【4/13-14開催】作品の全貌解禁!「研究」と「アート」が交差する2daysイベント「DE-SILO EXPERIMENT 2024」
4名の研究者と11組のアーティストがコラボレーションして新作を制作し、「生の実感とリアリティ」に迫っていく2日間。アーティストによる作品やプログラムの詳細、タイムテーブルが全解禁。
一般社団法人デサイロは、2024年4月13日と14日の2日間にわたり、「研究」と「アート」が交差する2daysイベント「DE-SILO EXPERIMENT 2024」を開催。
人文・社会科学分野の4人の研究者が「いま私たちはどんな時代を生きているのか」を考えるための研究テーマを設定し、そのテーマに基づきコラボレーターとなる計11組のアーティストが作品を制作。展示、パフォーマンス、トークセッション、ワークショップの4つのコンテンツを通じて、研究とアートの融合が展開されます。
本イベントにてアーティストが制作する新作の詳細や、当日実施されるパフォーマンス、トークセッションの全てのプログラム詳細、ならびに詳細なタイムテーブルが解禁となりました。
4つの研究テーマに対する、11組のアーティストによる“応答”
デサイロは人文・社会科学分野の研究者を伴走支援し、社会との多様な接点をつくるアカデミックインキュベーターです。
2022年10月よりスタートした第一期の研究者伴走支援プログラムでは、人類学者の磯野真穂さん、哲学者の柳澤田実さん、社会学者の山田陽子さん、メディア研究者の和田夏実さんの4名の研究をサポートしてきました。
研究を進めるにあたり、それぞれが「21世紀の理想の身体」「『私たち性 we-ness』の不在とその希求」「ポストヒューマン時代の感情資本 」「『生きているという実感』が灯る瞬間の探求」を研究テーマに設定。「いま私たちはどんな時代を生きているのか」という問いについて、探求を続けてきました。
「DE-SILO EXPERIMENT 2024」では、この4名が研究の過程で見つけた兆しや研究成果を、アーティストとのコラボレーションを通して社会に届けることを目指します。これは人文・社会科学分野の研究から生まれる研究“知”を届けるうえで、論文や書籍だけでない、オルタナティブな回路を探るための試みでもあります。
各研究テーマの詳細はイベント公式サイトをご覧ください。
4つの研究への“応答者”として、小説から音楽、映像、メディアアートまで、ジャンルも表現媒体も多様な11組のアーティストが集いました。
4つの研究テーマに通底するのは、いま私たちの社会から抜け落ちつつある「生の実感とリアリティ」を考え直すこと。「研究」と「アート」が交差し、来たるべき時代を支える知を体感する「DE-SILO EXPERIMENT 2024」に、ぜひご参加ください。
作品・プログラム詳細
※各アーティストの作品詳細は、公式WEBサイトにて掲載中。
物語から生まれる物語。小説家たちとワークショップで考える「21世紀の理想の身体」
磯野真穂 × 松田青子/李 琴峰/山内マリコ
人類学者・磯野真穂が3名の小説家たちと目指すのは、物語の力を通じた「巻き込まれる学び」の実践だ。まず「21世紀の理想の身体」に関する研究内容をベースに、磯野自身が「身体の未来」を提示する2編の小説を制作。その物語を読んだ松田青子・李琴峰・山内マリコの3名が、それぞれの視点からオリジナルの短編小説を1編ずつ書き下ろした。イベント当日は磯野と小説家たちのトークセッションに加え、ここで生まれた小説=物語を題材に来場者自らが「理想の身体」を考えるワークショップが行われる。「人は物語に夢中になるほど、そこに何があるかを自然と探ろうとする。これを人類学の学びの中で再現したい」という磯野の想いから始まった本取り組み。研究“知”をひらく実験の過程に、会場でぜひ参加してほしい。
「理想の身体」へのレジスタンス。“脱毛”と“植毛”から見えてくる、新たなる美と未来像
磯野真穂 × 山内祥太
「21世紀の理想の身体」という研究テーマに基づいて、人類学者の磯野真穂が制作した2編の小説。その物語から着想を得るかたちで、アーティストの山内祥太が新作「-HRR - OBSESSIONIZM」を生み出した。脱毛が人権として確立される未来を想像した磯野の小説「HRR」の世界観を起点に生まれた本作では、イベント当日、特殊メイクを用いてモデルとなる人間への“植毛”が進行形で行われていく。また、4/13(DAY1)に行われるライブパフォーマンスでは、“儀式”を合言葉にある試みが開かれる予定だ。同日のトークセッションでは、研究テーマとそうした展示の関連性についてをひも解いていく。
存在しない記憶としての景色。ノスタルジーと「私たちでいること」をめぐって
柳澤田実 × Pennacky × 荘子it
