食品・包装業界向けにPTFEフリー&FDA準拠の新製品を提供開始
欧州や米国で進むPFAS規制に先立ってPFAフリーを開発
イグス株式会社(東京都墨田区)は、食品製造・包装業界向けの粉状コーティング材やリニアガイドに新しいバージョンを追加しました。将来的なPFAS(※1)規制の影響を受けないPTFE(※2)フリー素材を採用するなど、これまでよりさらに環境負荷が低く、衛生的な製造現場に寄与する製品が提供可能になりました。
※1 PFAS:有機フッ素化合物。工業的に生産された化学物質の総称。社会の中で幅広い用途・製品に使用されていると同時に、難分解性・生物蓄積性・毒性などのマイナス特性をもつ。
※2 PTFE:ポリテトラフルオロエチレン、一般に「テフロン™」の商標で知られる。PFASのうちの1つで、耐熱性、摺動性、耐摩耗性に優れたフッ素樹脂。
粉状コーティング材にPTFE不使用の製品を追加
包装機械の摺動部分など、さまざまな用途でご好評いただいている食品業界向け粉状コーティング材に、新しくPTFEフリーの『イグリデュールIC-05PF』が登場しました。PTFEを使用したコーティング材からの置き換えにより、将来のPFAS規制の影響を受けることなく、高い摺動性・耐摩耗性を叶えることが可能です。また、お求めやすい価格のため、コストを削減できるケースがあります。
イグリデュールIC-05PF
●導電性部品へのコーティングに
●PTFEフリー
●FDA(アメリカ食品医薬品局)およびEU 10/2011準拠
●DIN EN ISO 9227に準拠した塩水噴霧試験で耐性を確認済
食品業界向けリニアガイドのデザインを刷新
食品製造現場での使用を想定し、FDA準拠およびPTFEフリーの素材を使用したリニアガイドが新しいデザインになり、『ドライリンW-HYD』として追加されました。EHEDG(欧州衛生工学・設計グループ)が示す食品製造機械の衛生設計ガイドラインに則り、隙間を極力なくすデザインにすることで、残留物や雑菌・バクテリアが付着しにくく、洗浄作業がより簡単になります。また、キャリッジの摺動部分に溝を設けているため、水や洗浄剤が速やかに排出されやすくなります。
ドライリンW-HYD
●洗浄を伴う食品製造工程に
●PTFEフリー
●FDAおよびEU 10/2011に準拠
●EHEDGガイドラインまたはDIN EN 1672-2に準拠した設計
その他、イグスでは食品業界向けのラインアップとして各種ベアリングや丸棒、板材、ケーブル保護管などを取り揃えています。10月23日より開催される展示会・TOKYO PACKでは、上記製品を実際にご覧いただけます。
イグスは、食品業界向け製品をはじめとしたPFASフリーの製品開発を進めてまいります。ポリマー素材の開発事業者として、人体および環境への負荷が低い製品を提供することで、持続可能な社会に貢献します。
ご参考:イグスのSDGsに関する取り組み
国連で持続可能な開発目標(SDGs)が採択された9月25日を含む1週間は「SDGs週間」と呼ばれ、世界中でSDGsの推進と達成に向けて意識を高め、行動を喚起するための取り組みが行われています。これまでもイグスは、樹脂部品メーカーとして「12.つくる責任・つかう責任」や「14 海の豊かさを守ろう」などのSDGs目標に貢献すべく、廃棄プラスチック製自転車『igus:bike』の開発や製品回収プログラムの実施などに取り組んでまいりました。PFASフリー製品の開発にも早期から着手し、提供範囲を広げています。
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2024/6/13 AIが環境に優しい無潤滑の樹脂部品を提案 『igusGO』日本語対応バージョンをリリース(https://www.igus.co.jp/Press/17227/ai-igusgo)
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2024/3/28 廃プラスチック製のサステナブルな自転車『igus:bike』 初号機100台を生産開始(https://www.igus.co.jp/Press/17207/igusbike-100)
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