11/4(月・祝) 講演会「X線写真から見る海の未来」を開催

小さなプランクトンの内部から、地球規模の未来予測に挑む

東京大学物性研究所

東京大学物性研究所(千葉県柏市)は、最先端の研究をお伝えする講演会を2024年11月4日(月・祝)に柏の葉キャンパス駅前サテライトおよびオンラインで開催します。

日時:2024年11月4日(月・祝)14:30-16:00

場所:オンライン or 会場(柏の葉キャンパス駅前サテライト)

参加:要事前申込。下記ページ、申込フォームより登録ください。

【概要】

もっと見たい、見えたら良いな、そんな想いが人類の見る技術を発展させてきました。
見るための光を作り出し、技術開発の積み重ねによって、生きたままの細胞内も、詳細に見えてきました。

他方、地球温暖化や漁獲量の減少など、大きく変化している海洋環境。
そんな海に棲む生物の活動は、地球規模の循環を作り出すポンプとして重要ですが、
これまで詳しく調べる術がありませんでした。

X線顕微の研究者と、海洋生物環境の研究者が出会ったら、
小さなプランクトンの内部から、地球規模の未来を予測できる可能性が見えてきました。

【講師と講演タイトル】

「軟X線顕微分析で地球環境予測の高度化を目指す」

児玉 武稔(東京大学大学院 農学生命科学研究科 准教授)

去年も今年も夏は猛暑で、「地球温暖化」を強く実感できる年が続いていますね。

空気中の二酸化炭素が地球温暖化に大きく影響していることは広く知られていますが、二酸化炭素は誰がどこで空気中から取り除いているのでしょうか。もちろん、木や草も取り除いていますが、実は半分近くは海水中の小さな植物プランクトンによって、海の中に取り込まれています。

しかし、個々の植物プランクトンに含まれている炭素の量は、小さすぎてよく分かっていません。そこで解決を求めた技術が軟X線顕微分析です。本講演では、地球環境や食糧生産を支えている海の中の役割から話を始め、開発しつつある軟X線による植物プランクトンの1細胞ごとの元素分析について紹介したいと思います。

「ここまで見える、最新のX線顕微鏡」

木村 隆志(東京大学物性研究所 准教授)

X線と言うと、病院でのレントゲン写真や空港での手荷物検査を思い浮かべる方も多いかと思います。そのくらいX線は物を見るのが得意な便利なツールで、レントゲン写真には100年以上の歴史があります。

なかでも最先端の研究で使われるX線は、とても明るく、かつ波長を変えることで、細胞・プランクトン内部の元素の分布や、コンピュータCPUの微細な内部構造といった、さまざまなものを詳細に捉えられるようになっています。

しかし、その強力なX線を使いこなすためには、これまでにない技術開発が必要です。誰も見たことがない、でも「見えたら良いな」を実現するための開発秘話と、社会問題解決も見据えた、最新のX線顕微鏡で見えてきた世界を紹介します。

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会社概要

東京大学物性研究所

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URL
https://www.issp.u-tokyo.ac.jp/index.html
業種
教育・学習支援業
本社所在地
千葉県柏市柏の葉5-1-5
電話番号
04-7136-3207
代表者名
廣井 善二
上場
未上場
資本金
45億円
設立
1957年04月