記憶プラス、次世代善玉菌「アッカーマンシア・ムシニフィラ」原料の提供を開始
腸内環境に着目した次世代プロバイオティクス原料
1. 新素材取り扱い開始のお知らせ
合同会社記憶プラス（本社：東京都渋谷区、代表社員：鶴谷れみ）は、腸内細菌アッカーマンシア・ムシニフィラ（Akkermansia muciniphila）原料の取り扱いを開始しました。2004年にヒトの腸内から見出された菌で、健康な成人の腸内細菌の一部を占めることが知られており、腸内環境との関係が国内外の研究で注目されています。
2. アッカーマンシア・ムシニフィラの注目度と科学的背景
腸粘膜の表面は粘液層に覆われています。アッカーマンシア・ムシニフィラは、この粘液層に生息し、そこに含まれる糖タンパク質を主な栄養源とする性質が知られています。研究者ムリエル・デリエンらが健康なヒトの糞便から本菌を分離し、オランダの微生物学者アントーン・アッカーマンスにちなみ命名しました。欧州の研究では、生後まもない乳児でも存在が確認され、6か月齢で約7割、1歳で約9割の乳児が保菌しており、成人では腸内細菌の1〜4％を占めるとの報告があります。
本菌は体重・代謝指標との関連が一部研究で示されています。体重・BMI・血中コレステロール値・空腹時血糖値などが高い人ではアッカーマンシア・ムシニフィラが少ない傾向が報告され、カロリー制限食を行った過体重者の中でも、本菌が多い人ほどインスリン抵抗性の改善が大きかったとする報告もあります。さらに、肥満者で減少し、痩せ型で相対的に多い傾向が示されることから、一般向けには「やせ菌」として紹介される場合もあります。加えて、東京工科大学らの研究グループは、ポリヒドロキシ酪酸（PHB）を投与した肥満マウスでアッカーマンシア属が有意に増加し、中性脂肪が減少したことを報告しており、プレバイオティクス的な利用可能性についても検討が進んでいます。
3. 健康への期待される効果
▼肥満およびメタボリック改善：
成人32名を対象にした試験では、アッカーマンシア・ムシニフィラのサプリメント（生菌群・死菌群）を3か月摂取して安全性と効果を検討しました。死菌群はプラセボ群に比べて総コレステロール、体重、脂肪重量、ヒップ周囲などが低下し、生菌群よりも顕著な改善が認められました。この結果から、加熱処理したアッカーマンシア・ムシニフィラでもメタボリック指標の改善が期待されることが示されています。
▼2型糖尿病のリスク低減：
116名の成人男性を1年間追跡した研究では、血糖コントロールが良好な群では腸内細菌の多様性が高く、特にアッカーマンシア・ムシニフィラが相対的に豊富であったと報告されています。このことから、腸内フローラの状態が糖尿病になりやすい体質を左右している可能性が示唆されています。
▼長寿との関連：
奄美群島の長寿者44名を対象に腸内細菌叢を解析したところ、ビフィドバクテリウム属やメタノブレビバクター属と並んでアッカーマンシア属の占有率が高く、腸内細菌叢の多様性が豊かであることが分かりました。長寿者ほどアッカーマンシア属が多いという結果は、同菌が健康寿命延伸に関与する可能性を示唆しています。
4. 記憶プラスが提供する原料の特徴
▼次世代プロバイオティクス素材：
アッカーマンシア・ムシニフィラはムチンを消費・産生して腸粘膜を保護し、肥満や糖尿病に関連した代謝改善が期待される次世代プロバイオティクスです。
▼幅広い用途：
サプリメントや健康食品など様々な製品に利用でき、配合設計や法令表示のアドバイス、納期調整を含めワンストップでサポートします。
▼信頼の供給体制：
開発コストとリスクを抑えながら高品質な原料供給を行い、メーカーやOEM企業の商品価値向上を支援します。
▼導入先URL：
詳細は特設ページ https://www.kioku-plus.com/Akkermansia/ でご確認いただけます。
5. 取り扱い開始の背景と展望
国内外で腸内環境と健康の関係が注目され、アッカーマンシア・ムシニフィラが「痩せ菌」として報道される機会も増えました。弊社はこれまでタモギタケ粉末やOEM製造サービスなどを通じて健康食品分野を支援してきましたが、腸内フローラ改善に関するニーズの高まりを受け、次世代プロバイオティクス素材の提供を決断しました。素材の供給だけでなく、サプリメント等の製品開発まで総合的にサポートして参ります。
※以上は学術報告の紹介であり、当社原料の機能性を保証するものではありません。
今後も合同会社記憶プラスは、科学的根拠に基づいた健康素材の提供とOEMサポートを通じて、人々の健康増進に寄与してまいります。
まずはお気軽にお問い合わせください。
合同会社記憶プラス
担当：鶴谷（ツルヤ）
連絡先：info@kioku-plus.com
