「誰でも簡単に取り付けられる」ロータリーダンパーが「発明奨励賞」を受賞

取り付け位置合わせ不要で、生産性を向上させた点が評価されました

カスタムのベースとなった標準ロータリーダンパー「TD100」

機構部品を製造・販売する株式会社TOK（本社：東京都板橋区、代表取締役社長：吉川桂介）は、お客様のご要望に基づき開発したカスタムロータリーダンパーが、公益社団法人発明協会が主催する令和7年度関東地方発明表彰において、発明奨励賞を受賞したことをお知らせします。

本製品は、お客様の製品への取り付けを容易にする外観デザインを実現しており、組立作業の効率化と多くの人々が取り扱いやすいデザインが高く評価されました。

令和７年度関東地方発明表彰受賞者一覧はこちら：

https://koueki.jiii.or.jp/hyosho/chihatsu/R7/jusho_kanto/index.html

受賞製品詳細

蓋を模した標準ロータリーダンパー「TD100」のデモ機

本製品は、ロータリーダンパーをお客様の製品に取り付ける際、取り付け位置合わせが難しく、取り付けに時間がかかるという課題を解決するために開発されました。従来のロータリーダンパーでは、取り付け時に相手側部材の位置と正確に合わせる必要があり、作業者の経験によって作業時間に差が出ていました。そこで、本製品では、ロータリーダンパーの外周に誘い込み溝（リードイン部）と案内溝（アライメント部）を設けることで、寸法精度が求められる様な位置出しがされていなくても、ある程度のあたりを付けた位置でロータリーダンパーを挿入できる設計を採用しました。

この構造により、作業者を問わず、誰でも簡単かつ確実に取り付けることが可能となり、組立作業の効率が大きく向上しています。また、本製品は取り付けやすさに加え、取り外しも容易な設計となっています。これにより、製品をリサイクルする際の分別作業がしやすくなり、環境面でも効果を発揮しました。

ロータリーダンパーとは？

ロータリーダンパーとは、オイルの粘性抵抗を利用して蓋やカバーをゆっくりと閉める為に使用する機構部品です。
例えば、トイレの便座便蓋やピアノの鍵盤蓋が閉まる際の衝撃緩和や、バタンと閉まる騒音の軽減、指挟みを防止する安全性の向上に役立ち、ゆったりと高級感のある動作を演出し、快適に利用することが出来ます。

詳しく知りたい方はこちら：https://jp.rotarydamper-tok-inc.com/mechanism/

受賞コメント

株式会社TOK　テクニカルサポートグループ　本田渉

「本製品は、お客様の製品への取り付けやすさを考慮した設計と、意匠を取得し、模倣対策の両立を目指し、開発いたしました。
今回の受賞を励みに、今後も技術開発を通じてお客様や社会のニーズに応え、ものづくりの発展に貢献してまいります。」

過去にTOKが発明表彰を受賞した製品

受賞内容	受賞製品
平成28年度 関東地方発明表彰 東京都知事賞	ブラインド用クラッチ
令和元年度 関東地方発明表彰 関東経済産業局長賞 / 実施功績賞	TD116（ロータリーダンパー）
令和3年度 関東地方発明表彰 発明奨励賞	TD73（ロータリーダンパー）
令和4年度 関東地方発明表彰 関東経済産業局長賞 / 実施功績賞	TLD4（トルクリミッター）
令和5年度 関東地方発明表彰 発明奨励賞	SR6（フィルムテンション用ローラー）
令和6年度 全国発明表彰 日本商工会議所会頭賞 / 発明実施功績賞	TD116（ロータリーダンパー）

TOKの受賞紹介はこちら：

https://tok-inc.com/awards/index.html

地方発明表彰とは

大正10年に開始した地方発明表彰は、実施されている優れた発明、考案又は意匠を生み出した技術者・研究開発者を顕彰するものです。全国を8地方（北海道・東北・関東・中部・近畿・中国・四国・九州）に分けて実施されており、それぞれの地方から生まれた、優れた発明等を募集しています。また、地方発明表彰は、全国規模で実施する全国発明表彰にも繋がっています。

詳細はこちら：https://koueki.jiii.or.jp/hyosho/chihatsu/chihatsu.html

会社概要

企業名：株式会社TOK
所在地：東京都板橋区小豆沢1-17-12
代表者：代表取締役社長 吉川桂介

ウェブサイト：https://tok-inc.com/

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株式会社TOKについて

株式会社TOKは、世の中に必要とされる機械要素部品を提供する部品メーカーです。
ベアリング、ロータリーダンパー、SRシリーズをはじめとする製品を通じて、機械の動作や構造を支える“メカニカルコアパーツ”を提供し、幅広い産業分野のモノづくりに貢献しています。

1964年、世界で初めて樹脂ベアリングを開発して以来、ロータリーダンパー、ワンウェイクラッチ、トルクリミッターなど、数千種類におよぶ機械要素部品を世に送り出してきました。これらの製品は、日本国内はもちろん、衛生機器・家具・電化製品・医療機器などの分野において、世界各国で50年以上にわたり採用されています。