書店を活用した情報リテラシーの授業を 高校教員がジュンク堂書店で体験
文部科学省委託事業「専修学校による地域産業中核的人材養成事業」と、新潟県高等学校教育研究会のコラボレーションにより実現
丸善CHIホールディングス株式会社は、文部科学省委託事業「専修学校による地域産業中核的人材養成事業」において、NSGグループ 学校法人国際総合学園 新潟会計ビジネス専門学校(新潟県新潟市 理事長 池田祥護 以下、新潟会計ビジネス専門学校)と連携し、地域産業を担う若手人材の育成と地域への定着のための事業モデルの構築・実証に、令和3年度より取り組んでいます。このたび、本事業において開発・実証しているキャリア教育プログラム「就労意識醸成講座」のスピンオフとして、新潟県高等学校教育研究会 図書館部会(以下、図書館部会)とのコラボレーションにより、書店を活用した情報リテラシーの授業「先生も、本屋で探究」を8月7日(金)にジュンク堂書店 新潟店にて実施します。
1.文部科学省委託事業「専修学校による地域産業中核的人材養成事業」について
近年、地域産業における若手人材の早期離職が課題となっています。文部科学省委託事業「専修学校による地域産業中核的人材養成事業」は、高校から専門学校への進学時および専門学校から企業への入職時におけるミスマッチを改善し、地域企業への若手人材の定着によって地域経済を活性化させることを目的に、令和3年度に立ち上げられ、令和8年度まで継続されます。本事業は、全国16か所で工業・農業・医療・商業実務などの産業8分野に分かれて展開されており、それぞれの地域で、専門学校を主体とした高校・自治体(県教委など)・企業の4者コンソーシアムによって開発・実証が進められています。
2.前身となった「就労意識醸成講座 上級編 本屋で探究」の開発までの経緯と内容
新潟県においては、新潟会計ビジネス専門学校を事業主体者として、新潟県立新発田商業高校などの複数の職業高校、新潟県教育庁、企業がコンソーシアムを構成し、商業実務分野におけるキャリア教育プログラムなどの開発・実証を行っています。令和3年度から実施してきた調査・実証からは、入職時のミスマッチには、進路検討時のインターネットによる偏った情報収集が影響しており、そこには、生徒・学生たちの本離れが大きく起因していることが分かってきました。そのため、本事業で開発している「就労意識醸成講座」では、業界研究や会社情報などに関する書籍や経済産業省が提供する地域経済データベースRESAS等、信頼できる情報源から多面的に情報を収集・分析することの大切さを高校生や専門学校生に訴求する授業を開発し、実証を行っています。
「就労意識醸成講座 上級編 本屋で探究」(以下、本屋で探究)は、書店にほとんど行ったことがない高校生や専門学校生に対し、書店は信頼できる情報の宝庫であるという気づきをもたらし、多くの書籍の中から自らの力で情報収集する力を養成することを目的に開発しました。
授業の中では、編集・校閲を経て刊行される書籍の情報価値の伝授、一般書から専門書まで幅広い情報がそろう社会科学書売場の活用方法などを紹介し、学生が入職後に遭遇しそうな課題や悩みを例題として与え、解決のヒントを与えてくれそうな本を見つけ出すグループワークも実施しました。
【2025年10月16日 新潟会計ビジネス専門学校税理士学科を対象に実施した授業の様子】



3.「先生も、本屋で探究」開発の経緯と内容
図書館部会は、生徒の読書や図書館利用の推進を目的に、「生徒に本の良さを知ってもらいたい」と願う教員らが有志で集い研究・研修に取り組む組織です。本事業における実証や調査結果からは、生徒たちの本離れが進路検討に与える影響が明らかになっており、図書館部会と本事業の課題認識の一致により、コラボレーションが実現しました。
本授業では、生徒の学習や進路検討に有益な情報が集まる社会科学書売場を紹介し、生徒目線のグループワークを実施します。また、教員自身が業務課題や悩みを抱えた際の解決のヒントとして、利用者の思考や感情の揺れを熟考して作られた、人文科学書売場の活用方法についても紹介します。
4. 今後の取り組み
「就労意識醸成講座」では、業界情報誌などの書籍を多用した授業を開発・実証していますが、受講生の約7割が「有益な本の存在を知ることができて良かった」と回答しています。昨今、若者の活字離れが憂慮されていますが、本事業の実証からは、本を読まないだけでなく、本を知らない状態も活字離れの大きな要因となっていることが明らかになってきています。生徒が情報を求める時、書店の有効な活用方法をどのように生徒に伝え、本という情報価値の気づきへといざなっていくのか?
本授業で得た教員たちの気づきをもとに、生徒と教員の双方に働きかける授業を創り出し、新潟県のみならず、他県への展開も検討していきたいと考えています。
【丸善CHIホールディングス株式会社】https://www.maruzen-chi.co.jp/
丸善およびジュンク堂書店ブランドによる書籍・雑誌、文具・雑貨等の販売、および大学図書館・公共図書館向けを中心にした書籍、電子図書館、学術情報の提供、さらに教育・文化施設のデザイン・設計・施工およびこれら施設の運営受託事業など教育・研究機関や自治体・企業向け事業を展開しています。
【NSGグループ】https://www.nsg.gr.jp/
NSGグループは、教育事業と医療・福祉・介護事業を中核に、健康・スポーツや建設・不動産、食・農、商社、広告代理店、ICT、ホテル、アパレル、美容、人材サービス、エンタテイメント等の幅広い事業を展開する101法人で構成された企業グループです。それぞれの地域を「世界一豊かで幸せなまち」にすることを目指して、「人」「安心」「仕事」「魅力」をキーワードに、地域を活性化する事業の創造に民間の立場から取り組んでいます。
【新潟県高等学校教育研究会】https://kokyoken.nein.ed.jp/index.html
新潟県の高等学校教育の振興発展を目的に1948年に設立。国語、地理歴史・公民、数学、理科、芸術、英語、農業、工業、商業、水産、家庭科、保健体育、情報、生徒指導、図書、視聴覚、定時制・通信制の17の部会で構成され、新潟県の後期中等教育に携わる教職員の研究・研修活動の一端を担っています。
●本件に関する問い合わせ●
丸善CHIホールディングス株式会社 CHI創生研究所 三好晶子
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