ブラックストーン、CRO大手 シミックの株式過半数取得で合意
日本市場での積極的な投資を加速
東京– 2025年3月3日 – ブラックストーン(ニューヨーク証券取引所BX、以下「ブラックストーン」)は本日、当社が運営するプライベート・エクイティ・ファンドが、臨床試験や治療領域における総合的な支援を提供するCRO(医薬品開発支援)国内大手のシミック株式会社(以下「シミック」)の株式の過半数を取得する最終契約を締結したことを発表しました。これにより、シミックの株式のうち、60%をブラックストーンが取得し、40% をシミックホールディングス株式会社(以下「シミックHD」)が保有することとなります。
ブラックストーンは、日本のヘルスケア・サービス分野をグローバルで注力する投資テーマのひとつに掲げており、今回の投資は、同分野における深い専門知識とネットワークを活用する当社の戦略に基づくものです。
ブラックストーン・グループ・ジャパン株式会社 代表取締役 坂本篤彦は、次のように述べています。
「今回の投資は、グローバルの中でも急成長している日本市場への注力と、日本およびグローバルで確立した当社のライフサイエンス関連分野のポートフォリオへの確信を表すものです。当社は、日本におけるヘルスケア・サービス・プラットフォームのさらなる発展を通じて、重要な医薬品や技術を市場に提供し、業界の変革と患者様のより良い生活の実現に貢献してまいります。私たちは、シミックの創業者および経営陣の皆様と協働させていただくことを大変嬉しく思い、ブラックストーンのスケール、運営に関する専門知識、ポートフォリオ全体での相乗効果を活かしながら、永続的な価値の創造を伴走してまいります。」
シミックは、1992年に設立された日本初のCROであり、業界のパイオニアとして、製薬会社やバイオテクノロジー企業を支援することで、より迅速かつ効率的な医薬品開発および市場投入に貢献しています。
シミックHD 代表取締役CEO 中村 和男氏は、次のように述べています。
「世界有数のオルタナティブ投資会社であるブラックストーンと提携し、シミック の成長をさらに加速できることを大変光栄に思います。日本で初めてCROを開始した創業以来、33年間にわたり業界知識を活用し、医療・製薬機関、個人、政府のお客様にとって重要なパートナーとして、アジアを代表する企業へと成長してきたことを誇りに思います。今後、当社のポテンシャルをさらに発揮していく上で、ブラックストーンが重要な役割を担ってくれることを楽しみにしています。」
ブラックストーンにとって、昨年は日本市場で最も活発な年の一つとなりました。プライベート・エクイティ分野では、SMO大手であるアイロムグループ、2024年最大の投資案件の一つとなった電子コミック配信サービス運営大手のインフォコム、日本有数の決済サービスプロバイダーであるソニーペイメントサービスへの投資と、業界リーダーへと成長したアリナミン製薬の株式譲渡を含む、4件の画期的な取引を発表しました。また、不動産分野では、外資系投資会社による日本国内の不動産投資案件としては過去最大級となる、東京ガーデンテラス紀尾井町の取得を発表しました。
ブラックストーンについて
ブラックストーンは世界最大級のオルタナティブ資産運用会社であり、私たちは投資先企業の成長に貢献することで機関投資家及び個人投資家に優れたリターンをもたらすことを目指しています。1兆米ドルを超える運用資産には、不動産、プライベート・エクイティ、インフラ、ライフ・サイエンス、グロース・エクイティ、クレジット、実物資産、セカンダリー・ファンド、ヘッジファンドに焦点を当てた投資ビークルが含まれ、すべてグローバルベースで運用されています。詳細については、https://www.blackstone.com/jp/ をご覧ください。LinkedIn、X(Twitter)、Instagramで@blackstoneをフォローしてください。
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