Helm.ai、ISO 26262準拠のコンポーネントを備えた自動運転レベル3認識システムを発表

カリフォルニア州レッドウッドシティ — 2025年6月19日 — 高度運転支援システム(ADAS)、自動運転、ロボティクス向けの先進AIソフトウェアを提供するHelm.aiは本日、量産車向けのレベル2+およびレベル3自動運転に対応した都市型認識システム「Helm.ai Vision」を発表しました。Helm.ai Visionは、高精度・高信頼・包括的な環境認識を実現し、自動車メーカーに対してスケーラブルかつコスト効率の高い都市型運転支援ソリューションを提供します。
UL Solutionsによる評価のもと、Helm.aiは自社のエンジニアリングプロセスにおいてAutomotive SPICE (ASPICE) の能力レベル2を達成しました。また、レベル2+システム向けにSoftware Safety Elements out of Context(SEooC)として提供される認識システムの一部コンポーネントについて、ISO 26262 ASIL-B(D)認証を取得しました。ASIL-B(D)認証は、これらのSEooCコンポーネントが安全マニュアルに基づき量産車のシステムに統合可能であることを示し、ASPICEレベル2は当社の体系的かつ制御されたソフトウェア開発体制を反映しています。
当社独自のDeep Teaching™技術に基づいて構築されたHelm.ai Visionは、HDマップやライダーへの依存を排除しつつ、レベル2+システムへの適用、さらにはレベル3自動運転への対応を可能にする高度なサラウンドビュー認識技術を提供します。Deep Teaching™は、実世界の走行データから大規模な教師なし学習を行い、高コストな手動ラベリング作業への依存を削減します。本システムは、複数地域における都市型運転の複雑さ(混雑した交通、複雑な道路構造、多様な歩行者および車両の挙動、など)に対応し、リアルタイムでの3D物体検出、全体シーンのセマンティックセグメンテーション、複数カメラからのサラウンドビュー統合を実行します。自動運転車がその周辺環境を高精度に解釈できるようにします。
さらに、Helm.ai Visionは複数のカメラ入力を統合し、空間的に一貫した地図を生成することで、鳥瞰図(BEV)表現を実現します。このBEV表現は、意図予測や経路計画モジュールの下流性能を向上させるために重要です。
Helm.ai Visionはモジュール構造で設計されており、Nvidia、Qualcomm、Texas Instruments、Ambarellaなどの主要な車載ハードウェアプラットフォーム上での展開に最適化されています。さらに、エンドツーエンド(E2E)のHelm.ai Driver経路計画スタックと完全互換であり、検証作業の負荷軽減と解釈性の向上を実現し、フルスタックAIソフトウェアの量産展開を効率化します。
当社のCEO兼創業者であるVladislav Voroninskiは次のように述べています。「BEV融合に代表される堅牢な都市型認識は、高度な自動運転を実現するための鍵です。Helm.ai Visionは、量産グレードの組込みシステム上でのレベル2+およびレベル3自動運転に必要な全ての認識機能をカバーし、自動車メーカーが高精度かつ低遅延なビジョンファーストのソリューションを導入できるようにします。Helm.ai Visionを起点とした当社のモジュール型アプローチにより、検証負担が大幅に削減され、システムの解釈性が高まることで、ソフトウェア定義型車両における近い将来の量産展開に最適な選択肢となります。」
Helm.ai (ヘルム・エーアイ) について
Helm.aiは、ADAS(先進運転支援システム)、自動運転、ロボティクスオートメーション向けの次世代AIソフトウェアを開発しています。2016年に設立され、カリフォルニア州レッドウッドシティに本社を置く当社は、スケーラブルな自動運転技術の開発を実現するためのAIソフトウェアを提供しています。Helm.aiは、高速道路および都市部の自動運転向けのディープニューラルネットワークを含むフルスタックのリアルタイムAIソリューション、エンドツーエンドの自動運転システム、およびDeep Teaching™と生成AI技術に基づいた開発および検証ツールを提供しています。当社は、世界の自動車メーカーと協力し、製品化を目指したプロジェクトを進めています。Helm.aiの製品、SDK、キャリア機会に関する詳細は、https://helm.ai またはLinkedInでHelm.aiをフォローしてください。
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