哲学者の柳澤田実、映像作家のPennacky、トラックメイカー・ラッパーの荘子itの三人は、長い時間をかけて対話を重ねた。いま、私たちはどんな時代を生きているのか──柳澤の研究テーマ「私たち性 we-ness」をもとに、互いの知や経験を交流させるなかで、自ずとたどり着いたのが「景色とノスタルジー」という着眼点だった。「共有された記憶」としての景色が、私たちが抱く「私たち」の実感にどう結びついているのか。イベントではPennackyが自らの記憶と原風景をたどる新作「実景集」の披露(展示)に加え、Pennackyと荘子itによる「音楽と映像」を用いた実験的パフォーマンス、柳澤、Pennacky、荘子itによるトークセッションが催される。
“崩壊したアンサンブル”から立ち上がる「私たち性 we-ness」
柳澤田実 × んoon
哲学者・柳澤田実の研究テーマ「私たち性 we-ness」に応答するかたちで、バンド「んoon」が生み出したのは「NANA」という楽曲だ。ボーカル、ベース、キーボード、ハープというユニークな編成で知られ、そのジャンルを定義しにくい同バンドは「崩壊したアンサンブル」と指摘されたことも。“バラバラでありながら、まとまっている”バンドのあり方と、「we-ness」というテーマが交差し、輻輳(ふくそう)する各パートの音が寄る辺なく並走していく楽曲が制作された。本イベントの「んoon」によるライブパフォーマンスと、柳澤を交えたトークセッションを通じて、「we-ness」の輪郭に迫っていく。
会話型ゲームが描き出す、「感情資本主義」の到達点としての未来
山田陽子 × 木原 共
資本主義システムのなかに組み込まれつつある「感情」を研究してきた社会学者の山田陽子と、新たな問いを人々から引き出す遊びをテーマに、実験的なゲームやインスタレーションの開発を行なってきたメディアアーティストの木原共。そのコラボレーションにより制作されたのは、「感情資本主義」の行く末を体験できる会話型ゲーム「感情資本遊戯 β」だ。イベント当日はパフォーマンスと展示を通して、本ゲームを実際にプレイできる。来場者による体験、そして山田と木原のトークセッションから、どのような未来像が浮かび上がってくるのだろうか?
「生きているという実感」をめぐる対話とパフォーマンス
──長島愛生園、『生きがいについて』、火山というキーワードから
和田夏実 × マイカ・ルブテ
先鋭的な表現をつねに追求してきた音楽プロデューサー/シンガーソングライターのマイカ・ルブテは、メディア研究者・和田夏実の研究テーマ「生きているという実感」に応答し、このたび「心象volcano」という楽曲を生み出した。4月3日にリリースされ、同月13日の本イベントで初披露されるこの楽曲は、研究やフィールドでの出来事をどのように解釈し、生み出されたのか? マイカによるライブパフォーマンスと、その後の和田とのトークセッションにより、その全貌を解き明かしていく。
“現実から抜け出した”ゲーム体験から、「生きている実感」に心を向ける
和田夏実 × Keiken
日本語の「経験」に名前の由来をもつアーティストコレクティブ・Keiken。“フィジタル(フィジカルとデジタルを合わせた語)”な領域で、近未来を試験的に体験できる作品を生み出してきた同コレクティブのメンバーが、メディア研究者・和田夏実の研究テーマ「生きているという実感」を受け止め、作品へと昇華させる。現在ミラノ工科大学に研究員として所属する和田が、ベルリンやロンドンを拠点とするKeikenと対面で議論やワークショップを行うなど、密なコミュニケーションを重ねることで生まれた本作品。Keikenの代表作「Morphogenic Angels(形態形成天使)」とも関連するという本作はイベント当日、展示会場にて実際に体験できる。
「研究」と「アート」の交差そのものを眼差すパフォーマンス(と対話)
磯野真穂 / 柳澤田実 / 山田陽子 / 和田夏実 × Skaai
研究者への道からラッパーに転身するという異色の経歴を歩んできたヒップホップアーティストのSkaai。4/14に出演するSkaaiは、4人の研究テーマや本イベントのコンセプトへの応答としてパフォーマンス(DJ Set)とトークセッションへの登壇を行う。「バイブスで始まって、思考で終わりたい」というSkaaiの言葉を体感するようなパフォーマンス(DJ Set)を目撃せよ。
作品詳細はこちらの公式サイトよりご覧ください。
タイムテーブル
■4月13日(DAY1)
WALL&WALL
11:30~13:30:磯野真穂 × 山内マリコ × 李琴峰|Workshop & Talk Session
14:30~15:00:マイカ・ルブテ|Performance
15:00~15:30:和田夏実 × マイカ・ルブテ|Talk Session
