2016年リオ五輪―馬術競技の出場馬に対するデオドロ競技場の医療サービスは世界最高クラス
デオドロのオリンピック馬術センターでは、世界有数の馬とライダーが一丸となり、総合馬術、馬場馬術、障害馬術の3競技でメダルを獲得しようと出場を待ち構えていますが、この度、馬のために最高のハイテクを誇る獣医学施設が開設されました。
【8月7日 ブラジル・リオデジャネイロ発】デオドロのオリンピック馬術センターでは、世界有数の馬とライダーが一丸となり、総合馬術、馬場馬術、障害馬術の3競技でメダルを獲得しようと出場を待ち構えていますが、この度、馬のために最高のハイテクを誇る獣医学施設が開設されました。
メンバーはブラジルだけでなく世界中から集まった馬の外科医、麻酔医、画像診断専門家、その他の医療専門家130人で、診療所には最新の病理学、内視鏡検査、X線撮影法、超音波診断法技術を導入するとともに、調剤所、パッドを設置した回復室、専門措置用厩舎が備わっています。
馬に対する通常の診療に加え、救急医療が必要な場合に備えて専門家たちが常駐しています。馬を診療所に輸送する必要が生じるかもれしれないので、特別仕様の救急車が9台配備される予定です。診療所の他にも、物理療法の専門家によるネットワークの利用が可能となっており、馬を最上の状態に保つのに役立てられます。また各頭の専用厩務員と獣医学専門家が、体温、食事と水の摂取量、体重を常時観察しています。
冷やすことが大事
五輪競技はブラジルの冬季に開催されるので、天候が変りやすくなる可能性があり、馬たちの冷却措置が大きな課題となります。馬は人間とは体型が異なるため、熱に対処する方法も大きく異なります。ただ人間と同様に、運動後の深部体温を下げることがカギとなります。
オリンピック馬術センターでは毎日、4万6,000リットルの水と、水を冷やすための400キログラムの氷が、トレーニングと競技を終えた馬の体を洗うためだけに使われます。
総合馬術クロスカントリー競技決勝では、冷風機を多数積み重ねたテントが用意され、馬とライダーの両方を冷やすために使われます。また障害および馬場馬術競技のトレーニング用および準備運動用のアリーナに隣接して同じものが用意され、リオ五輪の競技者のうち、最も筋肉量が多いアスリートである馬の体を冷やすのに用いられます。
ブラジル人の獣医で、リオ2016オリンピック・パラリンピック獣医学委員会会長のThomas Wolff 博士(65)は次のように話しています。「馬を健康かつ快適に過ごさせることが競技中の最優先事項です。多くの馬には専門のチームと獣医がついていますが、彼らが私たちの施設に感銘を受けていることに満足しています」
Wolff医師は競技開催中、五輪獣医学サービス責任者でブラジル人のJuliana de Freitas 氏(40)に同行し、職務を遂行します。Wolff氏は過去15年間、ブラジル馬術連盟の主任獣医を務めています。同氏はソウルおよび北京五輪のブラジル・チームで獣医師を務めました。またサンパウロでは、オリンピックの馬術3競技(障害、総合、馬場馬術)の馬を対象に、専門的な診療を行っています。
「この馬たちは常に最高の手入れが必要で、今回初めて南アメリカで開催される五輪競技で、正にそれを与えられています。監視装置のおかげで、私たちはここにいる馬の健康状態を、秒単位で知ることができます。また世界最高の獣医学的医療サービスの用意があることから、メダルの獲得とリオにおける五輪記録の達成に大いに期待しています」
メイン写真キャプション: (写真右) ブラジルの Thomas Wolff博士。リオ2016オリンピック・パラリンピック獣医学委員会会長の同氏は、130人の専門家から成る世界レベルの獣医学チームを率いる。主任外科医Carlos Eduardo Veiga氏 (写真左)をはじめ、麻酔医、画像診断専門家、獣医学専門家などがブラジルおよび世界中から参集した同チームは、リオ2016オリンピック・パラリンピックの馬術競技会場であるデオドロの五輪馬術センターに設置された診療所に常駐する。 (Arnd Bronkhorst/FEI).
