日本酒を郷土食探訪(ガストロツーリズム)の軸へ流通科学大の西村教授と明石酒類醸造が連携企画
- 日本が誇る“日本酒(SAKE)”文化をアジアの人々に感じて貰うために -
共同研究の背景
世界的に流行した新型コロナウイルスの中で落ち着きを見せていた旅行産業ですが、2023年に入り多くの国間での往来にあたっての諸手続きが簡便化されるなどの動きがあったことで市場に4年ぶりに活況が戻りつつあります。
日本においても、今年の3月には新たな「観光立国推進基本計画」が閣議決定(*1)、コロナ禍を経ても「観光」を国の重要な成長戦略の柱と定義されています。実際、以前の水準に訪日観光客が戻ってきている観光都市もある一方で、主要な観光名所以外の地方都市圏をはじめとした多くの場所ではまだまだ課題が残っています。
弊社が醸造する「清酒明石鯛」をはじめとした酒類は、2023年8月時点で欧米中心に世界で35を超える国々で親しまれ、昨年夏に多くの方にご訪問頂くべくビジターセンターを開設致しました。このような中で、世界の方々の日本へのツーリズムにおいて“食”を軸とした「酒蔵ツーリズム」に特に可能性があるのではないかと実感しております。
そのような中で、この度流通科学大学の西村典芳教授とお話する機会に恵まれ、「酒蔵ツーリズム」としてだけではなく、酒蔵を起点とした地域の食などを楽しむ「ガストロツーリズム」に発展させることがさらなる地域活性に繋がる考え、今回連携企画を行うことに至りました。
(*1)国土交通省観光庁「観光立国推進基本計画」
https://www.mlit.go.jp/kankocho/kankorikkoku/kihonkeikaku.html
目的と期待する効果
本研究の目的は、①アジアの人たちへの情報発信の方法、②アジアの国々の中からターゲットにする国を選定を行いのか、③弊社への来訪動機をどのように想起させるか。④弊社来訪時の満足度の向上と訪問後の口コミをいかに高めるか、⑤明石の観光拠点としてどのような役割を果たすべきか。
以上の課題の解決策を探していくことを目的としています。
西村教授のゼミ内での活動を中心に、今月9月から来年2月末頃までの活動を通じて、これら課題の解決策を若い学生たちの目線を通して研究していく予定です。
共同研究者(流通科学大学 西村典芳 教授)コメント
流通科学大学 人間社会学部観光学科 教授 西村典芳
本年2月、幕張で行われた「スーパーマーケット・トレードショー」にて、明石酒類醸造の米澤社長が本学のブースを訪問されたことがきっかけで、今回の連携がスタートした。本学は、実学教育を重視しており自治体をはじめ企業と連携しながら課題解決型の教育を推進している。
最近の研究は「ウエルネス概念からみたアルザス地方のガストロノミーウォーキングに関する研究」を行っており、今期のゼミ生募集テーマも「ガストロノミーツーリズム」ということもあり明石酒類醸造との連携に至った。ゼミ生の半数がベトナム国籍というあり、アジアへ向けてのプロモーションを考えるうえで楽しみにしている。
<プロフィール>
流通科学大学人間社会学部観光学科 教授
日本観光経営学会 会長
日本ウエルネスウォーキング協会 会長
日本ウエルネス学会 理事
一般社団法人ONSENガストロノミーツーリズム推進機構 理事
関西観光教育コンソーシアム 理事
温泉ソムリエ
著書「ヘルスツーリズムによる地方創生」、「温泉・森林浴と健康-自然の癒しから未病予防医学へ」、「ウエルネスツーリズムによる地方創生」カナリアコミュニケーションズ
'62年熊本生まれ。近畿大学卒業後、大手学習塾に入社、27歳のときに社内起業し旅行会社の経営に携わり、教育旅行に従事。44歳の時に「森林セラピー」と出会い学びなおしをするため、早稲田大学人間科学部にて学ぶ。卒業と同時に大学教員になる。その後、日本大学大学院総合社会情報研究科人間科学専攻修了、和歌山県立医科大学大学院医学研究科満期退学。病気を予防し、心と体の健康のための新しいツーリズム、「ウエルネスツーリズム」を研究し、地域の健康づくりを通じて活性化の手伝いをしている。
明石酒類醸造株式会社について
当社は江戸末期より醸造業(醤油製造)・両替商・米穀商を営み、大正7年明石酒類醸造株式会社を創業しました。日本古来から伝わるお酒の製造技術の伝統を重んじる一方、新しい価値観を持ったお酒を造って提案する革新を併せ持った蔵であることを常に心がけて参ります。海外に積極的に展開しており、特にヨーロッパ・イギリスで高い評価をいただいております。
【会社概要】
社名:明石酒類醸造株式会社
所在地:〒673-0871 兵庫県明石市大蔵八幡町1-3
代表取締役:米澤仁雄
創業:1860年
事業内容:日本酒・リキュール・ウイスキー・スピリッツ・合成清酒・みりん・原料用アルコールなどの製造および
販売会社HP:https://akashisakebrewery.com
現在、様々な国からお酒の醸造現場を見たいという想いをもって訪れていただいております。
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