16:00~16:30:木原共|Performance
16:30~17:00:山田陽子 × 木原共|Talk Session
17:30~18:00:山内祥太|Performance
18:00~18:30:磯野真穂 × 山内祥太|Talk Session
18:30~19:00:磯野真穂 × 柳澤田実 × 山田陽子 × 和田夏実 ×岡田弘太郎(De-Silo)|Talk Session
19:00~20:00:ミートアップ(DJ Setあり)
OMOTESANDO MUSEUM
11:00~19:30:研究成果やアーティストによる作品の展示|Exhibition
■研究成果の展示
・磯野真穂
・柳澤田実
・山田陽子
・和田夏実
■アーティストによる新作
・松田青子|短編小説
・Keiken|インスタレーション
・李琴峰|短編小説
・山内マリコ|短編小説
・Pennacky|映像作品
・山内祥太|インスタレーション
・木原共|インスタレーション
■4月14日(DAY2)
WALL&WALL
13:00~15:00:磯野真穂 × 山内マリコ × 松田青子|Workshop & Talk Session
16:00~16:30:Pennacky × 荘子it|Performance
16:30~17:15:柳澤田実 × Pennacky × 荘子it|Talk Session
17:30~18:00:んoon|Performance
18:00~18:30:柳澤田実 × んoon|Talk Session
18:30~19:00:Skaai × 柳澤田実 × 岡田弘太郎(De-Silo)|Talk Session
19:00~19:30:磯野真穂 × 柳澤田実 × 山田陽子 × 和田夏実 ×岡田弘太郎(De-Silo)|Talk Session
19:40~20:30:Skaai(DJ Set)|Performance
20:30~21:00:ミートアップ
OMOTESANDO MUSEUM
11:00~19:30:研究成果やアーティストによる作品の展示|Exhibition
■研究成果の展示
・磯野真穂
・柳澤田実
・山田陽子
・和田夏実
■アーティストによる新作
・松田青子|短編小説
・Keiken|インスタレーション
・李琴峰|短編小説
・山内マリコ|短編小説
・Pennacky|映像作品
・山内祥太|インスタレーション
・木原共|インスタレーション
全時間帯途中での入退場可
開催情報
日時 |
2024年4月13日(土) WALL&WALL|11:30-21:00 OMOTESANDO MUSEUM|11:00-19:30
WALL&WALL|13:00-21:00 OMOTESANDO MUSEUM|11:00-19:30 |
会場 |
WALL&WALL / OMOTESANDO MUSEUM ※同ビル内2会場同時開催 ※WALL&WALLでパフォーマンスやトーク、MUSEUMで常設展示がそれぞれ開催 |
アクセス |
〒107-0062 東京都港区南青山3丁目18−19 フェスタ表参道ビルB1 / 同ビル2F https://maps.app.goo.gl/Pstr6MnjccfS5oXJ8
|
主催 |
一般社団法人デサイロ |
協賛 |
株式会社インクワイア |
公式サイト |
チケット購入
チケット購入サイトよりお買い求めのうえ、ご来場ください(電子チケットのみの販売となります)。
関連リンク
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■ ニュースレター
■ X
https://www.instagram.com/desilo_jp/
また、公式Podcastでは同イベントの登壇者をゲストにお呼びし、コラボレーションの背景などをお話する特別編をお届けしていく予定です。下記よりぜひご登録ください(無料でお聴きいただけます)。
▶De-Silo Podcast:「DE-SILO EXPERIMENT 2024」について
「DE-SILO EXPERIMENT 2024」オリジナルプレイリストはこちらから。
▶プレイリスト「DE-SILO EXPERIMENT 2024」|Spotify
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「DE-SILO EXPERIMENT 2024」運営事務局
E-Mail:contact@de-silo.xyz
お問い合わせ
本リリース、および「DE-SILO EXPERIMENT 2024」に関するお問い合わせは、De-Silo公式サイトの問い合わせフォームよりご連絡ください。
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