自然を語ることは、取り組みの「出口」ではなく「入口」。Nature Positive Communication 推進ステートメントを発表。本日より賛同募集を開始。
テレビ東京、電通、CLASS EARTHなど初期賛同メンバーとともに、自然や生きものに関する発信の影響を認識し、学び・行動・意思決定につなげるコミュニケーションの共通視点を提示

生物多様性メディア機構ROOTsは、Global Nature Positive Summit 2026の公式サイドイベント「メディア・企業広報・教育から考える、信頼されるネイチャーポジティブ・コミュニケーション」において、「Nature Positive Communication 推進ステートメント」を発表しました。
本ステートメントは、自然や生きものに関する発信が、人々の認識・行動・意思決定に与える影響を認識し、より信頼される発信を広げていくための共通の出発点です。発表にあたっては、国際自然保護連合(IUCN)日本委員会の協力を得て、テレビ東京、電通、CLASS EARTH、明石スクールユニフォームカンパニー、SHINMEIなど、メディア、広告、教育、商品、クリエイティブに関わる企業・団体が、初期賛同メンバーとして参画しました。
本日より、メディア、企業広報、広告・PR、教育、商品・サービス、地域活動など、自然や生きものに関する発信に関わる皆さまを対象に、本ステートメントへの賛同募集を開始します。
↔️ 自然をめぐる情報環境が、ネイチャーポジティブの実現を左右する
ネイチャーポジティブの実現に向けて、企業・自治体・金融機関・教育機関・メディアなど、多様な主体による取り組みが広がっています。TNFDをはじめとする自然関連情報開示の枠組みや、自然資本・生物多様性に関する目標設定の動きも進み、自然に関する取り組みは、企業経営や社会の意思決定においてますます重要なテーマとなっています。
一方で、自然や生きものに関する発信は、単に取り組みを分かりやすく伝えるための「広報」や「PR」にとどまりません。テレビ番組、広告、企業広報、SNS、教育コンテンツ、商品、地域イベントなどを通じて、人々は自然や生きものを知り、関心を持ち、学び、行動し、時には購入や訪問、寄付、政策支持、企業選択などの意思決定を行います。
つまり、自然に関する発信は、ネイチャーポジティブな取り組みの「出口」ではなく、何が課題化され、誰が動き、どこに関心・資金・支持が向かうのかを形づくる“入口”でもあります。
🗣️ 発信は、自然への関心を生むと同時に、その向かう先も形づくる
ROOTsはこれまで、メディアと生物多様性の関係を調査・可視化し、自然や生きものに関する発信が人々の認識や行動に与える影響について研究を進めてきました。テレビ番組を対象とした調査では、生きものや自然に関する発信が一部の自然番組に限らず、ニュース、バラエティ、動物園・水族館、地域イベントなど、日常的な情報環境の中で繰り返し届いていることが見えてきました。また、自然・生物分野に関わる研究者・学生等への調査では、テレビ番組、ドキュメンタリー、書籍などのメディアが、自然や生きものへの関心形成の入口になっていることも示されています。一方で、自然や生きものへの関心は、必ずしも保全や学びに向かうとは限りません。「かわいい」「珍しい」「すごい」という感情は、学び、観察、保全参加、寄付などにつながる可能性がある一方で、所有、購入、過度な接触、消費需要の喚起にもつながり得ます(詳細はこちら)。
だからこそ、ROOTsは、これからのネイチャーポジティブ・コミュニケーションには、単に関心を集めるだけでなく、その関心の向かう先を設計する視点が必要だと考えています。
📃 Nature Positive Communication 推進ステートメントについて
本ステートメントでは、自然や生きものに関する発信に関わる主体が共有すべき視点として、以下の5つを掲げています。
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発信の影響を認識する
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正確で誤解を招かない発信を行う
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生きものと生態系への配慮を組み込む
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発信を学びと行動につなげる
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発信の先にある変化を見据え、継続的に改善する
👫 初期賛同メンバーとともに、ここから賛同募集を開始
本ステートメントは、限られた準備期間の中で、問題意識を共有する初期賛同メンバーとともに立ち上げました。初期賛同メンバーには、メディア、広告、教育、地域活動、クリエイティブなど、自然や生きものに関する発信と社会実装に関わる多様な主体が参加しています。
本日を起点に、メディア、企業広報、広告・PR、教育、商品・サービス、地域活動など、自然や生きものに関する発信に関わる皆さまとともに、このステートメントを育てていきたいと考えています。
ご賛同いただける方は下記フォームよりお願いいたします。また、情報交換や連携に関心のある方は、ぜひROOTsまでお問い合わせください。
初期賛同メンバー(順不同)
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株式会社テレビ東京
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株式会社電通
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CLASS EARTH株式会社
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株式会社明石スクールユニフォームカンパニー
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株式会社SHINME
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生物多様性メディア機構ROOTs
👤 ROOTs代表理事 安家叶子 コメント
自然や生きものに関する発信は、それに対して人々がどのように感じ、何に関心を持ち、どの行動や意思決定を選ぶのかに関わる、社会の情報環境そのものです。ネイチャーポジティブを実現するためには、TNFDなどの開示や企業の取り組みだけでなく、その源流にあるメディア、企業広報、広告、教育、地域活動などの発信を、より信頼されるものにしていき、ネイチャーポジティブの実現を支える情報環境にしていく必要があります。
今回のステートメントは、そのための出発点です。自然や生きものに関する発信に関わる多様な皆さまとともに、その発信の力で、自然とともに生きる意思決定へとつなげていきたいと考えています。
団体概要

名称: 生物多様性メディア機構 Rooting Our Own Tomorrows/ROOTs
活動概要:ROOTsは、生物多様性とメディアの関係を研究・可視化し、科学とメディアを結ぶ仕組みづくりを通じて、人と生きものの未来につながる意思決定を支える団体です。
テレビ番組、広告、企業広報、SNS、映像作品、教育コンテンツなどにおける自然や生きものの発信が、人々の認識や行動、生物多様性に与える影響を調査し、より責任ある発信のためのガイドラインやリスクチェックの仕組みづくりを進めています。
所在地: 東京都
代表理事: 安家 叶子
設立: 2025年7月
Webサイト:https://www.roots-wildlife.org/
E-mail: info[at]roots-wildlife.org
X:https://x.com/ROOTs_Wildlife
note:https://note.com/roots_wildlife
関連情報
「動物コンテンツのためのガイドライン」 (いずれも無料でダウンロードいただけます)
レポート01「テレビ番組における生きもの表現の現状」
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