人口2,600人の村のまちなみが「天井の無い美術館」へ!北海道新篠津村のまちなみアート第4弾が完成

~北海道一平坦な田園風景と「包まれるような青空」を額縁に、過疎の風景を明るい未来へ塗り替える~

新篠津村観光協会

新篠津村のメインストリートに描かれている壁画。どれもインパクトがある。

■ 進化し続ける村のメインストリート!

高い建物も山も坂もない、北海道一平坦といわれる田園風景と包まれるような空。空を活かした取組が第37回「星空の街・あおぞらの街全国大会」で表彰された。

 新篠津村観光協会(所在地:北海道石狩郡新篠津村)は、村のメインストリート沿いの建物や建造物をアートへと再生し、街全体をひとつのミュージアムに見立てる地域活性化プロジェクト「まちなみアート」を推進しています。

 このたび本事業の第4弾として、日本屈指のライブペイントアーティスト「Gravityfree」による約113㎡の巨大壁画「プレアデス楽団」が新篠津小学校体育館北壁に完成いたしました。

 2023年のスタートから4作品が揃ったことで、単なる「点」の壁画から「通り全体」を周遊する「天井の無い美術館」としての街並みが実現。人口減少が進む過疎地域の商店街を、アートの力で年月とともに明るく進化させていく先進的な街づくりを展開してまいります。

■ なぜ今、新篠津村で「まちなみアート」なのか?

 山も坂も高い建物もなく、広大な田園風景が広がる新篠津村は、「北海道で一番平坦な村」と言われています。視界を遮るもののないこの地では、全道初のフルオープン式天文台「しんしのつ天文台」や「新篠津天灯(ランタン)祭り」など、「空」を活かした独自の街づくりを進めてきました。

 その取り組みが評価され、2025年10月には環境省などが主催する「星空の街・あおぞらの街全国大会」において、市町村単独としては全国初となる表彰を受賞。この受賞の背景には、「額縁は包まれるような空」をテーマに推進している本事業「まちなみアート」の取り組みも高く評価されました。

 少子高齢化や過疎化に伴い、全国の地方商店街が活気を失いつつある中、新篠津村は壁画制作を単なる景観美化ではなく「街の未来を明るい方向へ変える戦略的な地方創生ソリューション」と位置づけています。

〇 「点」から「面」へ:通り全体がひとつの美術館に

1作ごとの独立した展示にとどまらず、4作品が揃ったことでメインストリート全体が「天井の無い美術館」へと昇華。村を訪れた人々が回遊し、散策を楽しむ新たな観光動線を生み出します。

〇 日常の風景に溶け込むアートと「体験の蓄積」

美術館へ足を運ばなくても、通勤・通学、買い物の日常の中で本物のアートに触れられる環境を創出。冬の白銀の世界にも鮮やかに映え、雪景色とともに記憶に残る特別な風景を提供します。

〇 シビックプライド(地域への誇り)と教育的価値

子どもたちが日常的に世界水準のアートに触れて育つ環境をつくるとともに、村民が自分たちの街の風景に誇りを持てるきっかけを育みます。

 ※新篠津村「まちなみアート」について

■ 4つの作品が紡ぐ「天井の無い美術館」の全貌

新篠津村のメインストリートを彩る、個性豊かで圧倒的なスケールを誇る4作品をご紹介します。

アートの花に水を与えている婦人

1. AITO KITAZAKI「Gardener(園芸家)」/ 2023年完成

設置場所:新篠津村役場前 電話ボックス

作品特徴:

 防災上撤去できないものの、老朽化し利用者が減っていた村唯一の電話ボックス。

 「どうせ残すならアートにしよう」と当時の地域おこし協力隊が企画しました。

 現在オランダを拠点に世界で活躍するAITO KITAZAKI氏が、婦人がアートの花に水を与え、街に咲き誇っていく姿を描きました。本プロジェクトのまさに「種まき」となった原点の作品です。

 

2. unomori「温故知新と再構築」/ 2024年完成(共催:JAPAN AX PROJECT株式会社)

奔放と繊細が合わさったようなunomori氏の大作!

設置場所:高井商事株式会社 倉庫壁面

作品特徴:

 2作目のキャンバスとなったのは、民間の農業用倉庫の壁画です。この第2作目以降は、JAPAN AX PROJECT株式会社(代表取締役:山田真史)に企画運営を依頼。

 大型の壁も描けるアーティストの推薦と折衝、制作中の現場マネジメント、施工後の保護塗料の塗布等を依頼することで、より事業を円滑に進めると同時に、村の未来を見据えた施策としてこの事業を位置づけています。

完成直前に開催された音楽と飲食とともに壁画を楽しむイベント「ART BEER GARDEN」

 本作品では、アーティスト・unomori氏が得意とする鉛筆画の技法(無数の黒い点描)を壁画に落とし込み、遠くから見た際に圧倒的な立体感を創出。冬の雪景色にも鮮烈に映え、愛車やバイク、街馬車等とともに撮影するフォトスポットとしてSNS上でも多数投稿されています。完成直前には音楽・飲食とともにアートを楽しむ「ART BEER GARDEN」が開催され、近隣住民やファンとアーティストが交流する場として大いに盛り上がりました。

 

