AIロボット科学者で研究開発生産性が100倍に
株式会社NexaScience(本社:東京都文京区、代表取締役CEO:牛久祥孝)は、2030年までに「AIロボット科学者」によって日本の研究開発(R&D)生産性を100倍に引き上げることを目指します。
このプレスリリースは、April Dreamプロジェクトに共感し、4月1日を夢があふれる日にしようとする事業者が、やがて叶えるために発信した夢です。
当社は、4月1日を夢を発信する日にしようとするApril Dreamに賛同しています。このプレスリリースは「株式会社NexaScience」の夢です。

日本のR&Dは、なぜ投資に見合う成果を出せないのか
日本の研究開発費は年間22兆円を超え、GDP比3.7%と世界最高水準にあります。研究者の数も約90万人で世界第3位。投資の規模だけを見れば、日本は紛れもない「科学技術大国」です。
しかし、その投資が成果に結びついていません。
被引用回数で上位10%に入る注目度の高い論文の数は世界第13位にとどまっています。かつて30%を超えていた特許取得件数の世界シェアは約10%にまで縮小しました。企業の研究開発の7割超が既存製品の改良にとどまり、新たな市場を切り拓くような挑戦的な研究は限られています。技術革新の指標である全要素生産性(TFP)の伸び率は、1990年代後半から主要国の中で最も低い水準が続いています。
この「効率性のギャップ」こそが、日本のR&Dが抱える最大の構造問題です。
大学でも企業でも、研究者が「研究に集中できない」
この問題の根底には、研究者が本来の研究活動に時間を使えていないという現実があります。
大学教員の業務時間に占める研究時間の割合は、2002年度の46.5%から2023年度には32.1%へと、20年間で14ポイント以上低下しました。教育負担や事務手続きに追われ、教員数は増えているにもかかわらず、実質的に研究に従事できる人数はむしろ2割近く減少しています。文部科学省の調査では、大学教員の約8割が「研究時間が足りない」と回答しています。
企業の研究現場でも状況は似ています。研究者を支える補助者や技能者の数は減少傾向が続いており、研究者自身が実験準備や事務作業まで担わざるを得ない環境が広がっています。さらに深刻なのは、研究開発の「中身」の変化です。日本企業のR&Dは10年前の内容との類似性が高く、新しい技術領域への挑戦が進んでいないことが指摘されています。米国では収益が低い企業ほど新陳代謝を図る傾向があるのに対し、日本企業は利益水準にかかわらず既存領域に留まり続ける傾向が見られます。
90万人の研究者がいながら、その力が十分に発揮されていない。日本のR&Dが直面しているのは、資金の問題ではなく、研究プロセスそのものの構造的な非効率です。
AIが研究を加速する時代が、すでに始まっている
一方、世界ではAIによる研究の自動化・加速が急速に進んでいます。
Google DeepMindが開発したAlphaFoldは、従来なら数カ月から数年を要していたタンパク質の立体構造予測を数分で実現し、2024年のノーベル化学賞受賞につながりました。同じくDeepMindのGNoMEは、材料探索において従来の10年間で発見された量の数百倍に相当する220万種以上の新しい結晶構造の候補を発見しています。
創薬の分野では、AIによってターゲット同定から臨床試験候補の特定までの期間が従来の数年から1年半程度にまで短縮された事例が出ています。自律的に実験を計画・実行する「自律実験室」の研究では、ロボティクスとAIの組み合わせにより10倍から100倍の研究加速が見込まれています。
こうした流れを受けて、ノーベル化学賞受賞者でもあるDeepMindのデミス・ハサビスCEOは生物学研究を100倍加速させるビジョンを掲げ、米国アルゴンヌ国立研究所は科学的発見の速度を100倍から1000倍に高めることを目標に掲げています。「AIで研究を100倍速くする」という目標は、もはや空想ではなく、世界のトップ研究機関が本気で取り組んでいるテーマです。
NexaScienceのアプローチ:研究から事業化までを自律駆動する
NexaScienceが開発しているのは、研究活動そのものをAIロボットが自律的に遂行するプラットフォームです。
ここで言う「AIロボット科学者」とは、AIやロボットの研究をする人間のことではありません。AI・ロボット自体が、研究のアイデアを着想し、実験を計画・実行し、結果を解析して論文を執筆する、研究活動の全サイクルを自律的に回す存在です。現在、AIが最も得意とするのはAI分野自身の研究です。実験計画からコードの実行、結果の分析まで、すべてをコンピュータ上で完結できるため、自律的な研究サイクルとの親和性が高いという強みがあります。同時に、化学・材料分野では大学や企業の研究者と連携しながら、実験の自動化とAIによる研究加速の実証を進めています。
また当社のプラットフォームが目指すのは、研究の加速だけではありません。研究成果を知的財産(論文・特許)として整理し、さらにその先の事業化まで支援する「研究→知財→事業化」の全サイクルの自律駆動です。研究だけを100倍に加速する目標は分かりやすいですが、一方で本当に研究のスピードだけが100倍になっても、活用されずに埋もれる研究成果が増えるだけです。日本の大学の特許が収益化まで至っているケースは全体の7%程度という調査結果がありますが、AIロボット科学者がこの状況を悪化させては本末転倒です。
なぜ「100倍」か——日本だからこその伸びしろ
100倍という数字は、単なる掛け声ではありません。
世界第3位のR&D投資を行いながら成果が13位にとどまっているということは、裏を返せば、プロセスの効率化によって劇的な改善余地があるということです。研究者の研究時間を回復し、AIで実験サイクルを加速し、知財化・事業化までのプロセスを自動化する。個別のタスクで10倍、研究サイクル全体の24時間連続稼働で数倍、さらに研究から事業化までの一気通貫で数倍。これらの複合効果として、100倍は十分に射程に入ります。
また、日本には化学・材料分野を中心に世界トップクラスの研究基盤が残っています。特許のパテントファミリー数では依然として世界第1位を維持しており、足りないのは研究リソースではなく、それを成果に変換するプロセスの効率性です。AIロボット科学者によるR&Dプロセスの変革は、日本の潜在力を最大限に引き出す鍵になると考えています。
代表コメント
株式会社NexaScience 代表取締役CEO 牛久 祥孝
私はずっと国家プロジェクトとして日本から研究開発の機会をいただいてきました。その恩返しをここでしなかったらどこでするのかという思いが、この会社の原点です。
AI・ロボット分野における日本の国際的な存在感は、私が研究を始めた2000年代からすでに低下が始まっていました。2010年代に世界的な強みを有している化学・材料系とAIの融合研究を始めましたが、この分野でも大量の資本とAIを投じる海外勢に追い上げられています。
だからこそ今、AIロボット科学者という新しいアプローチで日本の研究開発を変えたい。研究が成果を生み、成果が事業になり、事業から得た知見と資金がまた次の研究に還流する。そんな循環する技術の社会を実現することが、私たちの夢です。
会社概要
会社名:株式会社NexaScience
代表者:代表取締役 牛久 祥孝
所在地:東京都渋谷区
設立:2024年10月
事業内容:AIによる科学研究AI、AIロボットによる業務自動化技術の研究開発/研究・知財・事業化業務の自律駆動プラットフォーム「Nexaシリーズ」開発
URL:https://www.nexascience.com
お問い合わせ先(広報・取材受付)
株式会社NexaScience
広報担当
E-mail:info@nexascience.com
Web:https://www.nexascience.com
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