Grafana Labs、Grafana Marketplaceを開設。Grafanaの拡張がさらに容易に
審査済みパートナーの商用プラグインを正式提供。Grafana Cloudではワンクリック試用と月額課金に対応
サンフランシスコ — 2026年10月20日(米国時間) — オープンスタンダードに準拠し、AIエージェント型クラウドオブザーバビリティを提供するGrafana Labsは、ObservabilityCON 2026において、Grafana Marketplaceの一般提供(GA)開始を発表しました。これにより、Grafana Labsの審査を受けたパートナーが構築・販売・保守する商用プラグインが、Grafanaプラグインカタログに加わりました。開発者は、Grafanaのプラグインカタログを通じて、自ら開発した拡張機能から収益を得られるようになります。この変更により、本番環境で利用できるコネクターの掲載数が増え、カタログに追加されるペースも速まっています。
Grafanaは、複数のシステムの情報を単一の画面で一元的に可視化する「single pane of glass」という考え方から生まれたオープンソースプロジェクトです。そこから発展したのが、Grafana Labsの「ビッグテント」哲学です。これは、既存のツールを置き換えるのではなく、すでに使っているさまざまなツールと連携するという考え方です。プラグインカタログはこのビッグテントアプローチの中核を担っており、Grafana Labs、独立系ソフトウェアベンダー(ISV)のパートナー、オープンソースコミュニティが提供するデータソース、パネル、アプリの各種プラグインが、合計300以上提供されています。
本番運用に耐えるプラグインの開発と保守には、継続的な作業が必要です。しかし、これまではその費用をカタログ経由の販売収益で賄う仕組みがありませんでした。Marketplaceは、この仕組みを提供するものです。開発者は、継続的な開発・保守に充てる収益を得られるようになり、掲載プラグインの充実や公開後のサポート強化にもつながります。
Marketplaceは、Grafanaプラグインエコシステムへに新たに加わるもので、既存の仕組みを置き換えるものではありません。Grafana Labsは引き続き、開発者がプラグインを構築・公開するための開発ツール、ドキュメント、審査プロセスへの投資を行います。また、オープンソースコミュニティの開発者は、これまで通り無償でプラグインを公開できます。Marketplaceは、プラグインを商用化し、それに伴うサポートと保守を担う開発者のための新たな選択肢です。
Grafana LabsのVP Corporate DevelopmentであるAsh Mazhariは、次のように述べています。「お客様がミッションクリティカルなインフラを監視し、独自のユースケースに合わせてGrafanaを拡張する際の選択肢を増やすとともに、開発者がGrafanaエコシステム向けに構築・提供できる新たな手段を用意したいと考えています。Grafana Marketplaceはその両者をつなぐ場です。お客様が自社のニーズに合ったソリューションを見つけやすくなり、開発者は目的に特化した機能を、必要としているユーザーへ直接届けられるようになります。これは、Grafanaでできることをさらに広げ、プラットフォームの拡張性をより高める取り組みの一つです。」
利用可能なプラグイン
現在の掲載ラインアップは以下のとおりです:
● ネットワーク/セキュリティ: FortiGate、Cisco ASA、Cisco ISE、Cisco Meraki、ZscalerInternet Access、Zscaler Private Access、Zscaler Digital Experience、Akamai、Proofpoint、Wiz、Tanium(すべてCrest Data製)
● ストレージ/仮想化: NetApp ONTAP、Dell PowerScale、VMware(Crest Data製)
● 生産性/コラボレーション: SharePoint、Citrix Cloud、Citrix DaaS、Tableau、Zoom(CrestData製)、およびMicrosoft Teamsのエンドツーエンドオブザーバビリティ(Phenisys製)
● コスト/コンピュート: KubecostおよびNutanix(Integration Plumbers製)
● 産業インフラ: AVEVA CONNECT(Helin Data製)
● 製造品質分析: SPC Box Plot、SPC Bullet、SPC Characteristic(KensoBI製)
統一された品質基準
Marketplaceのプラグインはユーザー自身のGrafanaインスタンス内で動作するため、掲載するすべてのプラグインは、公開前にGrafana Labsの審査を受けます。また、すべてのプラグインにデジタル署名を必須とし、ユーザー情報の収集を禁止するとともに、機密データの暗号化を義務づけています。
サポートは、プラグインを構築したパートナーが直接サポートを提供します。各パートナーはGrafanaLabsによって審査され、サポート対象のGrafanaバージョンとの互換性維持が契約上義務付けられています。なお、課金・決済に関するサポートはGrafana Labsが担います。
プラグイン提供企業からの声
Crest Data|Co-Founder 兼 CEO Malhar Shah氏
「Crest Dataは長年にわたり、エンタープライズ向け統合ソリューションを開発してきました。そのため、企業のお客様が運用・セキュリティ・コンプライアンス要件を満たすために何を必要としているかを深く理解しています。Grafana Marketplaceへの参加を通じて、そのノウハウをエンタープライズグレードのプラグインとしてGrafanaにお届けします。ITとセキュリティの監視を統合し、組織全体で連携された包括的なオブザーバビリティを構築できるよう支援していきます。」
Phenisys|CEO Christophe Netillard氏
「インフラ向けソフトウェアの販売で最も難しいのは、顧客に届けるための販路を確保することです。これまでMicrosoft Teamsのオブザーバビリティを導入しようとするチームは、新規ベンダーの承認、セキュリティレビュー、調達プロセスを経なければなりませんでした。Marketplaceを利用すれば、Grafanaカタログからインストールし、トライアルして、既存のGrafana Cloud請求に追加するだけで済みます。顧客との商取引はGrafana Labsが担うため、評価の基準は、製品が機能するかどうかだけになります。特定分野に特化した小規模企業として、私たちはまさに、その一点で評価される場を求めていました。」
Integration Plumbers|CEO Chris Noordyke氏
「私たちは長年、オブザーバビリティツールの連携機能を開発してきており、Grafanaはこの分野で特に活動が活発なコミュニティの一つです。Grafana Marketplaceは、Grafana向けの開発に本格的に取り組むパートナーに、コミュニティを開放します。ローンチパートナーとして、自社プラグインを最も必要としているチームに、すでに信頼するプラットフォーム上で届けられることを誇りに思います。立ち上げ当初からその一員になれたことを光栄に感じています。」
関連情報:
● プラグインカタログはこちらからご覧ください。
Grafana Labsについて
Grafana Labsは、1万社を超える組織に活用されているフルマネージド型オブザーバビリティプラットフォーム、Grafana Cloudを提供しています。Grafana Cloudは、システムの信頼性向上、インシデントの迅速な解決、大規模なテレメトリの最適化を支援します。
オープンソースとオープンスタンダードを基盤とし、あらゆるスタックとの相互運用性を考慮して設計されたGrafana Cloudは、AIを活用したオブザーバビリティと、AIシステムを監視するためのオブザーバビリティの両方を提供します。これにより、企業とそのAIエージェントは、保存場所を問わず、分散したあらゆるデータを一元的に可視化・理解し、必要なアクションを迅速に実行できます。Anthropic、Bloomberg、NVIDIA、Microsoft、Salesforceをはじめ、多くの企業がGrafana Labsを利用しています。
Grafana Labsは、40カ国以上にチームメンバーを擁するフルリモート企業です。Lightspeed VenturePartners、Sequoia Capital、GIC、Coatue、J.P. Morgan、CapitalG、Lead Edge Capitalをはじめとする主要投資家から支援を受けています。詳しくはgrafana.com/jaをご覧いただくか、LinkedInおよびXをフォローしてください。
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