3. Kensuke Takahashi「約束の地(ほし)へ」/ 2025年完成(共催:JAPAN AX PROJECT株式会社)

まるで神話の1ページ。フクロウの止まり木は実際の出窓を利用。

設置場所:新篠津村自治センター 壁面

作品特徴:

 村のコミュニティの拠点である自治センターに描かれた、約146㎡におよぶ大作。ペインター・壁画家のKensuke Takahashi氏が、スプレーやローラーを一切使わず、筆のみを用いてわずか10日間(下絵は2日)で描き上げました。実在する建物の出窓をフクロウの止まり木に見立て、女性や北海道の動物たち、村のPRキャラクター「しんしのつのおこめちゃん」が「星降る場所」新篠津村を目指す姿を描いています。夜空に浮かぶ天の川との共演は、まさに新篠津を象徴する幻想的な光景です。

 なお、本作のタイトル「約束の地(ほし)へ」は、完成した壁画を鑑賞した村民や来訪者から広くアイデアを公募し、作家自身が選考して決定しました。名付けのプロセスに地域住民が直接関わることで、単なる観覧にとどまらず、街の新たなシンボルを地域と共に創り上げる村民参加型の取り組みとなりました。

自治センターと天の川 撮影:しんしのつ天文台(布廣)

4.【最新作】Gravityfree「プレアデス楽団」/ 2026年8月完成(共催:JAPAN AX PROJECT株式会社)

↑左からアイヌ(トンコリ)・ギリシャ(アウロス)・インド(ビィーナ)・アボリジナルピープル(ディジュリドゥ)・アフリカ(ジャンベ)・エジプト(シストラム)・ネイティブアメリカン(アパッチバイオリン)

設置場所:新篠津村立新篠津小学校 体育館北壁

作品特徴:

 FUJI ROCK FESTIVALをはじめとする大型野外フェスで絶大な支持を集めるライブペイントデュオ「Gravityfree(djow氏&8g氏)」による最新作。 世界各地に伝わる「プレアデス星団(昴-すばる-)」の伝承をモチーフに、各地域の民族衣装をまとった7人の女性が伝統楽器を奏でる姿を躍動感たっぷりに描き出しました。

 縦の凹凸(折板壁面)という極めて難易度の高い壁面構造に対し、横線がまっすぐ見えるようへこみの部分を若干高くして描くなど、高度な技術が凝縮されています。「星=夜・暗い色」という固定観念を覆す極彩色の明るいトーンは道行く人の目を奪い、小学校で学ぶ児童の感性を刺激する情操教育の場としても期待されています。

高度な技術が問われる凹凸状の溝
アーティストの一筆一筆が壁画を輝かせる

■「完成」だけでなく「描くプロセス」そのものを街の体験へ

 本プロジェクトの大きな特徴は、すべての作品が道行く人々の目の前で描かれる「公開制作」という点です。

 巨大な壁面に下絵が立ち現れ、命が吹き込まれていく圧倒的なスピード感とプロの技術は、日常の街並みをリアルタイムで非日常の劇場へと変貌させます。 最新作の制作現場では、Gravityfreeの二人が終盤に壁面へ無数の星を描き足していく姿に、近隣住民が「一筆入るたびに壁画が輝きを帯びていくようで、思わず2時間も見惚れていた」と語るなど、作品が生まれるプロセスそのものが地域の人々の深い感動と体験として蓄積されています。 

■ 10年後のまちなみを「世界に誇るアートストリート」へ

 全国の過疎地域において、人通りの落ち着いた市街地の活性化は共通の課題です。便利さを追従する都会型の発展ではなく、新篠津村は「広大な農地がもたらす包まれるような空」という固有の景観を強みに変え、力強いアートと掛け合わせる道を選びました。

 空を額縁にしたこの通りは、年月とともに作品が増えるほどに街全体の表情が明るく熟成していく、新しい地方創生のモデルケースです。10年後、日本中・世界中から人々が訪れる魅力的なアートストリートを目指し、私たちは歩みを止めません。

 変化し続ける「天井の無い美術館」の今とこれからを、ぜひ現地で体感してください。 

■ 取材・現地視察のご案内

 報道関係者の皆様に向けて、現地での壁画のご案内や撮影・インタビューのセッティングが可能です。天候や時間帯(青空、夕景、星空とのコントラスト)によって全く異なる表情を見せる壁画群をぜひ現地でご体感ください。お気軽にお問い合わせください。 

プレアデス星団(昴ーすばるー)と壁画「プレアデス楽団」 撮影:しんしのつ天文台(布廣)
【新篠津村観光協会】

【新篠津村観光協会】

所在地:北海道石狩郡新篠津村第47線北13番地(役場内)
概要:札幌から車で約45分。田園風景が広がり、山や高い建物のない「北海道で最も平坦な空のまち」新篠津村の魅力を発信しています。
公式サイト:https://www.vill.shinshinotsu.hokkaido.jp/

■ 本件に関するお問い合わせ先
新篠津村観光協会 担当:田口
TEL:0126-57-2111
MAIL:kankou@vill.shinshinotsu.hokkaido.jp

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会社概要

新篠津村観光協会

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業種
官公庁・地方自治体
本社所在地
北海道石狩郡新篠津村第47線北13番地
電話番号
0126-57-2111
代表者名
工藤 孝史
上場
未上場
資本金
-
設立
1963年08月