株式会社エーアシ、新卒人材紹介の株式会社irodasに「面談AI要約ツール」および「面談状況管理システム」を開発・納品 ── 急拡大する人材紹介組織の営業マネジメント基盤をAIネイティブ設計で構築
人材領域特化のドメイン知識と要件定義力で、面談記録の自動化からCA組織の稼働可視化まで。事業成長に伴走するAI開発パートナーが、新卒人材紹介ビジネスの営業基盤を刷新。
概要
AI×人材ドメインに特化したAIエージェントの提供および受託開発を主力事業として展開する株式会社エーアシ(以下「エーアシ」 /共同代表CTO:久川善法)は、新卒に特化した人材紹介事業を展開する株式会社irodas(以下「irodas」 / 執行役員 橋本徹大氏 / 事業企画部 マネージャー 金山貴洪氏)向けに、「Salesforce連携 面談AI要約ツール」および「面談状況管理システム」の開発・納品を完了したことをお知らせします。
新卒人材紹介事業において、事業成長に伴うキャリアアドバイザー(以下、CA)組織の営業マネジメントを抜本的に刷新する2つのシステムを、エーアシは人材領域SaaS提供で培ったドメイン知識・技術資産と、AIを前提とした設計思想に基づき構築。100名規模を超えるCA組織における面談記録の自動構造化と、CA全体の稼働可視化を実現しました。
本リリースでは、開発・納品したシステムの概要、導入によって発注者側で確認されている成果、および発注者であるirodasのコメントをご紹介します。

1. 開発の背景 ── 100名規模の組織が抱えていた、面談記録と稼働管理の構造的課題
新卒人材紹介ビジネスでは、CAが日々実施する面談の品質と稼働効率が、そのまま事業成果に直結します。一方、組織が急拡大するにつれ、面談記録の品質確保とCA稼働の可視化は、汎用ツールの組み合わせや人手の運用では限界に達することが業界共通の課題となっています。
irodasにおいても、急成長フェーズで以下2点の構造的課題が顕在化していました。
(1) 面談記録の属人化と入力負荷
CAが面談しながらSalesforceに直接入力する運用では、記録の粒度や事実・主観の境界が個人ごとにばらつき、データとしての活用に限界が生じていました。
(2) CA組織全体の稼働可視化の限界
汎用ツールを組み合わせた独自の運用で長らく管理してきましたが、組織拡大に伴い、データ処理や管理工数が限界に達していました。リアルタイムな空き状況や、供給可能なリード数との需給バランスが正確に把握できなくなり、保守的な稼働調整を余儀なくされていました。
当時の課題を以下のように語っています。
金山氏:「面談時間のうち、大半が議事録記入で占めていた感覚があります。特に自己分析面談は顧客の経験をヒアリングすることが多い状態でした。」
橋本氏:「リアルタイムな空き状況や、供給可能なリード数との需給バランスが正確に把握できなくなり、保守的な稼働調整を余儀なくされていました。その結果、リソースの最適配置ができず、提案機会を阻害する明確な機会損失が発生していました。」
2. 開発・納品システム概要
エーアシが今回開発・納品したシステムは以下の2つです。
① Salesforce連携 面談AI要約ツール
-
入力:Zoom面談の音声・録画データ
-
処理:AIによる文字起こし・要約・構造化
-
出力:Salesforceの面談オブジェクトへの自動格納
-
特徴:現場の負担にならない最小限の操作のみで全タスクが連携・完了するフローを構築
② 面談状況管理システム
-
入力:CA全員のGoogleカレンダー情報(API連携)
-
処理:全CAの面談枠・稼働状況をリアルタイムで集約・可視化
-
出力:インサイドセールス統括リーダーが時間帯ごとに最適配分判断を行うためのダッシュボード
-
特徴:当日営業日中の細かな稼働調整・最適配置を実現
両システムは、エーアシが人材領域SaaSの自社開発・提供で培ったドメイン知識と、AIを前提とした設計思想に基づき構築されました。
3. 本開発の特徴 ── AI時代の受託開発に求められる3要素を備えた設計・実装
本開発における特筆すべき点は、以下の3点です。
(1) エンジニア出身PMによる高い要件定義力
