長谷工コーポレーションとテクトム 言語指示による自動設計に向け新しいLLM-AIシステムの研究開発に着手
設計者のデータ入力・チェック作業を50%削減
株式会社長谷工コーポレーション(本社:東京都港区、代表取締役社長:池上 一夫、以下「当社」)は、建築設計業務のAIソリューション企業である株式会社テクトム(本社:東京都渋谷区、CEO:北村 尚紀)と共同で、「長谷工版BIM」※1と建築設計データの統合管理、構造化、活用を実現するAIプラットフォーム※2「Tektome」を組み合わせた、新しいLLM※3-AIシステム(大規模言語モデルシステム、以下「本システム」)の研究開発に着手しました。
当社は施工累計戸数70万戸超※4のマンション施工実績と、高い設計施工比率※5を活かした「長谷工版BIM」を構築し、2020年度には設計段階において、また、2021年度には施工段階において導入体制を確立しています。本システムの研究開発は、「長谷工版BIM」を活用した当社のさらなるDX(デジタルトランスフォーメーション)推進を目的に、①「長谷工版BIM」が保有するデータとBIMの外に保有する各種データを統合したデータベースの構築、②設計仕様データを利用した品質チェック機能の構築、③言語指示による自動設計機能の構築を段階的に進めることで、設計者のデータ入力、および図面チェックに要する時間の50%削減を目指すものです。
第一段階として2024年中には、「Tektome」上にAIによる自動変換を活用して①「長谷工版BIM」が保有するデータとBIMの外に保有する各種データを統合したデータベースの構築を行い、蓄積データの検索や外部データへの連携基盤を実現します。
当社グループでは、将来の成長に向けた取り組みとしてDXの具現化に向けた投資を進めており、引き続きマンション事業全体で効率化による生産性の向上と働き方改革を実現してまいります。
※1…長谷工版BIM:長谷工独自のマンションに特化した3次元建物モデル(BIM:Building Information Modeling)
※2…AIプラットフォーム:AIを開発するために必要な機能やデータがまとまっている「AIシステム開発基盤」
※3…LLM:「人間の自然言語を理解・処理・生成すること」に特化したAI(LLM:Large Language Model)
※4…2024年4月末現在 長谷工総合研究所調べ
※5…2023年4月~2024年3月期実績 96.8%
【長谷工版BIMの取り組み】
マンションに特化した3次元建物モデル「長谷工版BIM」の運用により、設計情報の一元管理による「品質・生産性の向上」、3次元で設計情報を見える化することによる「意思決定の迅速化」、各種図面や積算、シミュレーション等の連動による「多角的な設計」を実現しています。
【本システムによる設計作業の効率化】
本システムの構築により、人の手による作業がAIによる作業に移管され、人がやるべき仕事を効率的に行なえる環境が整備されます。今後、段階的に本システムの研究開発、実装を進めていくことで、設計者のデータ入力、チェック作業時間の削減を促進し、生産性向上を実現します。
第一段階(2024年):「長谷工版BIM」統合データベースの構築
第二段階:設計仕様データを利用した品質チェック
第三段階:言語指示による自動設計
【会社概要】
会社名 株式会社テクトム
代表者 北村 尚紀
本 社 東京都渋谷区広尾1-10-5
事業内容 建築設計AIプラットフォーム「Tektome」の提供
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