観客を魅了した選手たち|大会結果「第25回全日本パラ・パワーリフティング国際招待選手権大会」
新・旧の日本トップ選手が熱かった
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特定非営利活動法人日本パラ・パワーリフティング連盟は、3/1、3/2の日程で「第25回全日本パラ・パワーリフティング国際招待選手権大会」を実施しました。
2日間を通じて、6個の日本新記録が樹立されました。
次のロスパラリンピック パスウェイ大会となる、2025年10月の世界選手権派遣標準記録を新たに突破した選手は1名でした。
3試技、または特別試技を入れた4試技の中で、1人で複数回、日本新を更新した選手も4人いました。全リザルトは大会ページをご覧ください。(こちら)
大会写真はすべて西岡浩記氏撮影
今大会で活躍した選手
■日本新記録樹立者
日本新記録を出した選手6名(男子3名、女子3名)
男子49Kg級 西崎哲男(株式会社乃村工藝社)
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第2試技140Kg、第3試技142Kg 2回連続で日本新更新。
さらに、2025年世界選手権派遣標準記録を突破。ロスパスウェイである2025年世界選手権への切符を手にした。
コメント
パワーリフティングを始めてから心身共に最高の状態で挑んだ今大会。自己ベストを更新出来る自信があったので早く試合をしたかった。3年ぶりに日本記録を更新し、目標だった世界選手権の派遣基準を成功できた。
家族、同僚が沢山応援に駆けつけてくれた中で、3年ぶりの自己ベスト更新と、世界選手権の派遣基準をを成功させる事ができ本当に良かった。どんな状況でも変わらず応援し続けてくれる方々がいることを幸せに思う。
パワーリフティングを続けていける環境に感謝し、10月の世界選手権でも応援してくれている方々と歓びと感動を共有出来るような結果を出したい。
男子65Kg級 奥山一輝(サイデン化学株式会社)
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第2試技159Kg、第3試技162Kg、2回連続で日本新更新。
2021年から4年ぶりに自己ベストおよび日本新を更新した。
コメント
お正月に3Kg体重が増えてから体重がなかなか減らず減量で苦労した。無理に体重を落すと力も落ちてしまうので、少しずつ体重を落とすよう栄養指導も受けながら気を付けた。
アップではここ最近で一番調子が良いと感じて、今日は行けると思ったが、試合が始まってバーベルを持った瞬間すごく重く感じた。気持ちとしては毎試技「次はダメかも」と思いながらだったが、第4試技の挑戦もできた。試合中、重いと思ったことで冷静さをかいてしまったことが反省点。もう少し落ち着いて、試合中も客観的意に自分の状態を確認しなが試合をしていきたい。
今大会では、練習の結果がしっかり出たことが良かった。気持ちの面で反省点もある中での162Kgマークは、何があっても160Kgは挙がる「普通の自分の実力」がここまで来たんだ、という自信になった。
男子72Kg級 樋口健太郎(株式会社コロンビアスポーツウェアジャパン)
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第3試技で188Kg、自己ベストと日本新を更新。
コメント
今回は新記録ではなくただベストを狙って出場した。その結果ベスト更新できたので日本新となった、という感覚。世界選手権ではさらに上を目指す。
女子55Kg級 中村光(日本BS放送株式会社)
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第3試技 70Kg、特別試技72Kg、2回連続で日本新更新
コメント
第1試技の失敗後、コーチが声掛けしてくれたおかげもあり立て直す事ができたことが今大会の良かった点。日本新は、狙っていたので達成でき良かった。次の目標は、6月の第8回チャレンジカップ京都大会で記録を更に伸ばし、2025年10月の世界選手権への派遣標準記録(77Kg)の突破を目指すこと。
女子61Kg級 桐生寛子
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第2試技 77Kg 日本新更新
コメント
試合直前は、いつも緊張や不安に襲われるが、今回は自信もあり、比較的リラックスしていて気持ちも落ち着いていたと思う。
「試合を楽しむ!!」ということがいつも緊張感からなかなかできなかったが、今回は成功試技も失敗試技もあったものの、全体を通してワクワクした気持ちで試合を楽しむことができたことが良かった。
試合が終わった時、やっぱりパラ・パワーリフティングは楽しいと思った。
日本新記録の樹立は今大会の一つの目標だったので嬉しかった。ただ、重量は80kgを日本記録に残すことを目指していたので、満足はしていない。
