2023年度 省エネ大賞 製品・ビジネスモデル部門 省エネルギーセンター会長賞 受賞『省エネ型ヒートポンプ式 低温蒸発装置』
蒸気式蒸発装置と比べてCO2排出量を約8割削減
【本製品の評価】
従来の蒸発装置はボイラ蒸気で加熱し、その熱エネルギーはコンデンサの冷却水を通して冷却塔から放出していました。それに対して、本製品は、装置から排出される低温熱をヒートポンプが回収し、エネルギーとして再利用します。また、ボイラ蒸気を使用せずに100%電力で蒸発するためCO2排出削減が期待できます。さらに、ヒートポンプにチラ―を導入することで、15℃~45℃の低温蒸発を高加熱COP※1(COP7.5)で実現しました。
これにより、一次エネルギー削減率およびCO2排出削減率が大きな値となり、省エネ性が高く、脱炭素にも貢献できる装置となりました。さらに、ヒータの温度差をより小さくするためヒートアップが無い液膜降下型を採用し熱伝導性を高めるとともに、滅菌・洗浄もしやすく衛生的な蒸発装置とした点を評価いただきました。
本製品の特徴
・装置から排出された低温熱をヒートポンプが回収し、エネルギーとして再利用可能です。
・ボイラ蒸気を使用せずに100%電力で蒸発するためCO2削減が期待できます。
・チラ―熱交換器を追加したことにより、15℃~45℃の低温蒸発を高加熱COP(COP7.5)で実現可能となりました。
・ヒートポンプ型式を変更することで、45℃以上の蒸発温度にも対応可能です。
・蒸発缶を蒸留塔として設計することで、蒸留設備への対応も可能です。
・ヒータの温度差をより小さくするためヒートアップが無い液膜降下型を採用しています。
・蒸気式蒸発装置と比べて一次エネルギーを約7割削減、CO2排出量を約8割削減します。
本製品に期待される用途
①味・香りや品質・安全性の向上
・食品中のタンパク質(酵素)の変性を防ぐ
・食品成分の化学反応の抑制、熱的に不安定な物質の保護(人体への悪影響の回避)
②新製品開発
・温度に敏感な酵素などの濃縮
・低温でしか抽出できない成分の濃縮
本製品の納入実績
本製品は2021年2月から販売開始、2022年3月に特許を取得し、同様の製品を3件納入していますが、この度、今後の需要を勘案し、幅広い型式をラインナップとし、改めて拡販を開始することとしました。
当社は地球環境への取り組みとして、温暖化対策であるCO2排出削減および省エネルギー化を継続して社会にご提案させていただいております。
当社はSDGsの目標達成・地球温暖化防止の環境対策として、CO2排出量を削減するために、省エネに優れた最先端の製品を開発し、社会に提案します。
※1:COP
必要な加熱量を消費電力で除した値です。投入した電力1kW当たり、どの程度の温熱エネルギーを得られるかを表した指標で、値が高い程、高効率となります。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像