【千葉県船橋市後援】リーフレット『じぶんってなんだろう？』を船橋市の学生向けに作成・配布　性的マイノリティ、LGBTQってよく聞くようになったけれど、じぶんはどうなんだろう？

LGBTQ啓発は、自分自身のセクシュアリティを意識するところから。中学生や高校生が「じぶんってなんだろう？」と性自認、性的指向、性の健康や人権について考えるきっかけづくりのために。

認定NPO法人JASH

2025年3月6日 11時00分

千葉県船橋市を拠点に活動する認定NPO法人JASH（ジャッシュ）日本性の健康協会(所在地:千葉県船橋市、代表理事あみちえ)は、性の健康リーフレット『じぶんってなんだろう？』を学生向けに作成。船橋市市民協働課の協力を得て、船橋市内の中学校と高等学校へ配布します。船橋市の後援をいただいています。

LGBTQ啓発はLGBTQ当事者だけのものではなく、まず自分自身のセクシュアリティを意識するところから。

JASHでは、千葉県を中心に関東圏でLGBTQ啓発の学校講演や交流会を開催しています。昨今、企業や学校現場、各地区町村において、LGBTQセミナーなどの開催がおこなわれ基礎知識の周知や困りごとに対応するための取り組みが広がりつつあります。一方で、LGBTQ当事者を取り巻く現状として、社会の無理解や偏見によるいじめや自殺率の高さがあげられ、マイノリティの生きづらさが社会課題となっています。LGBTQ啓発のためにLGBTQ当事者のリアルボイスを届けることは、JASHの大事なミッションではありますが、同時に私達は一般人目線を大事にしており、メンバーにはLGBTQ当事者もいますが、様々なバックグラウンドがあるメンバーがおり、そのひとりひとりにセクシュアリティがあります。性自認やセクシュアリティ（性）は誰もが関係するもので、誰もが自認するものです。

中学生や高校生世代が「じぶんって何だろう？」と思春期にアイデンティティを確立していく過程において、自分の性自認、性的指向、性の健康や人権について考えるきっかけになるリーフレットを作成しました。リーフレットは、JASHのユースメンバーがアイディアを出し、同世代目線で伝えたいメッセージを盛り込みました。特にZ世代でよく聞くキーワードや話題になっていることをイラストで表現し、分かりやすさを追求しました。おすすめの相談先のリンクも紹介しています。本リーフレットにより、学生時代からだれもが性の健康について情報を得て、自己決定する力を育て、必要な機会に必要な相手と対話できる力を育むことを目的としています。

最近聞くよね？そのキーワード

ルッキズム、MBTIと友情、ジェンダーバイアス、アウティング、蛙化現象、アロマンティックなど多様性の時代だからこそ、思春期が悩んでしまうキーワード。『じぶんってなんだろう？』と考える際に、気づかず陥っている考え方や捉え方がないか考えるきっかけにしています。

これは中学生や高校生に限らず、大人の世代にも言えること。むしろバイアスがかった見方は多くの大人がしているのではないでしょうか。

学生から親へ、大人へも啓発ができるように本リーフレットを使ってもらえるよう意識したイラストにしています。

ユースメンバーが同世代目線で伝えたいメッセージを

フライヤーの文言やイラストを作るにあたって、様々なアイディアがあがりました。イラストで取り上げた事例は、学校で社会でユース世代が感じることや実体験をストーリー仕立てにしています。

特に、ユースメンバーから、男女が一緒にいるだけで、恋人である、または恋人になる前提でからかったりする言動があることにもやもやする、と共感の声が多くありました。これは大人世代にもはびこる従来の概念となっています。

性の健康リーフレット『じぶんってなんだろう？』はユースメンバーが発信するメッセージです。

2024年度は船橋市内の高等学校全てに配布し、教職員の皆様に見ていただき、新たなアイディアや意見を徴収していきます。そのうえで、2025年度は、船橋市内の全ての中学校と高等学校の全生徒へ配布を予定しています。船橋市は、「誰もがお互いの個性や価値観を理解・尊重し、自分らしく輝けるまち」の実現を目指しています。全国に広がっているパートナーシップ宣誓制度ですが、船橋市では、ふなばしパートナーシップ宣誓制度が2021年に施行されました。LGBTQ啓発はLGBTQ当事者だけのものではなく、まず自分自身のセクシュアリティを意識するところから。今後もブラッシュアップを重ね、ユース世代から社会へリアルボイスを伝えていきます。

認定NPO法人JASH日本性の健康協会について

2013年に設立した性の健康を推進するNPO法人、2023年に認定NPO法人となる。LGBTQだけで

なく、「性の健康」全般に取り組んでいるのが特徴で、講演活動のほか、現在は船橋市で定期的に

All Sexuality交流会を開催している。船橋市では７年前から交流会と講演を開催しており、市主催

の市民講座に７年連続で登壇している。「性の健康」という概念は、国内においてはまだ馴染みの薄いものであり、「性」というテーマについては偏見やネガティブなイメージも非常に強い。JASHは「性」について、一人ひとりが人生の「プレジャー(ここちよさ、悦び、楽しさ、快感)」としてとらえ、「性」のwell-beingが実現できる社会を目指すことを基本理念に掲げ、概念のアップデートと安心・プレジャーの確立をミッションに活動している。