ロス2028パラリンピックまでに100kgを目標にしており、毎年5kg記録を伸ばせるようにトレーニングに励んでいる。今年の目標である85kgに向かって自己ベストを伸ばしていくことが次の目標。
女子79Kg級 田中秩加香(京西電機株式会社)
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第2試技 98Kg、第3試技100Kg、2回連続で日本新更新。
日本女子初の100Kgを公式で達成。
コメント
体調を崩した後、復調を実感できる試合となり、記録を3桁に乗せられた事が今大会の良かった点。
全日本選手権での3年連続、日本新更新はしたかったので、達成できてうれしく、安堵している。
また、3桁=100Kg台に記録を乗せるという区切りで、セコンドの長田コーチと達成出来た事は良かった。反省点としては、第4試技まで集中しきれず、体勢作りがうまく出来ず、結果、動作もうまくいかなかったことで103Kgを失敗してしまったこと。10月の世界選手権ではさらに自己新記録を更新したい。
■会場を魅了した選手
男子80Kg級 日野雄貴(シンプレクス・ホールディングス株式会社)
80Kg級 優勝 記録172Kg(自己ベスト更新)
前回の第24回全日本大会では72Kg級で記録150Kg(優勝)1年で記録を大幅に更新した。
自身の姿を通して伝えたい想いを持った若手注目選手。
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想い
パラ・パワーリフティングの選手になったきっかけは、パラリンピックに出たいと言う強い意志があったこと。障害があっても輝ける場所がある、社会貢献が出来る、そんな姿を子供達や障害を持った人、色んな方々に知って頂きたい。
88Kg級 田中翔悟(三菱重工高砂製作所)
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男子88Kg級 優勝 記録190Kg(自己ベスト更新)
今大会唯一、200Kg挑戦試技を魅せ会場を沸かせた。
コメント
今大会の目標は190kgを取ることとは別に200kgに触ることも目標の1つにあった。
エジプトの世界選手権(2025年10月)で200kgを挙上するためには、試合で一度触っておく必要があると考えたから。予定通りではなく特別試技として200kgにチャレンジする形となったが、しっかりおろせたし、少し上げることもできたので世界選手権では200kgを挙上したい。
■憧れの舞台、全日本選手権に初出場の選手
男子97Kg級 斉藤耕 選手
男子97Kg級 2位 記録143Kg
競技を始めて3年以内に全日本に出場することが目標だった。
3年目となった今年度、有言実行。
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コメント
2024年12月、全日本出場のための「標準記録」挑戦、ラストチャンスとなる記録会に出場し、全日本への切符をつかんだ。その記録会では、あとがない第3試技で、標準記録の143Kgに挑戦した。この時会場が大声援に包まれ、声援が聞こえたからバーベルを押し切ることができ記録達成できた。応援の力を実感した経験だった。全日本出場の目標は達成したので、次の3年では日本新記録を作ることを目指したい。
女子67Kg級 森繫真弓 選手
女子67Kg級 2位 記録66Kg
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パラ・パワーリフティングの試合を観戦して、自分もあの舞台に立ちたい!とパラ・パワーリフティングを始めて2年。初出場を果たした。あれこれ考えても仕方がない、このバーベルを挙げることに集中するしか今できることはない、と高い集中力を発揮し3試技すべて成功させ、自己ベストを更新。
リカバリー面で競技サポート DENBA JAPAN株式会社様
体内の水分子に微細な振動を与えることでさまざまな健康に対するお悩みのサポートができる機器を販売する企業。選手向けに体験会&説明会を実施し、3選手が今大会に向けて利用した。
DENBAを利用した、女子61Kg級 桐生寛子、女子79Kg級 田中秩加香、男子72Kg級 樋口健太郎、3選手ともに日本新記録を樹立し優勝した。
また、3/1(土)第1セッションでは DENBA JAPAN株式会社 ヘルスケア部 部長 富澤学氏がメダルプレゼンターとして、桐生寛子選手にメダルを授与した。
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3/8は「国際女性デー」
(参考資料)
・最近の練習環境
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