エーアシ共同代表CTOの久川をはじめとするエンジニア出身のPMが、初回ヒアリングから設計までを直接担当。事業サイドの要件をその場でシステム要件・初回ドラフトに落とし込むアジャイル開発体制により、要件定義のリードタイムを大幅に短縮しました。
橋本氏:「要件定義から初回ドラフトまでのリズムの速さは、他のベンダー様と比べて大きく際立っていると感じています。」
(2) AIを前提とした設計思想
データ構造・コードベース・ドキュメントを、AI活用を前提に設計。納品後の運用フェーズにおいて、発注者側がAIによる解析や機能拡張を行いやすい構造となっており、長期的なデータ活用に耐える基盤が整備されています。
金山氏:「AIネイティブな視点でデータ構造をどう分けるべきかを長期目線で考えていただけたのは、今後のデータ活用のしやすさを考えると、本当に良いご判断だったと思っています。」
(3) 人材領域特化のドメイン知識・技術資産
エーアシは人材領域SaaSを自社開発・提供しており、業界の業務フロー・データ構造を理解した状態で要件定義に臨むため、発注者が業界知識をゼロから説明する必要がなく、要件のすり合わせコストを大幅に削減します。
金山氏:「人材業界へのドメイン知識を活かして、こちらが言語化できない現場の機微にもイマジネーションを効かせて対応いただけている。それが納品物を見ていて強く伝わってきます。」
4. 「Salesforce連携 面談AI要約ツール」導入後の成果
成果1:CAが「記録」から「対話」へリソースを再配分
日々の運用としては、現場の負担にならないよう最小限の簡単な操作のみで連携・完了するフローを構築。設計思想として「記録はAIに任せ、CAはユーザー様との対話に集中する」という体制への切り替えを実現し、より一人ひとりに寄り添った質の高い面談ができる体制が整いました。
成果2:現場・マネジメント双方の業務品質向上
面談記録がシステム化されたことで、現場とマネジメント双方に大きなメリットが生まれています。現場のCAからは、多数の案件を抱える中で発生していた「過去の面談内容の振り返りにかかる工数」が劇的に削減されたと好評です。また、マネジメント層からは、業務の品質管理の面で高く評価されています。主観に依存しない事実ベースの記録が残ることで、各案件の進捗やヒアリングの状況が可視化され、より迅速かつ正確な組織管理が実現できるようになりました。
金山氏:「処理はAIに、CAは対話に集中する」という体制に切り替えられたことで、CAの脳内に余白が生まれ、面談中にユーザー様が出した企業をその場で検索したり、社内のナレッジを引き出したりする時間が生まれました。」
5. 「面談状況管理システム」導入後の成果
成果1:新規面談枠の稼働率が大幅改善
導入前と比較して稼働率が大きく向上し、より多くのユーザー様と面談ができる体制が整いつつあります。当日営業日中の細かな稼働調整・最適配置が可能となり、CA稼働の柔軟な運用が実現しています。
成果2:売上インパクトへの寄与
稼働率の改善により、年間を通じた1名あたりの新規面談数が純増見込みです。新卒人材紹介において新規面談数の増加は決定数・売上に直結するため、事業へのインパクトは非常に大きいと発注者側で評価されています。
橋本氏:「導入前と比較して稼働率が大きく向上し、より多くのユーザー様と面談ができる体制が整いつつあります。理論上はさらに上げられるのですが、それ以上だと面談が溢れるケースが出てくるので、対応体制を整備できればもっと伸ばせると考えています。」
6. 開発パートナーとしてのエーアシ ── 発注者の評価
irodasより、エーアシを開発パートナーとして評価いただいているポイントについて、以下のコメントをいただいています。
評価1:ROI目線での伴走
橋本氏:「システム開発は単なる『モノ作り』ではなく、事業成長のための『投資』です。多くの開発会社が『何を作るか』の議論にとどまる中、エーアシさんは『なぜそれが事業に必要なのか』『どれだけの投資対効果(リターン)があるのか』というビジネス視点で踏み込んでくれます。この前提が揃っているため、社内の意思決定も圧倒的にスムーズに進みました。ここまで事業目線で伴走してくれるパートナーは本当に貴重です。」
