イノシシ被害対策へドローンを活用!今治市伯方島でイノシシ生息状況調査を実施
ドローンやICT機器、技術を駆使し、生息状況を把握して被害防止につなげる取り組みへ。複数箇所でイノシシを上空から捕捉
狩猟罠開発・販売の株式会社アポロ販売や、地元の獣医大学と共に生息状況調査を実施。フィールド調査や地域ヒアリングに加え、ICT機器の活用とDPA側がドローンを活用することで、効果的な被害防除につなげるデータを取得できることがわかりました。
ドローンには赤外線カメラが使われ、一定の生息状況を把握することができ、イノシシの侵入経路や棲家、群れや個体も推測できるデータが取れました。
これにより、イノシシによる農作物への被害を減らす対策が講じられることになります。
今治市伯方島は、瀬戸内海に浮かぶ静かな島ですが、その豊かな自然とともに、農業被害を及ぼすイノシシの問題が深刻化しています。農業は、島の主要な産業であり、イノシシの被害によって、作物の収穫量が減少し、生産者にとっては大きな経済的損失となっています。
この問題に対し、DRONE PILOT AGENCY株式会社は西日本を中心に実証実験を繰り返してきました。具体的には、ドローンを使用して、イノシシの生息状況を調査がどこまで可能なのか実験を続け、2019年12月には今治市伯方島でもドローンを飛行させ、ドローンが活用できる実験を行ってきました。
その結果、ドローン単体で全てを担うのではなく侵入経路や棲家の特定、群れの発見や生息分布図の作成にドローンが非常に効果的であることが分かりました。
今回、今治市伯方島で被害の声が上がっている5つの地点で、ドローンも含めて以下の要点で生息状況調査を行いました。
・地域住民や猟友会の方に事前のヒアリング
・フィールド調査による痕跡確認
・ICT機器によるイノシシの生息状況確認
・ドローンによるイノシシ生息推測地域のオルソ画像作成
・赤外線カメラ搭載ドローンによる夜間イノシシ捕捉
使用したドローンは、DJIのInspire 1で、カメラはZenmuse XTを搭載しています。
Zenmuse XTは、赤外線カメラであり、夜間や暗い場所でも高品質の映像を取得することができます。また、ドローンにはGPSが搭載されているため、位置情報を正確に把握することができ、イノシシの場所も記録することができます。
調査では、事前のフィールド調査結果をもとに、イノシシの観察地点を決定し、赤外線カメラを使用して観察を行いました。
その結果、5カ所中4カ所で複数のイノシシを発見し、イノシシの親子連れも目撃することができました。また、イノシシが歩く道を特定することができたため、侵入経路や棲家の推測が可能になります。
今回のドローンを使った生息状況調査の結果、イノシシが歩く経路や侵入経路、棲家の推測ができることが明らかになりました。このデータを活用することで、イノシシによる農作物への被害を減らす効果的な対策に繋げることができます。
今後も、当社はICT技術を活用した野生動物の調査や被害防止策の開発に取り組んでまいります。
また、今回の取り組みが、野生動物と人々が共存する社会の実現に一役買うことを期待しています。
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