■オリンピック馬術競技
馬術は1912年にオリンピック競技に加わりました。チームおよび個人競技用のメダルは、馬場馬術、総合馬術、障害馬術の3競技で授与されます。馬術はオリンピック・ムーブメントにおいて唯一、男女が互いにメダルを争う唯一の競技です。
リオ五輪の馬術競技の会場は、複合競技場のうち2番目に大きいデオドロ・オリンピック・パークです。同競技場ではバスケットボール、自転車BMX、カヌーのスラローム、フェンシング、ホッケー、近代五種、マウンテンバイク、7人制ラグビー、射撃の各競技が開催されます。
リオ五輪馬術競技の出場選手の国は、アルゼンチン、オーストラリア、オーストリア、ベラルーシ、ベルギー、ブラジル、カナダ、チリ、中国、台湾、コロンビア、デンマーク、ドミニカ共和国、エクアドル、エジプト、フィンランド、フランス、ドイツ、英国、アイルランド、イタリア、日本、韓国、メキシコ、モロッコ、オランダ、ニュージーランド、パレスチナ、ポーランド、ペルー、プエルトリコ、カタール、南アフリカ共和国、ロシア、スペイン、スイス、スウェーデン、トルコ、ウクライナ、ウルグアイ、米国、ベネズエラ、ジンバブウェ。
以下の3競技で戦います:
障害馬術: 27か国、15チーム、人馬合わせて75の組み合わせ
綜合馬術: 24か国、 13 チーム、 65 の組み合わせ
馬場馬術: 25か国、11 チーム、 60 の組み合わせ
■国際馬術連盟について
国際馬術連盟(Fédération Equestre Internationale (FEI)、http://www.fei.org)は、国際オリンピック委員会(IOC)に承認された馬術競技を管轄する国際的な競技団体で、1921年に設立されました。馬術は1912年のストックホルム大会からオリンピックに参加しています。障害馬術、馬場馬術、総合馬術というオリンピック種目に加え、馬車競技、エンデュランス、軽乗そしてレイニングの、すべての国際競技を管轄する唯一の団体です。
FEIは、2006年にパラ馬場馬術が加わった際、健常者の7種目とともに国際的なパラスポーツを管轄する最初の国際競技団体の一つとなりました。現在は、パラ馬場馬術およびパラ馬車競技のすべての国際競技がその管轄下にあります。
デオドロの厩舎に設けられた広さ1,000平方メートルの診療所には、2016年のリオ五輪に出場する43か国、200頭の馬が快適に過ごすために必要なあらゆるものが用意されており、専門家たちはどんな手当にも応えるべく、24時間体制で待機しています。診療所は来月デオドロで開かれるパラリンピック馬術競技の際にも全面的に稼働します。
メンバーはブラジルだけでなく世界中から集まった馬の外科医、麻酔医、画像診断専門家、その他の医療専門家130人で、診療所には最新の病理学、内視鏡検査、X線撮影法、超音波診断法技術を導入するとともに、調剤所、パッドを設置した回復室、専門措置用厩舎が備わっています。
Ana Paula Marinho は、ブラジル南部出身の生殖学の専門家で、リオ2016における獣医学専門看護師の一人 (Arnd Bronkhorst/FEI)
馬に対する通常の診療に加え、救急医療が必要な場合に備えて専門家たちが常駐しています。馬を診療所に輸送する必要が生じるかもれしれないので、特別仕様の救急車が9台配備される予定です。診療所の他にも、物理療法の専門家によるネットワークの利用が可能となっており、馬を最上の状態に保つのに役立てられます。また各頭の専用厩務員と獣医学専門家が、体温、食事と水の摂取量、体重を常時観察しています。
Erik Bergman は、リオ2016 における整形外科的画像診断の専門家 (Arnd Bronkhorst/FEI)
冷やすことが大事
五輪競技はブラジルの冬季に開催されるので、天候が変りやすくなる可能性があり、馬たちの冷却措置が大きな課題となります。馬は人間とは体型が異なるため、熱に対処する方法も大きく異なります。ただ人間と同様に、運動後の深部体温を下げることがカギとなります。
オリンピック馬術センターでは毎日、4万6,000リットルの水と、水を冷やすための400キログラムの氷が、トレーニングと競技を終えた馬の体を洗うためだけに使われます。
