【牧阿佐美バレヱ団】日本の美とバレエが融合する「飛鳥 ASUKA」、東京文化会館で9月上演

文化勲章（2021年10月）受章の二人の芸術家、洋画家・絹谷幸二と振付家・牧阿佐美によるバレエの新しい世界

牧阿佐美バレヱ団は、昨年10月に逝去した牧阿佐美の追悼公演「飛鳥 ASUKA」（牧阿佐美:振付）を、9月3日（土）・4日（日）、東京文化会館で上演します。牧が振付に込めた日本の美の表現は、2019年の海外公演（ウラジオストク・マリインスキー劇場）でも観客の絶賛を浴び、大成功を収めました。片岡良和作曲のオリジナルの音楽の魅力、そして、画家・絹谷幸二の力強く色彩美あふれる絵画が映像によって巨大な舞台装置となり、美しい光に包まれる舞台。古代奈良の竜神と乙女の物語を通して、壮大なファンタジーの世界が広がります。

牧阿佐美バレヱ団
牧阿佐美追悼公演「飛鳥 ASUKA」　

公演サイト
https://www.ambt.jp/pf-asuka2022/

Photo：Hidemi Seto

　「飛鳥 ASUKA」の物語は、奈良に伝わる竜神伝説を基に作られました。大陸との交流盛んな古代の国際都市・飛鳥を舞台に、芸術を象徴する竜神に見初められた人間の乙女を巡る愛憎のドラマが繰り広げられます。

■作品誕生の歴史
　牧阿佐美の母・橘秋子（1907年ー1971年）は、日本のバレエ草創期に多くの作品を創作し、1957年に「飛鳥物語」を発表。初演は音楽に雅楽、舞踊に舞楽の優雅さを取り入れ、日本文化の精神をバレエの中で発展させた意欲作として評価を得ました。

1957初演「飛鳥物語」　牧阿佐美（中央）

　

2019年上演　Photo：Hidemi Seto

 

　この作品を世界に向けて発信するために、1962年には若き作曲家、片岡良和氏に作曲を依頼し、管弦楽による新しい音楽で再演。この時バレヱ団は芸術祭文部大臣奨励賞を受賞、1964年の東京オリンピック特別公演やNHKによるテレビ放映など、作品の芸術性と創造性は高い評価を獲得しています。その後も、牧阿佐美の新しい演出振付による改訂を重ね、作品の完成度を高めてきました。
　バレヱ団創立60周年を迎えた2016年8月、再び牧の新たな振り付けと、映像演出を取り入れた「飛鳥 ASUKA」を新制作。日本を代表する洋画家・絹谷幸二氏（2021年文化勲章受章）の力強い絵画が、映像によって舞台いっぱいに広がり、躍動するダンサーの身体と見事な調和を見せます。

 

 

 

 

 

Photo：Hidemi Seto

　日本から世界に発信するバレエを目指して、牧阿佐美が創り上げた最後の全幕バレエ。東西の美が融合した新生「飛鳥 ASUKA」は必見の舞台です。

 

 

牧阿佐美バレヱ団
「飛鳥 ASUKA」全２幕

【日時】2022年9月3日（土）15：00 開演、9月4日（日）15：00 開演
【会場】 東京文化会館 大ホール
【出演】 
　　春日野すがる乙女：青山季可（3日）／中川郁（4日）
　　岩足：清瀧千晴（3日）／水井駿介（4日）
　　竜神：菊地研
　　黒竜：佐藤かんな（3日）／田切眞純美（4日） 
　　竜神の使い：ラグワスレン・オトゴンニャム
　　竜剣の舞：阿部裕恵
　　ほか　牧阿佐美バレヱ団

　　指揮：デヴィッド・ガルフォース
　　演奏：東京オーケストラMIRA

改訂演出・振付：牧阿佐美（「飛鳥物語」 1957年初演　台本・原振付：橘秋子）
作曲：片岡良和
美術監督：絹谷幸二
映像演出：Zero-Ten
照明プラン：沢田祐二
衣装デザイン：石井みつる（オリジナルデザイン）、牧阿佐美
芸術監督：三谷恭三

【チケット料金】 （全席指定・税込）
　S席14,000円　Ａ席11,000円　Ｂ席8,000円　C席5,000円　D席2,000円 
　＊未就学のお子様のご入場はご遠慮ください。お子様のチケットも必要です

【チケット取扱】
　－牧阿佐美バレヱ団オフィシャルチケット　http://r-t.jp/ambt09 
　－楽天チケット　http://r-t.jp/ambt
　－チケットぴあ　https://t.pia.jp/　Pコード：513－323
　－イープラス　https://eplus.jp/
　－カンフェティ　 https//confetti-web.com/  Tel :[phone]
　－東京文化会館チケットサービス　03-5685‐0650
　－シビックチケット　Tel [phone]（10：00～19：00）

【問合せ】牧阿佐美バレヱ団公演事務局　http://ambt.jp　 Tel 03‐3360‐8251

主催：一般財団法人牧阿佐美バレヱ団
後援：一般社団法人日本バレエ団連盟
助成：文化庁文化芸術振興費補助金（舞台芸術創造活動活性化事業）
 

Photo：Hidemi Seto