@at-mhk.jp
⿅島朝⽇⾼等学校
HP: https://www.kg-school.net/asahi/
設⽴ : 2013年8⽉
校⻑: 中島 佐代⼦
本校舎設置位置: 岡⼭県岡⼭市北区御津紙⼯2590
設置課程: 広域通信制課程(単位制)普通科
電話:03-6709-9266(玉井)
E-mail:asahi.tokyo@kashima-g.ac.jp
(※) 各社の会社名、サービス・製品名は各社の商標または登録商標です。
- 本件に関する報道関係者様からのお問合せ先
株式会社株式会社デジタルハーツ
担当:広報部 安丸
電話:03-3373-0081(⽉〜⾦:9時半〜18時半/⼟⽇祝:休⽇)
E-mail:ir_info@digitalhearts.com
⼀般社団法⼈HASSYADAI.social
担当:広報PR ⽊村
電話:03-3373-0081(⽉〜⾦:9時半〜18時半/⼟⽇祝:休⽇)
E-mail:r.kimura@hassyadai.com
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