想いを繋ぎ、未来を紡ぐ新素材『ヴィンテージコットン』を発表。

株式会社やよいディライト

2024年10月10日 10時00分

株式会社やよいディライト（本社：岩手県盛岡市、代表取締役：青野恵司）は、自社で回収した上質な布団綿を糸や生地に再生した新素材「ヴィンテージコットン」を開発いたしました。小ロット受注生産を中心とし、持続可能な製品づくりを推進することで、日本の伝統と未来をつなぎ、循環型社会を目指します。2023年の寝具のリサイクル率は2％。私たちは2028年までに寝具のリサイクル率を20％にまで引き上げていきます。

■ヴィンテージコットンについて

「ヴィンテージコットン」は、古綿40％とオーガニックコットン60％を組み合わせた糸や生地です。小ロットでの受注生産をメインにしており、環境に配慮した素材を必要な分だけ提供することが可能です。

　・受注受付開始：2024年10月15日

　・納期：約3か月　生地参考価格：1m / 5,000円

　・糸での購入も可能：8番手～40番手（1㎏2,000円～3,000円　ロットにより変動有　）

また、下記の生地サンプルもご用意しています。

・40/40　平織（甲州織）

・40/20　綾織（甲州織）

・20/20　カットソー生地（天竺）

製品にした場合のイメージサンプルもご用意しております。

回収された上質な綿布団は、【反毛(はんもう)工程／混打綿工程／カーディング工程／練条(れんじょう)工程／粗紡(そぼう)工程／精紡(せいぼう)工程／捲糸(まきいと)工程】を経て再生されます。伝統的なコットンの風合いを残しつつ、糸の強度を高めるためにトルコ産のオーガニックコットンを使用。このオーガニックコットンは、オーガニック素材の含有率を追跡・確認するための国際的な基準であるOCS認証を取得しており、品質が保証されています。さらに、フェアトレードを通じて、コットン生産者の生活を支え、製造過程において環境負荷の軽減を図っています。

やよいディライトは、親から子へ贈られる婚礼ふとんに込められた深い愛情や家族の絆を、長年にわたり大切に見守ってきました。この婚礼ふとんの文化を尊重し、私たちはその伝統と想いを新たな形で守り続け、次世代へと繋げたいと考えています。

「捨てるのではなく、何かの形で残したい」というお客様の声に応え、資源を最後まで使い切り、自然に還すことを使命として「ヴィンテージコットン」を開発しました。コットンは貴重な天然資源です。しかし、現代では大量生産・大量消費により、その価値が見失われ、廃棄される布団が増えています。私たちは、この大切な資源を無駄にせず、持続可能な未来を築くための取り組みを推進しています。

■業界の課題

【１】廃棄問題

現在、化学繊維を使った寝具が主流ですが、これらの素材はリサイクルが難しく、自然に還ることもありません。綿布団は、再利用が可能で、自然に戻すことのできる循環型の素材です。寝具業界が抱える廃棄問題を解決するためにも、綿布団の価値を見直し、持続可能な製品づくりへの転換が求められています。

【２】人口減少による寝具の需要変化

日本の人口減少に伴い、寝具の需要も減少しつつあります。これにより、かつては複数セットが必要だった布団が、現在では少量で済むようになり、過剰生産による廃棄問題が生まれています。私たちは、リフォームだけでなく、回収した布団を再利用する新たな形での循環型製品づくりに取り組んでいます。

【３】ロットの問題

大量生産は効率的ではあるものの、結果的に余剰品や廃棄が生じることが課題です。やよいディライトでは、小ロット生産を中心に、お客様が必要とする分だけを提供する体制を整え、過剰生産を防ぎ、資源の無駄をなくす取り組みを進めています。

【４】コットン生産の問題

コットンの生産には大量の水が必要であり、環境負荷も大きいのが現状です。そのため、私たちは自社で回収したコットンをリサイクルし、新たな資源の消費を抑えながら、環境に優しい製品づくりを推進しています。

■企業情報

社名：株式会社やよいディライト

代表：代表取締役　　青野　恵司

本社所在地：〒020-0862

岩手県盛岡市東仙北２丁目１４−２８

URL： https://yayoi-living.jp/

設立年： 2004年3月

資本金： 10,000,000 円

事業内容：法人向け寝具の製造、オリジナル寝具製造・リフォーム

やよいLivingでは寝具に刻まれた「想い」を形にするリフォーム事業を行っています。かつて日本には婚礼や就職など、人生の様々な節目で布団を送る習慣がありました。社会や住環境の変化により今ではほとんど行われなくなりましたが、そんな思い出の宿る寝具のリフォームを通し、廃棄を目的とした寝具づくりではなく100年続くモノ作り、そして寝具の廃棄を減らしていくことをビジョンとして掲げています