評価2:長期視点の事業価値提案
金山氏:「短期的なROIだけでなく、『今作ったものが先々どれだけリターンを取れるか』という長期目線で考えてくださっています。モノ作りの知見がない事業部からすると、ITやシステムで実現できる長期的な事業価値の向上はなかなかアイデアとして出てこず、どうしても費用対効果という短期目線で考えてしまいがちです。コストを払ってでも将来的価値を見越した提案をしていただけるのは、ビジネスとして本当にありがたいと感じています。」
評価3:現場のAI活用力を引き上げる効果
金山氏:「現場から、AIの活用アイデアが自然と湧き上がる組織に変わった、という点に尽きます。世間一般では、AIは『単なる便利なツール』として使われることが多いと思います。しかしエーアシさんのツールを導入して以降、現場が『AIに何ができて、何ができないのか』を深く理解できるようになりました。その結果、『日々のこの課題もAIで解決できるのではないか?』と、現場から自発的なアイデアが次々と降ってくるようになっています。単にツールを入れただけでなく、現場の目線が上がり、AIを前提とした業務改善のカルチャーが根付いたことが最大の収穫です。」
7. 今後の展望 ── AIによる人材紹介ビジネスの再構築
irodasとエーアシは、今回納品した2システムを基盤として、AI活用領域をさらに3つの方向で拡張していく構想を共有しています。
① 育成体制の強化
組織拡大に伴う育成課題に対し、AIツールを活用して、より効率的かつ質の高い育成体制を構築。
② 社内ナレッジの構造化
属人化しやすいCAの営業ノウハウを面談データから知識化し、誰もが最適な情報を簡単に引き出せる仕組みを構築。社内の情報循環の刷新を目指します。
③ マッチング精度のさらなる進化
AIを活用して、ユーザー様一人ひとりに寄り添ったより精度の高いマッチングを生み出す仕組みを構築し、新卒紹介事業の強みをさらに磨いていきます。
金山氏:「最終的には、AIが業務の分析から改善までのサイクルを支援してくれる仕組みを構築し、より人が顧客との対話に集中できる体制にアップデートしていきたい。エーアシさんには、ここまで作ってきた基盤を活かして長期的に伴走いただきたいと考えています。」
8. 発注者からのメッセージ
本プロジェクトを推進されたirodasのお二人より、同様の課題を抱える経営者・事業責任者の方々に向けてメッセージをいただいています。
橋本氏:「『課題があるのに解決策が社内で見つからない』という状況こそ、外部の事業パートナーを入れる価値が最も大きいとお伝えしたいです。弊社も、事業の成長スピードに対して社内のシステム化が追いつかない時期がありました。しかしエーアシさんに伴走していただいたことで、社内の『打ち手の引き出し』が一気に増え、事業課題をテクノロジーで解決していく基盤が整いました。」
金山氏:「単なるシステム開発にとどまらず、事業の特性や課題を深く理解した上で『何を作るべきか』を提案してくれるパートナーは非常に貴重です。特に、事業の急拡大フェーズにあり、システム投資でさらなる飛躍を目指す企業にはぴったりだと思います。私たち自身がその価値を強く実感しているからこそ、自信を持ってお勧めできます。」
株式会社irodas について
新卒に特化した人材紹介事業およびキャリア支援イベントを展開。ユーザー様一人ひとりに寄り添ったキャリア形成支援を強みとし、急成長を続けている。
株式会社エーアシ について
AI×人材ドメインに特化したAIエージェント、「a-assi(エーアシ)シリーズ」の提供、およびAIを組み込む受託開発を主力事業として展開。多くの上場企業に導入実績を持つ。共同代表CTOをはじめとするエンジニア出身のPMが直接ヒアリングから設計までを担い、人材領域特化のSaaS提供で培ったドメイン知識・技術資産と、AIネイティブな設計思想による高速・高品質な開発を実現している。
お問い合わせ: https://a-assi.com/contact
コーポレートサイト: https://a-assi.com
すべての画像
