中学生が赤ちゃんとのふれあい体験学習を開催
東庄町立東庄中学校では、家庭科の授業で、中学3年生が乳幼児とふれあう体験学習を行いました。
この体験学習は、技術・家庭科(家庭分野)の保育学習の一環として、中学生が乳幼児と直接関わる体験型の学習です。日頃より子育て支援センタースマイルを利用する方々の協力のもと、中学生が直接乳幼児とふれあったり、育児についてお母さん方に聞いたりしました。
体験学習実現までの経緯
東庄町教育委員会では、「地域とともに歩む学校づくり」を目指し、学校と地域住民が力を合わせ、子どもたちのより良い環境づくりに取り組むため、東庄町立小中学校学校運営協議会を設置しています。
今回の実習は、その会議の中で委員である子育て支援センターの職員と東庄中学校の校長が「一緒に何か出来ないか」を教育委員会を交えて三者で話し合い、この体験学習が実現しました。
体験学習の効果
乳幼児に触れる機会の少ない中学生に対して、乳幼児とふれあうことで、命の大切さや思いやり、親としての役割や子育てについて考える機会となりました。
授業の流れ
日時:6月17日(月)、24日(月)、26日(水)10:35~11:25
場所:東庄中学校敷地内 青馬の里
対象教科:中学3年生 技術・家庭科(家庭分野)
・参加家族の自己紹介
・ふれあいタイム(班に分かれて)
※月齢に応じてグループ分けをし、抱っこ体験や日々の過ごし方、食事、外出時の持ち物などを保護者から教えてもらう時間。
・振り返り
授業に参加した生徒の声
・自分が末っ子なので小さい子に触れる機会がなかった。貴重な体験ができたと思う。将来の夢は保育士なので、いい勉強になったし、夢への思いがもっと強くなった。(女子)
・とてもかわいいが最初は緊張した。子どもの行動一つひとつが非常に勉強になった。食事やおやつ、携行品を実際にお母さんに見せてもらい、いろいろなアイテムになつかしさを感じた。(男子)
授業に参加したお母さん方の声
・ 親戚以外の中学生と触れ合う機会がなく新鮮に感じた。
・子どもにとってもいい刺激をもらえたと思う。
・子どもを抱っこしながら、マザーズバッグも背負う体験をした中学生が「重い」と言っていたので、子育て(買い物など移動も含めて)がいかに大変か、勉強になったと思う。
子育て支援センタースマイルの職員の声
この企画をお母さん方にお願いしたときから、中学生のために何ができるのか積極的にアイディアを出し、とても協力的であった。子育て中の家族みんなが自分の子どもだけでなく、幅広く地域の子どもたちにも関心を持ってくれることに感動した。子育て支援センターの活動としても有意義な時間であった。
東庄中学校の教諭の声
学校では見られない生徒の表情をたくさん見ることができた。実習を通して学んだことや、実習で得た温かい気持ちをこれからも大切にしてほしいと思う。
教育委員会の声
初めての育児体験に戸惑いながらも、だっこやおんぶを楽しみ、笑顔で接する姿が見られた。「中学生が実際に赤ちゃんとふれあうことで育児の大変さや楽しさを学ぶ良い機会になった」という声が多く寄せられただけでなく、回を重ねるごとに改善点を出していただいたことで、スムーズな授業展開となった。地域と学校が一緒になって、「相手の立場になって考え、共感できる温かい心を育む福祉教育」につながる授業ができた。
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