総合馬術クロスカントリー競技決勝では、冷風機を多数積み重ねたテントが用意され、馬とライダーの両方を冷やすために使われます。また障害および馬場馬術競技のトレーニング用および準備運動用のアリーナに隣接して同じものが用意され、リオ五輪の競技者のうち、最も筋肉量が多いアスリートである馬の体を冷やすのに用いられます。
ブラジル人の獣医で、リオ2016オリンピック・パラリンピック獣医学委員会会長のThomas Wolff 博士(65)は次のように話しています。「馬を健康かつ快適に過ごさせることが競技中の最優先事項です。多くの馬には専門のチームと獣医がついていますが、彼らが私たちの施設に感銘を受けていることに満足しています」
Wolff医師は競技開催中、五輪獣医学サービス責任者でブラジル人のJuliana de Freitas 氏(40)に同行し、職務を遂行します。Wolff氏は過去15年間、ブラジル馬術連盟の主任獣医を務めています。同氏はソウルおよび北京五輪のブラジル・チームで獣医師を務めました。またサンパウロでは、オリンピックの馬術3競技(障害、総合、馬場馬術)の馬を対象に、専門的な診療を行っています。
「この馬たちは常に最高の手入れが必要で、今回初めて南アメリカで開催される五輪競技で、正にそれを与えられています。監視装置のおかげで、私たちはここにいる馬の健康状態を、秒単位で知ることができます。また世界最高の獣医学的医療サービスの用意があることから、メダルの獲得とリオにおける五輪記録の達成に大いに期待しています」
メイン写真キャプション: (写真右) ブラジルの Thomas Wolff博士。リオ2016オリンピック・パラリンピック獣医学委員会会長の同氏は、130人の専門家から成る世界レベルの獣医学チームを率いる。主任外科医Carlos Eduardo Veiga氏 (写真左)をはじめ、麻酔医、画像診断専門家、獣医学専門家などがブラジルおよび世界中から参集した同チームは、リオ2016オリンピック・パラリンピックの馬術競技会場であるデオドロの五輪馬術センターに設置された診療所に常駐する。 (Arnd Bronkhorst/FEI).
■オリンピック馬術競技
馬術は1912年にオリンピック競技に加わりました。チームおよび個人競技用のメダルは、馬場馬術、総合馬術、障害馬術の3競技で授与されます。馬術はオリンピック・ムーブメントにおいて唯一、男女が互いにメダルを争う唯一の競技です。
リオ五輪の馬術競技の会場は、複合競技場のうち2番目に大きいデオドロ・オリンピック・パークです。同競技場ではバスケットボール、自転車BMX、カヌーのスラローム、フェンシング、ホッケー、近代五種、マウンテンバイク、7人制ラグビー、射撃の各競技が開催されます。
リオ五輪馬術競技の出場選手の国は、アルゼンチン、オーストラリア、オーストリア、ベラルーシ、ベルギー、ブラジル、カナダ、チリ、中国、台湾、コロンビア、デンマーク、ドミニカ共和国、エクアドル、エジプト、フィンランド、フランス、ドイツ、英国、アイルランド、イタリア、日本、韓国、メキシコ、モロッコ、オランダ、ニュージーランド、パレスチナ、ポーランド、ペルー、プエルトリコ、カタール、南アフリカ共和国、ロシア、スペイン、スイス、スウェーデン、トルコ、ウクライナ、ウルグアイ、米国、ベネズエラ、ジンバブウェ。
以下の3競技で戦います:
障害馬術: 27か国、15チーム、人馬合わせて75の組み合わせ
綜合馬術: 24か国、 13 チーム、 65 の組み合わせ
馬場馬術: 25か国、11 チーム、 60 の組み合わせ
■国際馬術連盟について
国際馬術連盟(Fédération Equestre Internationale (FEI)、http://www.fei.org)は、国際オリンピック委員会(IOC)に承認された馬術競技を管轄する国際的な競技団体で、1921年に設立されました。馬術は1912年のストックホルム大会からオリンピックに参加しています。障害馬術、馬場馬術、総合馬術というオリンピック種目に加え、馬車競技、エンデュランス、軽乗そしてレイニングの、すべての国際競技を管轄する唯一の団体です。
FEIは、2006年にパラ馬場馬術が加わった際、健常者の7種目とともに国際的なパラスポーツを管轄する最初の国際競技団体の一つとなりました。現在は、パラ馬場馬術およびパラ馬車競技のすべての国際競技がその管轄下にあります。
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