INFRGY社携帯用無線機を使用してデバイスに電力を供給
無線周波数信号を電力に変換する革新的デバイス
INFRGY LLCは、小型デバイスの給電やバッテリーの充電に活用できる画期的なワイヤレス充電技術を発表しました。この技術は、無線周波数信号(RF)を電力に変換し、無線(ワイヤレス)で電力を送ることを可能にしています。
動画リンク:https://youtu.be/Vt-_TKAwTNI
今回の概念実証では、携帯型の無線機を送信機と受信機として使用し、さらに無線で2つのLED電球に電力を供給しています。この低電圧システムは安全性に優れており、複数のデバイスに同時に電力を供給できることが確認されました。RF技術はすでに多くの分野で使われており、レーザーやマイクロ波、赤外線のように、送受信機を厳密に一直線に配置する必要がないという利点があります。
共同創設者のパルベス・リシ氏は、今回の技術がワイヤレス充電のスタンダードとなる可能性が高いと述べ、「RF技術はすでに身近な存在。だからこそ、この技術のワイヤレス給電への応用は、非常にスムーズに進むと考えています」と語っています。さらに、「さかのぼること1890年代には、ニコラ・テスラがワイヤレス送電の原理を研究しており、その際にも無線の送信機と受信機を使用していたのです」と付け加えました。
ニコラ・テスラは、長距離にわたって無線で電力を送る世界を夢見ていましたが、当時の技術では実現が困難でした。同社のデバイスは、彼が描いた未来を最先端のRF伝送技術で実現しています。従来のワイヤレス充電パッドと異なり、精密な配置を必要とせず、マイクロ波や赤外線技術と比べて視線を遮る障害物の影響を受けにくいため、長距離での送電が可能です。この技術を応用することで、物理的な接続を必要としない電力供給の実用化が進むことが期待されます。
同社は、カシミール大学ザクラキャンパスのイノベーション・インキュベーション・アントレプレナーシップセンターで、本技術と関連する電磁波エネルギー収集のコンセプトを検証していた際に今回のアイデアを考案しました。電磁波エネルギー収集技術と今回の技術は異なるものですが、同社はいずれの技術開発も無線技術の重要な進展と位置付けています。
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