ウルシステムズ、セントラル短資FXの顧客取引システムを刷新
~インメモリーデータグリッドを活用して処理速度を10倍以上高速化~
セントラル短資FXは、外国為替証拠金取引サービスを提供する金融業者で、創業110年以上の歴史を誇るセントラル短資のグループ会社として2002年に設立されました。グループがこれまでに培った信頼と技術力を活かしてサービスを提供しています。
同社では、リレーショナルデータベースのサポート終了に伴いインフラの移行が必要となったことを契機として、システムの刷新を決断しました。注文・約定時の処理速度の向上と安定性の維持を実現するため、金融分野のシステム高速化に関して豊富な実績を持つウルシステムズに技術支援を要請しました。
ウルシステムズは、導入効果検証を実施して既存システムのボトルネックを特定し、新システムのアーキテクチャを設計しました。新システムでは、従来のリレーショナルデータベースに代えて分散型インメモリーデータグリッドである「Apache Geode」を採用。処理を全面的にインメモリー化したほか、データアクセスの簡素化や更新時のリアルタイムイベント処理の導入などを実施。基幹システムとしての信頼性を確保しつつ処理速度を旧システムの10倍以上に高めることに成功しました。
セントラル短資FXで開発部長を務める植田啓男氏は次のようにコメントしています。
「データ処理技術の進歩や市場の競争激化を背景に、当社のカバー取引先金融機関の配信レートを更新する頻度が高まり、顧客の注文の受注からカバー取引までの速度の向上を含めたITインフラの強化が求められていました。そうした中で、当社システムの刷新には、ウルシステムズ様の技術面でのサポート、とくに「Apache Geode」の導入が必要不可欠でした。ウルシステムズ様には、その高い技術力で基幹システムの設計を成功に導いていただいたほか、付随するプロジェクトを強力に推進していただきました。今後も、ウルシステムズ様の技術力とコンサルティング力に期待しています。」
新システムは2023年9月にリリースされて安定的に稼働しています。ウルシステムズは今後もセントラル短資FXの挑戦を支えてまいります。
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