スマートシティ技術研究所が名古屋市「Hatch Technology NAGOYA」課題提示型支援事業に係る実証プロジェクトに採択、緑政土木局道路維持課との実証実験を開始
車両搭載スマートフォンを活用した路面標示かすれの効率的な検知や、舗装および道路付属施設の維持管理高度化を実証
株式会社スマートシティ技術研究所(本社:東京都文京区、代表取締役社長:趙 博宇、以下スマートシティ技研)は、名古屋市が実施する先進技術社会実証支援事業「Hatch Technology NAGOYA」の課題提示型支援事業において、実証プロジェクトに採択されたことを発表いたします。
・名古屋市リリース:https://www.city.nagoya.jp/keizai/page/0000178135.html
実証実験は2024年8月下旬~2025年2月下旬の期間で行い、スマートフォンを活用した道路点検クラウドシステムGLOCAL-EYEZの区画線点検技術の運用をはじめ、道路全体の点検効率化に向けた新技術開発および適用性検証を進めてまいります。
■ 「Hatch Technology NAGOYA」課題提示型支援事業の概要
名古屋市が提示する行政課題、社会課題に対して、先進技術を活用した解決策を持つ企業等を広く募集し、選定した実証プロジェクトに対する費用の一部負担や実証に必要な調整等の支援を実施する事業です。
・「Hatch Technology NAGOYA」:https://www.hatch-tech-nagoya.jp/
その中で、緑政土木局道路維持課では、車載カメラの画像処理など先進技術を活用して道路に設置した区画線など路面標示の、劣化状況を効率的に把握し、計画的かつ効果的な修繕に活用したいという要望がありました。その要望に対し、当社が保有するスマートフォンに基づく道路点検クラウドシステム
GLOCAL-EYEZが採択されました。
■ GLOCAL-EYEZの概要
GLOCAL-EYEZは、一般車に取り付けたスマートフォンで道路を撮影し、AIにより舗装路面の亀裂、ポットホールや段差などの損傷状態、道路付属物の傾き、ならびに区画線のかすれ等の位置を簡単かつ迅速に把握・診断することができるクラウドシステムです。本システムは東京大学大学院工学系研究科
長山智則教授の開発したAIによる路面評価技術の基本ロジックと株式会社スマートシティ技術研究所のAI・システム開発、ニチレキ株式会社の舗装管理・舗装補修技術を融合することにより開発されました。
HP:https://intro-jp.smc-road.com/
■ 期待される効果
GLOCAL-EYEZを活用することで、市内の設置箇所、種類、延長などと合わせて劣化状況を把握します。従来人の目では見落としてしまったり、把握しきれなかったりする情報をカメラ画像とAIによる画像解析技術を活用して補完します。また、路面標示以外の舗装劣化や道路付属施設の損傷点検もAIで行うことによって、道路パトロール全体を効率化し、交通事故のない社会を実現します。
■ 名古屋市緑政土木局道路維持課 課長補佐 北川 貴史様 コメント
この度、「Hatch Technology NAGOYA」課題提示型支援事業に係る実証プロジェクトにおいて、株式会社スマートシティ技術研究所様が採択されたことを誠に嬉しく思います。今回の実証プロジェクトを通じて、道路を車が安全に通行できるよう、いかなる方法で道路に設置した区画線や路面標示を効率的に点検できるのかを検証し、実際の運用に向けた重要なステップを踏み出すことができると期待しています。
この実証プロジェクトは、私たちが目指す交通事故のない未来を実現するための貴重な一歩です。株式会社スマートシティ技術研究所様と共に課題解決に取組み、より良い道路環境を提供できることを目指し取り組んでまいります。
■株式会社スマートシティ技術研究所 代表取締役 趙 博宇 コメント
今回、名古屋市緑政土木局の課題対応に採択されたことを非常に光栄に思います。
当社は社会インフラ分野に特化したスタートアップ企業であり、単なるAIやIT技術を適用するだけではなく、しっかり土木分野の現場における課題を把握した上で根本的なソリューションを提案するように取り込んでおります。本事業を通じて、緑政土木局様と緊密に協業しながら、路面標示の効率的な点検をはじめ、道路全体維持管理の様々な課題を解決できるよう努力してまいります。
■ 株式会社スマートシティ技術研究所について
株式会社スマートシティ技術研究所は、インフラ維持管理分野における最先端の研究成果を社会に還元することをミッションに、2019年に設立された東京大学発のベンチャー企業です。
WEBサイト:https://www.smc-tech.com/
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