インド最貧州ビハールのTuri buzurg村での教育活動開始【NPO法人結び手】
教育を受けられない子ども25名へ新たに勉強する機会を提供
貧困地域に暮らす大学生の想い
この度NPO法人結び手は、ブッダガヤ周辺の新たな村で教育活動を開始することになりました。きっかけは結び手の活動内容をFacebookを通じて知っていた大学生のハルシュさんが、ダイレクトメッセージで一緒に活動できないかとの相談をくれたことでした。
代表福岡が彼と直接会い、村や家族の状況、教育活動にかける想いを聞き、翌日に村を訪問することが決定しました。
先生が来ない公立学校
村の周辺には無料で通える政府の学校が2つあります。しかし教師は現地の方の給与と比較して高給をもらっているにも関わらず、学校には不定期にしか来ないという現状があります。我々が学校に足を運ぶと座っていた先生が我々の姿を確認し、慌てて指導を始めていました。ノートをチェックしようとするとノートを一斉に子供たちが隠しました。一体どのような教育が行われているのか、実態を完全には把握出来なかったものの、少なくとも十分な教育が行われているとは言い難い現状であることは十分に理解できました。学校に行ってもほとんど教育を受けられないためか、家事や農業の手伝いを優先し学校には通っていない子供が多くいました。
※私たちが訪問して慌てて授業を始めていた学校
現地活動家ハルシュさんについて
現在ガヤの大学に通う学生。村の現状を変えるには教育が不可欠であるという信念のもと、学生生活の傍ら8か月前に弟と一緒に自宅に子供たちを集めて無償で教育活動を開始しました。しかし家族は、妹の結婚で多額の借金を抱えており、稼ぎにならない教育活動に反対する父親の意向で教育活動の中断を余儀なくされました。それでも何とかして教育活動を続けたいと、結び手代表の福岡へダイレクトメッセージにて相談をしてくれました。
元々は他人でしたが福岡のFacebookをフォローしており、常に活動を見て連絡したいと考えていたとのことでした。
※インドでは結婚時に花婿の家族に大量の金品を支払うダウリー制があり、年収の４倍以上はらうケースもあります。
※ハルシュさん（右）と弟（左）
村の子供たち
私たちがこの村を訪れた際、約30人の子供たちが集まりました。年齢は3歳から15歳までと様々でしたが、ほとんどの子供は英語をほとんど話せず、また学校に定期的に行っていない子どもも多くいました。
ハルシュさんは村の垣根を越えて教育活動をしたいという想いから30人に止まらない活動を実施する予定です。
隣村にも学校に通っていない子供たちが多くおり、その村の子供を合わせると最大50人ほど生徒が集まる見込みです。
結び手による教育活動再開
外部環境が原因で努力ができない人をゼロにする。このミッションのもと活動するNPO法人結び手は、ハルシュさんと目的を共有し、この村で教育活動を開始することにしました。ハルシュさんと彼の弟に給与を支払い、このプロジェクトの進捗管理と必要な情報や道具の提供を行います。場所は彼らの家の屋上を無料で活用することとなり、インクルーシブな形で実施することとなりました。最初の1ヶ月は試験期間として設定し、その後の継続については生徒たちの学習状況に基づいて決定する予定です。
NPO法人結び手とは
NPO法人結び手は、「世界から外部環境が原因で努力できない人をゼロにする」をミッションとして2021年に設立され、インド国内7地域で10団体以上と共に活動を展開するNPO法人です。ビハール州・ラジャスタン州を中心に830名の子ども達に勉強する機会を提供しています。インド在住の代表福岡を初めインド国内で国籍を問わず課題解決することを目的とするNGO団体です。
Mail:info@musubite.org
代表 福岡
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