医師の療養中も、地域の医療を途切れさせない。エクイタスメディカル、 茨木こうもと内科クリニックで看護師同席型オンライン診療「D to P with N」を開始
一人の医師に依存しない医療提供体制へ。医師確保が難しい地域への展開を見据え、新たな地域医療インフラの構築を目指す。
01|一人の医師の不在が、地域の診療継続に影響する
地域のクリニックでは、一人の医師の病気や不在が、休診や診療時間の縮小につながることがあります。医師が安心して療養できる環境を整えながら、患者さんが地域で継続して受診できる仕組みが必要です。
02|茨木こうもと内科クリニックでDPNによる診療を開始
エクイタスメディカル株式会社(代表取締役:九鬼嵩典、伊村悠)は、運営支援を行う茨木こうもと内科クリニック(大阪府茨木市、運営:一般社団法人シームリンクメディカル)で、看護師同席型オンライン診療「D to P with N(Doctor to Patient with Nurse、以下DPN)」を開始しました。遠隔の担当医が別の医療機関等からオンラインで診察し、院内の看護師が患者さんに同席します。

茨木こうもと内科クリニックでは、クラウド診療支援システム「CLINICS」の導入やAIを活用した運営支援を進めています。これらの取り組みとDPNによる診療を組み合わせ、医師個人に過度に依存せず、地域で継続的に医療を提供できる体制の構築を目指します。
03|顔なじみの看護師がそばにいるから、安心して相談できる
患者さんは、いつものクリニックで、顔なじみの看護師とともに診察を受けられます。初めて画面越しに会う医師には話しにくい困りごとや、小さな不安も、そばにいる看護師に相談し、必要に応じて医師に伝える手助けを受けられます。
「この人になら話せる」と感じられる相手がそばにいることは、気になることを言葉にする支えになります。こうした安心感と相談しやすさも、本取り組みで大切にしている価値です。看護師は医師の説明を補足し、患者さんの不安や疑問をその場で確かめます。
以前から患者さんを知る看護師は、顔色や呼吸の様子、体型、受け答えなどの「いつもとの違い」に気づける存在です。観察した内容や必要な測定・検査の結果を遠隔の担当医に伝え、患者さんの普段の状態を踏まえた判断を支えます。

検査・処置とデバイスで診療の情報を補う
DPNでは、医師・看護師の所属・勤務・指示関係等の要件を満たす体制の下で、医師の指示と診療計画等に基づき、実施可能な範囲で検査や注射などの診療補助を行うことができます。問診や画面越しの映像だけでは得にくい情報を、現地での観察、測定、検査結果で補い、医師の判断につなげます。[1・5]
また、対応する診療支援デバイスを組み合わせることで、電子聴診器による聴診音や、患部の赤み・腫れなどの画像を遠隔の医師に共有できます。患者さんの状態と利用できる設備に応じて、遠隔で対応できる診療の幅を広げることを目指します。[1・2]
04|クリニック同士が支え合う、新たな地域医療インフラへ
医師による診断・治療方針の判断、看護師による観察と診療補助、クリニックが持つ設備や患者さんとの関係を組み合わせ、地域の診療をチームで支えます。
今後は、医療機関ごとの責任と役割を明確にし、クリニック同士が診療を支え合う連携体制の構築を目指します。医師の不在時にも、地域で培われてきた人材・設備・患者さんとの関係を生かし、継続的に医療を届ける仕組みへとつなげます。
全国約136万人の看護師の専門性を、地域医療の継続へ
2024年末の全国の就業看護師は1,363,164人、医師の届出総数は347,772人で、人数規模の単純比較では約3.9倍です。看護師のうち診療所で194,668人、訪問看護ステーションで91,021人、合わせて約28.6万人が働いています。こうした地域の看護師の専門性と医師の判断を結びつけることが、診療を支える基盤になると考えています。[3・4]
|
職種 |
全国の人数 |
集計範囲 |
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看護師 |
1,363,164人 |
就業看護師の実人員 |
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医師 |
347,772人 |
医師の届出総数 |
※2024年末現在。看護師は准看護師を含みません。両職種の集計範囲は異なり、約3.9倍は診療能力や人員の余裕を示す数値ではありません。看護師数は2026年9月28日更新の統計表によります。
05|茨木の実践から、医師確保が難しい全国の地域へ
茨木こうもと内科クリニックでの取り組みを起点に、今後はへき地を含む医師の確保が難しい地域や、診療時間の維持が困難なクリニックへの展開も視野に入れています。
地域の看護師と遠隔の医師が連携する仕組みを広げることで、医師の所在地や個人の勤務状況に過度に依存しない、新たな医療提供体制の構築を目指します。
今回の取り組みは、単なるオンライン診療の導入にとどまらず、医師・看護師・クリニックが連携することで、一人の医師に過度に依存しない、新たな地域医療インフラの構築を目指すものです。
診療体制の運用方針
本取り組みでは、患者さんへの説明と同意、医師の医学的判断、医師の指示と診療計画に基づく診療補助を前提とします。対面での診察が必要な場合の受診先、急変時の連携、診療情報の管理、プライバシーに配慮した運用を行う方針です。[1]
診療補助は、医師・看護師の所属・勤務関係など、オンライン診療に関する法令・指針上の要件を満たす体制を前提とします。[5・6]
実施施設と運営支援
実施施設:茨木こうもと内科クリニック
所在地:大阪府茨木市玉櫛2丁目28-24 アグニール・マエダ2
医療機関の運営:一般社団法人シームリンクメディカル
経営・運営支援:エクイタスメディカル株式会社
医院公式サイト:https://osaka-komoto.seamlink-medical.com/
会社公式サイト:https://equitas-medical.com/
本リリースに関するお問い合わせ
エクイタスメディカル株式会社
メール:corporate@equitas-medical.com
出典
[1]厚生労働省「オンライン診療の適切な実施に関する指針」(2026年4月改訂)
[2]総務省「遠隔医療モデル参考書 オンライン診療版」(2024年5月)
[3]厚生労働省「令和6年衛生行政報告例」第9-1表(2026年9月28日更新)
[5]厚生労働省「医療法等の一部を改正する法律の一部の施行等について(オンライン診療関係)」(2026年3月27日、医政発0327第5号)
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